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2020年8月24日 (月)

見てきました 群馬県立館林美術館「安野光雅 風景と絵本の世界」

2020年8月23日(日)です。

群馬県立館林美術館
安野光雅 風景と絵本の世界
・会期:2020年7月18日(土)~9月22日(火・祝) 
・時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
・休館日:月曜日(ただし8月10日、9月21日は開館)
・観覧料:一般620円(490円)、大高生310円(240円)
  ※( ) 内は20名以上の団体割引料金
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展示内容はこんな感じ。

第1章「風景を描く」
イギリス、オランダ、スペイン、スイス、イタリアなど各国の作品集から。
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日本では「原風景のなかへ 」「津和野」の作品数点。
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各国の街角の情景、広い畑やマッターホルン。
お馴染みの津和野の古い駅舎や山から見た町の様子など
本に載っている短文が添えられているのが、嬉しいところ。

第2章「絵本の世界」
「ふしぎなえ」の表紙。
「魔法使いのABC」の鏡面円筒に映す展示。
原画には、ゆがんだ絵を描くためのガイド線が青く印刷されていました。
この本は、息子の安野雅一郎との共著だったのですね。
「おおきなもののすきなおうさま」「昔咄きりがみ舌切雀」は全ページを展示。
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一冊丸ごとは、嬉しいです。
単に一枚の絵の面白さではなく、お話までしっかり楽しめますからね。

第3章は「旅の絵本」
イギリスを旅する「旅の絵本Ⅲ」の全ページを展示。
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こちらも一冊丸ごと。
第1章にちなんで、これにしたのでしょう。
イギリスのコーンウォールとかネス湖とか。
広場でビートルズが演奏していたり、ピーターらしい兎がいたり。
こういったお遊びは、巻が進むにつれて増えますが、三作目の本作では限定的。

第4章「子どもの世界」
「ついきのうのこと」のかなりのページを展示。
子ども時代を絵日記風に描いた作品です。
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そこに、担任の藤本先生の赤ペンが入っています。
誤字を直したり、漢字書き取りの宿題を指示したり。
苗字の印が押してあったり、サインだったり。
藤本は、小学生の頃の恩師の苗字だそうです。
大変面白い構成ですが、このシリーズは、二作しかないようです。

第5章「花々を見つめて」
「みちの辺の花」「皇后美智子さまのうた」「野の花と小人たち」の作品を展示。
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キレイな草花の水彩画が沢山。
それぞれの本にあわせて、軽いタッチだったり、小人がいたり。

展示構成、かなり気合が入っていますね。
定番の風景画から入って、旅の絵本などは一冊丸ごと。
後半に、比較的知られていない作品を持ってきて、最後は植物画で締める。

見ごたえは充分すぎるほどでした。

オミヤゲはこちら。
様々な著作が並んでいましたが、欲しい画集は4750円。
うーん。
ここは図録代わりに、これにします。
平凡社 別冊太陽 日本のこころ237 安野光雅の本
2016年3月20日初版第1刷発行
2300円+消費税10%
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全ページカラーで109ページ、年表など資料も充実。
簡素な雑誌形式なので、値段もリーズナブル。
あれも欲しいこれも欲しいと思っても、、、
全著作コンプリートなんて出来ませんからね。
寝る前のぺらぺらめくりには、これで充分楽しめます。

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