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2021年10月15日 (金)

読み始めました 原作小説「山本周五郎 赤ひげ診療譚」その2

さて。
先日見た映画、世界のクロサワの「赤ひげ」
原作は、山本周五郎「赤ひげ診療譚」です。

読みはじめましたが、やはり良いですねー。
 初出:「オール読物」1958(昭和33)年3月
 文字遣い種別:新字新仮名

新字新仮名ながら、戦後の昭和の香りです。
 青年があいそよく云(い)った
 老人は筆を措(お)いて、、、大きな躯(からだ)
 名はゆみといい、縹緻(きりょう)もめだつほうである。
 子供どうしの悪戯(わるさ)なんて
 機会を覘(うかが)っていた

ヒューマニズムとか人情ものとかわれますが。
むしろ「貧乏もの」とでもいたいくらいです。
遊郭の用心棒など、やくざ者も出てきます。
老医師 赤ひげ は、こう語ります。
 生れつきやくざな性分を持っている者はべつとして、ふつうの人間なら誰しもまっとうに生きたいだろう、
 やくざ、ならず者などといわれ、好んで人に嫌われるような人間などいる筈はない
 おれは今日の二人に限らず、街をうろついている若者たちを見ると、可哀そうでたまらない気持になる

この他に、同名映画の原作「雨あがる」とか「樅の木は残った」とかね。
良い小説が、ずらりと並んでいます。
これはしばらく、どっぷりになりそうです。

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