最終巻発売「鬼滅の刃」雑考その2
先に「鬼滅の刃」は「しっかり描き切ったのでしょう」と書きました。
長編漫画としての、ボリュームはこうです。
連載期間は2016年11号~2020年24号・約4年3か月
全23巻・205話
文系の私の次男いわく。
「長編漫画は、ざっと4年で20巻くらいが理想的なのではないか」とのこと。
へぇー。
私の好きな長編漫画の数作の、クライマックスの巻数と話数を確認してみました。
古い作品ばかりですが。
まずは「ONE PIECE・ワンピース」。
既刊97巻で、今も連載中。
お、どんぴしゃ。
23巻・209話が「アラバスタ編」の完結です。
アラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビが活躍するお話。
個人的には、シリーズ中一番好きな話です。
この後の「空島編」で、敵だった考古学者ニコ・ロビンが仲間になります。
彼女も魅力的なキャラクターですが、面白さはやはりアラバスタがピークかと思います。
次に「スラムダンク」です。
全31巻・276話で完結。
こちらもほぼ同じ。
21巻の185話が「県大会で陵南を破り、全国を勝ち取る」。
湘北の対戦相手は、魚住や仙道を擁する強敵の陵南。
苦戦の末ついに勝利を得て県大会で準優勝。全国大会への出場を決めます。
「メガネ君」こと木暮の3Pシュートは、シリーズ中最高の名場面だと思います。
その後の桜木も、良かったですねぇ。
ダンクシュートを決めても少しも浮かれず、、、
「戻れっ!! センドーが狙って来るぞ!!」
このブログに度々登場する「頭文字D」。
全48巻・718話で完結。
やや短い17巻・191話で、群馬が舞台の「第一部」が終わります。
高校を卒業し、東京に向かう茂木なつきを駅まで送って。
そして舞台が関東一円に広がる「プロジェクトD編」に入ります。
初期の藤堂塾とのバトルなどは、大変緊迫した良い展開ですが・・・
このブログにも何度か登場した「JIN-仁-」。
こちらは、全20巻できちんと完結。
なお、通しの話数の表記は無し。
連載期間は、2000年第9号~2010年第24号。約10年。
掲載誌が月2回刊でしたからね。
というわけで。
「ざっと4年で20巻」説は、かなり的を射ているように思います。
つまり「鬼滅の刃」は、、、
無理に連載を延ばしたりせず、しっかり描き切り、理想的な終わり方をした。
そのことが確認できた、と言えるかも知れません。
まぁねぇ。
先の4作は、どこを読んでも面白い名作です。
仮に「10巻目が面白い」と言われてチェックしてみれば、、、
やはり名シーン揃いなのかも知れませんが。
| 固定リンク
「最近の本棚」カテゴリの記事
- 見てきました!!! 映画「違国日記」その2(2024.07.07)
- 岩波ブックレット 検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?(2024.06.24)
- 映画「そして父になる」参考書籍「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」(2024.06.16)
- SF小説「流浪地球」が全文無料公開(2024.04.02)
- 全11巻つながり「ぼくらの」(2023.12.29)
コメント