スバルレヴォーグで「ロムニー鉄道」と「中央構造線」その5
2020年11月29日(日)の続きです。
旧木沢小学校からすぐの「遠山森林鉄道」の跡地。
道路わきに「郷土料理 梨元ていしゃば」という表示があります。
広い敷地には、森林鉄道の線路が。
残念ながら、お店は閉店したようです。
貼り紙には11月30日とありましたが、何年前か分かりません。
目立つ場所に客車があり、その後ろに倉庫があります。
窓からのぞくと、中には機関車が。
ディーゼルエンジンは復元され、外装は復元途中という感じ。
「AKAI WORK SHIBAURA TOKYO」とあります。
先頭の「S」が消えているのでしょう。
ロードローラーなどを作っている「酒井重工業株式会社」ですね。
こんな「遠山森林鉄道の会」の看板がありました。
どこまでが実績で、どこまでが計画なのか分かりません。
さて移動です。「蛇洞林道」で、通行止め区間を回避。
長野県下伊那郡大鹿村の「大鹿村中央構造線博物館」です。
公式サイトから抜粋。
大鹿村中央構造線博物館は、長野県と静岡県の県境、南アルプスの主峰赤石岳の山麓にあります。
関東から九州へ日本列島を縦断する大断層「中央構造線」のほぼ真上に建っています。
中央構造線と大鹿村の岩石標本の展示を中心にした、村営の博物館です。
日本で唯一の中央構造線の専門博物館。だそうです。
入館料大人500円。隣接する「ろくべん館」も入れます。
「中央構造線」の説明パネル。
鉱物標本や地形の模型などが沢山。
すぐ裏にある、大鹿村郷土資料館「ろくべん館」。
公式サイトから抜粋。
ろくべんとは、歌舞伎見物などハレの日に持参する弁当箱のことです。
一人用の弁当という意味の「どくべん」がなまって「ろくべん」となりました。
こちらは大変立派な木造の建物です。
大鹿村では、江戸時代から地芝居として歌舞伎が盛んだったそうです。
埼玉の小鹿野歌舞伎などと同様に、古くから栄えた場所だったのでしょう。
江戸時代の農家の再現展示。
土間に「馬屋」が作られています。
先日の赤城では「曲屋」を見ましたが、当時の家畜の大切さがわかりますね。
明治25年に、イギリスの宣教師ウォルター・ウェストンという人が来村したそうで。
その時持参した「パン、チーズ、缶詰、ウイスキー、着替等」生活用品を入れた大かご。
私の好きな「ふしぎの国のバード」のイザベラ・バードも、こんなかごを使ったのでしょうか。
ウォルター・ウェストンは、ウィキペディアにも載っていました。
イギリス人宣教師であり、日本に3度長期滞在した。
日本各地の山に登り『日本アルプスの登山と探検』などを著し、
日本アルプスなどの山及び当時の日本の風習を世界中に紹介した登山家でもあり・・・
もう日が暮れてきました。先を急がないと。
「中央構造線北川露頭」の入口。
大鹿村と伊那市との境界の「分杭峠(ぶんくいとうげ)」。
すっかり暗くなってしまい、タイムアップです。
中央自動車道の駒ヶ根インターチェンジから、埼玉に帰りました。
後になりましたが。
関東から九州まで日本列島を貫く巨大な断層「中央構造線」。
その断層部分が侵食で谷となり、人々の往来する道となった。
そのうちの、長野県から静岡県浜松市の秋葉神社へつながる区間が「秋葉街道」。
海産物や塩を内陸部へ運んだ「塩の道」。
現在の国道152号と並行する林道を、一日走ってみたわけです。
人気のない険しい林道が延々と続いたり、かつて栄えた集落や森林鉄道遺構を見たり。
一日で済ませては、もったいないようなルートでした。
今回のルートの発案は、いつも面白いことを考える友人の^n^くん。
ユニークなプランニング、ありがとうございました。
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