見ました 映画「散り椿」
昨年秋に、こんなことを書きました
2020年11月20日 (金) 映画「峠 最後のサムライ」2021年6月18日(金)公開
その後が「散り椿」(2018年 脚本:小泉堯史 監督:木村大作)です。
こちらは予告映像で、もう見る気になりませんでした。
雪の庭に満開の椿、そこで剣を取る二人。
ストーリーより、いかにもな「映像美」が売りという感じ。
見てもいないでケナすのもどうか、、、とは思っていました。
先日、この映画がCATV「時代劇専門チャンネル」で放送されたので、録画して見てみました。
まずは私のカン違い。予告編の映像です。
「雪の庭に満開の椿」だと思ったら、地面に散っているのは花びらでした。
普通の椿は、花が丸ごとボトンと落ちますよね。
どうもヘンだと思い、ちょっと調べました。
花弁が分かれて散る「五色八重散椿」という品種があるのですね。
さて、映画についてです。
まずは主演の岡田准一。殺陣は格好良かったです。
突然の討手に、手首だけを切り致命傷を与えず撃退する
道場での木刀での立ち合いで、不意を突いて肉薄する相手に、更に素早く懐に飛び込む
など。
敵に致命傷を与えない戦い方は「剣客商売」ではお馴染みです。
悪人の家来などの場合、手や足だけを浅く切ったり、こん棒で気絶させたり。
で、それ以外の部分ですが。
決まり文句を持ち出します。
ストーリー、脚本、演出、人物像、時代考証や時代劇のお約束からの逸脱など。
どこをとっても、まさに「突っ込みどころ満載」。
詳細は、書き出したらキリがなさそうなので、省略。
本編の後、監督の木村大作さんのインタビュー。
黒澤明との思い出
俳優やスタッフとの付き合い方
雨や雪や馬などの演出
主演の岡田准一さんの殺陣について など。
肝心の、ストーリーや主人公の人物像については、ほとんど語られません。
木村大作さん。
黒澤作品をはじめ、映画カメラマンとして、多くの実績のある方。
ウィキペディアから抜粋。
黒澤からも、そのピント合わせのうまさから一目置かれており、
本人から「撮影助手で名前を憶えているのは大ちゃんくらいだ」と言われた事もあるという。
仮に、スタジオジブリに抜群に絵の上手なアニメーターがいたとして。
そのことで、宮崎駿や高畑勲になれるはずもない。
そういう事でしょう。