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2019年12月 7日 (土)

見てきました!!!「男はつらいよ お帰り寅さん」

今、君たちは幸せかい?
新時代を生きる私たちのために 今、寅さんがスクリーンに蘇ります!
シリーズ開始から50年目の50作目。待望の『男はつらいよ』最新作の登場です!
2019年12月27日(金) ロードショー
Okaeri_201912
各地の劇場で試写会が開催されています。
私は3か所応募して、舞台挨拶付きはハズレ。
ですが幸運にも埼玉県内の2か所に当選。
さっそく見てきました。
もう片方は、都合のつかない日なので、友人に譲りました。

以下、ネタバレたっぷりです。未見の方は、ご注意下さい。

ほぼ満員の観客席。

オープニングは桑田佳祐さん。
しっかりとフルコーラス歌い、啖呵まで。
そこに、若い頃の寅さんの映像が重なります。

このシリーズのお約束、映画は夢から始まります。
とは言っても、ぐっとシリアスな内容。
満男が、若い頃の泉の夢を見ています。
あぁ。
これはたまりません。

キャストの紹介では、及川泉ではなくイズミと表記されていました。
海外で長く生活しているからでしょうか。
私は、泉で通します。

満男の現在から話は始まります。
サラリーマンを辞めて、念願の小説家になって。
妻に先立たれ、中学3年生の娘と二人暮らし。
一方泉は、海外で結婚しUNHCRの職員として世界各地を飛び回る生活。
日本への出張の合間に、3日間だけの休日。
八重洲ブックセンターのサイン会で、満男と偶然再会します。

柴又の「くるまや」は、カフェに改装。
三平ちゃんが蝶ネクタイで店に立っています。
茶の間には椅子や手すり。高齢者向けのリフォーム。
さくらと博は、ここで暮らしているのですね。
タコ社長の娘のあけみちゃんも、元気いっぱい。
中学生の息子も登場。

そして満男と泉は、リリーさんや泉のお母さんと再会。
演じるのは、もちろん浅丘ルリ子と夏木マリ。
入院しているお父さんに会いに行くのですが、、、
おっと残念。
父親は、寺尾聡でなく橋爪功でした。
泉と会うのは、これが最後になるかも。
そんな状況でも突っ込んでくる、山田監督ならではのおとぼけシーン。

随所に挿入される、過去作品のシーン。
例えば満男と泉、それぞれの回想。
 就職のために訪れた銀座の楽器店。
 泉と別れがたく、新幹線に飛び乗る満男、などなど。

さくら、博、満男、泉の四人で過ごす、くるまやの茶の間。
そこに、かつてのマドンナとの茶の間のシーンが重なります。
おいちゃん、おばちゃん、タコ社長、そして寅さん。
もう皆が揃うことは、ないのですね。

あぁ。
これはもう、たまりません。

それでも。
カフェになった「くるまや」は三平ちゃんがしっかり守っています。
満男の娘、諏訪ユリ(桜田ひより)は、ものすごく良い子。
あけみちゃんの息子は、親以上にやんちゃのようです。
でもユリちゃんとは、幼なじみで仲良し。
満男の担当編集の高野節子(池脇千鶴)も、ユリちゃんと仲良し。

さて。
満男と節子は、ちょっと良い感じですが、どうなるでしょう。
問題は、満男の気持ちです。

遠く離れて子どももいる、泉ちゃんと再会して。
3日間を共に過ごし、お互い深く心を残しながらの別れ。

その後、ユリちゃんがこんな意味のことを言っています。
「3日間、パパはどこか別の世界へ行っていたみたい」。
あぁ、そうですね。
逆に言えば「戻ってきた」のですね。

そして新作小説のタイトルは「ぼくの伯父さん」。

第51作が作られることは、まずないでしょう。
50年間続いた物語は、今度こそ終わりになるのでしょう。
満男や「くるまや」の人々は、これからも幸せに暮らして行くのでしょう。

 【2021年3月追記】
 小説のタイトルは「お帰り、寅さん」でした。
 再度見て、間違いに気付きました。


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