面白い!!! NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
NHK連続テレビ小説について。
前作の「おかえりモネ」は、かなりの異色作でした。
続いて、2021年11月1日から始まった「カムカムエヴリバディ」です。
三人のヒロインで3世代100年を描くそうです。
まずは上白石萌音さん演じる1925年生まれのヒロインの物語。
昭和の戦前戦中戦後の物語で、いかにも朝ドラらしい安定感。
ラストがびっくりでしたが、話の流れは安心して見ていられました。
今週から、深津絵里さん演じる二人目のヒロインにバトンタッチ。
時代は1962年。ヒロインは18歳。
大阪の小さなクリーニング屋に住み込みで働きます。
毎回、凝ったオープニングが楽しいです。
一話目は、大阪の街を踊りながら歩くミュージカル風。
二話目は、Oヘンリーの「善女のパン」の演劇。
そして三話目、12月28日です。
なんと時代劇映画のチャンバラ。
「棗黍之丞シリーズ第20弾 女狐乱れ桜」だそうです。
主演は、尾上菊之助さん演じる「モモケン」こと「桃山剣之介」。
切られ役で最後に倒されたのは、松重豊さんのようでした。
決めセリフからの立ち回りがぴたっと決まって、大変かっこ良いです。
一人目のヒロイン上白石萌音さんも、恋人と共に、このシリーズを見ていました。
この映画を見てきた、クリーニング店の夫婦は語ります。
「椿三十郎」を見ちゃうと、いま一つ。
あぁ、なるほどー。
黒澤明「椿三十郎」がこの年に公開。前年が「用心棒」。
同時期の時代劇をチェック。
・片岡千恵蔵:「さくら判官」遠山金四郎(1962年) 、「勢揃い関八州」国定忠治(1962年)
・長谷川一夫:「雪之丞変化」(1963年)
・市川右太衛門:「旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷」(1962年)
・市川雷蔵:「眠狂四郎殺法帖」(1963年)
タイトルだけで、内容が想像できますね。
こうして比較すると、黒澤明のすごさと言いますか、いかに異色だったかが、良く分かります。
とは言え、この頃のこういった時代劇も私は嫌いではありませんが。
三代目ヒロインの時はどうでしょうか?
黒澤に匹敵するエポックとしては、、、
「スター・ウォーズ」が1977年、ちょっと早すぎ。
「東京ディズニーランド」の開園が1983年、この辺でしょうか。
近所の遊園地に行って、、、
「東京ディズニーランド」に行っちゃうと、いま一つ。
なんていうシーンはどうでしょう。
ちなみに。
深津絵里さん演じる二人目のヒロインは、幼い頃の事故で額に傷があります。
実在の映画「旗本退屈男」も同じような傷があり、決め台詞は「天下御免の向こう傷」。
架空の映画「棗黍之丞」の着物の紋は、その傷のような三日月「雲丸に地抜き月」でした。
| 固定リンク
「映画など」カテゴリの記事
- 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」予約画面の謎(2024.09.05)
- 見てきました 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」その2(2024.09.04)
- 見てきました 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」(2024.09.03)
コメント