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2019年12月 2日 (月)

見てきました 足利市立美術館「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」雑考

足利市立美術館「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」の特設コーナー。
20191123_35
「旅の絵本」シリーズ全9巻が並んでいます。
青いシールの貼ってある本は、売店で販売中とのこと。
おや、何冊かはシールがありません。
販売コーナーで見ると、確かに飛びとび。
在庫がないのでしょうか?

帰宅後、今回展示作品の流通状況について、アマゾンで確認してみました。
旅の絵本シリーズ9作ほか、ほとんどは新刊で入手可能。

絶版の絵本が2点あり、なんと古書がプレミア価格。
・蚤の市 6,330円
・昔咄 きりがみ桃太郎 5,870円

少し他の本も調べてみます。

80年代に出版された風景画と短文集。
人気の「津和野」はありますが「安曇野」は絶版。
こちらは古書でも通常価格。
個人的にも「津和野」の方が良いと感じますので、仕方ないところ。

私の好きな、安野光雅さんの数学や科学に関するエッセイ集など。
なんと、こちらはかなりの作品が絶版になっています。
・算私語録シリーズ各巻
・散語拾語
・わが友石頭計算機
・噴版 悪魔の辞典 などなど。

あれれ。これも絶版ですか。
・ZEROより愛をこめて
 悩み多き年頃を迎えた「順君」に宛てて書いた44の手紙。
 本の読後感をテーマに、友情や人生について温かい筆致で綴るエッセイ集。

吉野源三郎「君たちはどう生きるか」が再評価される時代です。
こちらも負けず劣らず、良い本だと思うのですが。

というわけで。

安野光雅さんに限らず、絵本の定番作品のライフはとても長いです。
また、風景画は時代を経ても「懐かしい風景」として評価されるでしょう。

これらに対して。
ある程度世相を反映した一般向けの書籍は、やはり流れてしまう、、、と。
仕方のないことではありますが。

安野光雅さんは、絵画や美術と共に科学や数学更には歴史や文学にも造詣が深い方です。
絵画と共に、これらの著作も紹介するような、多面的な展示会は出来ないものかと思うのですが。

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