「資器材」ですって・・・
こんなニュースがありました。
「新宿駅に向かう急行で…」小田急・警視庁が刺傷事件想定の訓練
9/17(金) 13:00配信
8月に東京都内を走る小田急線の電車内で起きた刺傷事件を受け、小田急電鉄と警視庁は17日午前、東京・新宿駅で電車内での無差別刺傷事件を想定した対処訓練をした。駅員や警察官ら約60人が、連携の手順や暴漢らを制圧する資器材の使い方などを確認した。
「資器材」ですって。
私は初めて目にする言葉です。
ネットの辞書weblio辞書で確認。
「資機材」はありました。「資材と機材のこと」だそうです。
「資器材」はヒットしませんでしたが、同様に「資材と器材のこと」でしょう。
それぞれの単語の意味は、こうです。
資材:物を作るための材料。材料としての物資。「建築資材」「復旧資材」
機材:機械と材料。また、機械を作る材料。
器材:器具と材料。また、器具・器械を作る材料。「実験用の器材」
機材も資材も、材料と言う意味を含みます。
つまり「材料」がダブっています。
ネットで検索してみると、警察消防救急などの用語として使われるようです。
ただ「機材」なり「器材」で良いのに、もっともらしく。
いかにもな「お役所用語」という感じがします。
関係者に聞けば、したり顔で、その組織内での「資材と器材の違い」を語ってくれそう・・・
似たような言葉で「利活用」というのもありますね。
こちらも「利用と活用、どう違うんだ!?」と突っ込みたくなります。
weblio辞書では、以下の通り。
「利用」と「活用」2つの言葉の意味を掛け合わせた言葉。
「土地の利活用」、「ITの利活用」といった具合に使われる。
「整備文」の中で主に使われる、お役所言葉。
こちらは、ちゃんと「お役所言葉」とコメントがあります(^^;
ウィキペディア「お役所言葉」には、こんな説明がありました。
「整備」をはじめとする限られた漢語や、一般にはあまり熟していない外来語や難読語・専門用語などを多用するため、堅苦しく抽象的でまわりくどい。
そのため、一般庶民は読む気を失うことが多く、国民の政治的無関心を目的として使用されているのではないかとアーシーは疑っている。
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