読み始めました 原作小説「山本周五郎 赤ひげ診療譚」その2
さて。
先日見た映画、世界のクロサワの「赤ひげ」。
原作は、山本周五郎「赤ひげ診療譚」です。
読みはじめましたが、やはり良いですねー。
初出:「オール読物」1958(昭和33)年3月
文字遣い種別:新字新仮名
新字新仮名ながら、戦後の昭和の香りです。
青年があいそよく云(い)った
老人は筆を措(お)いて、、、大きな躯(からだ)
名はゆみといい、縹緻(きりょう)もめだつほうである。
子供どうしの悪戯(わるさ)なんて
機会を覘(うかが)っていた
ヒューマニズムとか人情ものとか云われますが。
むしろ「貧乏もの」とでも云いたいくらいです。
遊郭の用心棒など、やくざ者も出てきます。
老医師 赤ひげ は、こう語ります。
生れつきやくざな性分を持っている者はべつとして、ふつうの人間なら誰しもまっとうに生きたいだろう、
やくざ、ならず者などといわれ、好んで人に嫌われるような人間などいる筈はない
おれは今日の二人に限らず、街をうろついている若者たちを見ると、可哀そうでたまらない気持になる
この他に、同名映画の原作「雨あがる」とか「樅の木は残った」とかね。
良い小説が、ずらりと並んでいます。
これはしばらく、どっぷりになりそうです。
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