見てきました 群馬県立館林美術館「安野光雅 風景と絵本の世界」
2020年8月23日(日)です。
群馬県立館林美術館
安野光雅 風景と絵本の世界
・会期:2020年7月18日(土)~9月22日(火・祝)
・時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
・休館日:月曜日(ただし8月10日、9月21日は開館)
・観覧料:一般620円(490円)、大高生310円(240円)
※( ) 内は20名以上の団体割引料金
展示内容はこんな感じ。
第1章「風景を描く」
イギリス、オランダ、スペイン、スイス、イタリアなど各国の作品集から。
日本では「原風景のなかへ 」「津和野」の作品数点。
各国の街角の情景、広い畑やマッターホルン。
お馴染みの津和野の古い駅舎や山から見た町の様子など
本に載っている短文が添えられているのが、嬉しいところ。
第2章「絵本の世界」
「ふしぎなえ」の表紙。
「魔法使いのABC」の鏡面円筒に映す展示。
原画には、ゆがんだ絵を描くためのガイド線が青く印刷されていました。
この本は、息子の安野雅一郎との共著だったのですね。
「おおきなもののすきなおうさま」と「昔咄きりがみ舌切雀」は全ページを展示。
一冊丸ごとは、嬉しいです。
単に一枚の絵の面白さではなく、お話までしっかり楽しめますからね。
第3章は「旅の絵本」
イギリスを旅する「旅の絵本Ⅲ」の全ページを展示。
こちらも一冊丸ごと。
第1章にちなんで、これにしたのでしょう。
イギリスのコーンウォールとかネス湖とか。
広場でビートルズが演奏していたり、ピーターらしい兎がいたり。
こういったお遊びは、巻が進むにつれて増えますが、三作目の本作では限定的。
第4章「子どもの世界」
「ついきのうのこと」のかなりのページを展示。
子ども時代を絵日記風に描いた作品です。
そこに、担任の藤本先生の赤ペンが入っています。
誤字を直したり、漢字書き取りの宿題を指示したり。
苗字の印が押してあったり、サインだったり。
藤本は、小学生の頃の恩師の苗字だそうです。
大変面白い構成ですが、このシリーズは、二作しかないようです。
第5章「花々を見つめて」
「みちの辺の花」「皇后美智子さまのうた」「野の花と小人たち」の作品を展示。
キレイな草花の水彩画が沢山。
それぞれの本にあわせて、軽いタッチだったり、小人がいたり。
展示構成、かなり気合が入っていますね。
定番の風景画から入って、旅の絵本などは一冊丸ごと。
後半に、比較的知られていない作品を持ってきて、最後は植物画で締める。
見ごたえは充分すぎるほどでした。
オミヤゲはこちら。
様々な著作が並んでいましたが、欲しい画集は4750円。
うーん。
ここは図録代わりに、これにします。
平凡社 別冊太陽 日本のこころ237 安野光雅の本
2016年3月20日初版第1刷発行
2300円+消費税10%
全ページカラーで109ページ、年表など資料も充実。
簡素な雑誌形式なので、値段もリーズナブル。
あれも欲しいこれも欲しいと思っても、、、
全著作コンプリートなんて出来ませんからね。
寝る前のぺらぺらめくりには、これで充分楽しめます。
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