見てきました!!! 映画「すばらしき世界」その2
すばらしき世界
公開:2021年2月11日(木・祝)
監督:西川美和
出演: 役所広司、仲野太賀、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、長澤まさみ、安田成美、梶芽衣子、橋爪功
映画のシーンを思い返して、あれこれ考えています。
主人公をテレビ番組ネタにしようと考えた、長澤まさみ演じるTV局のプロデューサー。
彼女の依頼を受けて動く、仲野太賀演じるフリーのTVディレクター。
仕事の範囲を超えて、三上のために動きます。
三上は、TVディレクターに、幼い頃に別れた母の思い出を語ります。
情報を求めて、二人は三上が子どもの頃暮らした施設を訪ねます。
残念ながら、当時の資料はすで廃棄されていました。
当時働いていたというおばあさんに話を聞きますが、具体的な情報は何もなし。
「何か覚えていませんか、お母さんはこんな人なのですが、、、」
TVディレクターが食い下がる脇で、三上は黙っています。
三上が語ったお母さんの思い出は、事実ではなく、三上の願望だったのでしょう。
おばあさんが、小さい声で童謡のような歌を歌います。
三上もそれに合わせて、歌いはじめます。
当時のその施設の「園歌」なのですね。
じーん。
その辺によくあるドラマだったら、、、
園庭には桜が咲いていたり、逆に三上の心そのまま北風に枯葉が舞ったり。
おばあさんと歌うシーンには、それっぽい音楽を被せたり。
目に涙をためて見つめ合ったり。
そんな演出一切なしで、しっかり見せてくれるんです。
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コメント
痺れるシーンが多かった上に、あえてミスディレクション
かましている演出が散見されました(汗)
例えば、自動車試験場での妻との再会シーン。
主人公が最初に妻らしき人物に気づくシーン
=他の俳優
次に思い出が蘇った上で再び自動車試験場シーン
=安田 成美
深い!
投稿: onscreen | 2021年11月 7日 (日) 06時15分
onscreenさん、コメントありがとうございます。
そうそう。
「妻らしき人物に気づく」ありましたねぇ。
見てからもう半年以上たちますけれど、心に残る良い映画でしたよね。
投稿: 缶コーヒー | 2021年11月 7日 (日) 23時28分