見てきました 埼玉県立嵐山史跡の博物館「令和3年度企画展 実相 忍びの者」
2021年8月29日(日)です。
先日のオリンピック聖火リレーの際に、ちょっと立ち寄った小さな県立博物館です。
2021年7月8日(木) 見てきました「東京オリンピック聖火リレー」その2
こんな企画展を見てきました。
・令和3年度企画展「実相 忍びの者」
夜陰に紛れて敵地に潜入し、多彩な忍術・体術を駆使して任務を遂行する――。
「忍者」は様々なジャンルの作品の中で、キャラクターとして、あるいは作品そのものの題材として、今や世界的にメジャーな存在となっています。
こうした「忍者」のイメージは、近代の忍び小説や江戸時代の文学作品によって形成され、さらにそのルーツには戦国時代から江戸時代にかけて実在した「忍び」の存在がありました。
乱世の「忍び」たちは特殊な戦闘技能を駆使し、時には戦の趨勢すら左右する存在でした。「忍び」の活躍を記録した戦国時代の文献や、「忍器」と考えられる考古資料から、「忍び」の真の姿に迫ります。
・開催期間
令和3年8月7日(土)~9月20日(月・祝)
・観覧料
一般:100円 学生・高校生:50円 中学生以下・障害者(付き添い1名まで)無料
※通常料金のままです
先日はガラガラだった駐車場が、今日はかなり埋まっています。
とは言え、見学者は10人足らずでした。
入口には、忍者装束の人形三体。
覆面にしている手ぬぐいは、オリジナルグッズで一枚600円でした。
さほど広くはない展示室の全部が、企画展に模様替えされていました。
会場は撮影禁止です。
図録を購入しました。フルカラー60Pで400円。
失礼して、一部図録の画像を添えて概要をご報告します。
展示は、忍者の漫画から始まります。
「伊賀の影丸」が、鎖帷子と黒づくめの忍び装束を完成させたとのこと。
その他「仮面の忍者赤影」「乱太郎」「ナルト」など。
なるほど。
水戸黄門や三蔵法師も、テレビ番組でイメージが固定化しましたものね。
小説では「柳生武芸帳」「忍びの者」「まぼろし城」など。
その後、忍者に関する「一次資料」を大量に展示。
有名な「万川集海」など。
史実に基づく、戦国時代や江戸時代の忍者の足跡。
幕末の川越城下の図に「忍び」の屋敷が表記されているそうです。
お待ちかねと言いますか。小学生が見入っていました。
忍者の道具各種。
その他、埼玉の忍者関連の歴史資料が幾つも。
通路に貼ってあった概要説明です。
深谷市本田、桶川市川田谷、羽生城周辺、さいたま市大和田。
へぇー。
必ずしも忍者と言うわけではありませんが、他にも面白いものがいろいろ。
上杉景虎が自害した城跡から出土した「炭化米塊」オニギリですね。
岩槻城跡から出た、板石塔婆から作った「石つぶて」や「陶製つぶて」。
各地の「兵糧丸」22種類の、素材や調理法の一覧。
「忍びに特有のものではない」とコメント。
などなど。
一次資料の確認を重視したという、いかにも生真面目な展示内容に好感が持てます。
埼玉ローカルの歴史資料も珍しく面白く。
小規模ながら、大満足な展示でした。
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