これはひどい 映画チラシ「サンダーバード55/GOGO」
2022年1月9日(日)に見てきた「サンダーバード55周年シネマコンサート」。
会場で、映画「サンダーバード55/GOGO」のチラシを貰ってきました。
B5サイズの二つ折り。
表紙は、ガンダムのデザインなどで有名な大河原邦男さん。
普段のカッチリした絵柄ではなく、昭和40年代の小松崎茂風に仕上げてあるのですね。
さすがですね。
裏表紙の「奇跡の・・・」とか「世界の・・・」は、良いとして。
この手のチラシには良くある誇大表現ですからね。
開いた内側が、登場人物やメカの紹介。
見出しはこうです。
大スクリーンでワイドになって大活躍! サンダーバード
それ行け! 国際救助隊! すごい迫力!
なんですか?これ。
昔の子ども雑誌の特集記事風、というほどでもないですし。
「大スクリーンでワイドになる」って、なに言っているんですか?
アスペクト比のことですか?
「それ行け!」って、アンパンマンじゃあるまいし。
読んでいくと、ますますひどい。
サンダーバード1号
「カモフラージュされたプール」の下から飛び立つ。
え?
発射台を「プールでカモフラージュ」してあるのですが。
サンダーバード2号
「カモフラージュされた椰子の木」が倒され、そこから出動する。
こちらも同じ。
滑走路の幅を「椰子の木でカモフラージュ」しているわけで。
「丈夫な機体」も意味不明。単なる文字数稼ぎでしょうか。
サンダーバード4号
いきなり「水陸両用機で」ですか。
先の、第4話「ニューヨークの恐怖」のように、滑走路とスロープを自走するシーンはありました。
これで水陸両用機なら、空港でタキシングする飛行機は空陸両用機になってしまいます。
「サンダーバード2号機」からコンテナ内を海面に落下させ
これも、違いますねぇ。
そんな呼び方、番組内で聞いた覚えはありません。
ここはただ「サンダーバード2号」でしょう。
そもそも「〇号機」と言うのは、同形状の機械の何番目かを表す表現です。
例えば、蒸気機関車「D52形468号機」のように。
その後もひどい。
サンダーバード2号機から「コンテナ内」を海面に落下させ
コンテナの内だけを落としてどうするのですか。
単に「コンテナを」でしょう。
シャッターが開いて「海底に突入」してゆく
海の底に突入したら、砂や泥まみれでしょう。
これは「海中に突入」でしょう。
下の方の「主な登場人物たち」もおかしい。
「主な」と前置きしただけで、複数であるのは明らかです。
単に「主な登場人物」だけで良いと思います。
どこのどんなライターさんか分かりませんが。
仕事の都度、未知の分野の資料を渡され、短納期で仕事をしているのでしょうか、、、
そう言えば。
「水陸両用機」は、以前も見かけました。
実に19年前の、私のホームページの日記です。
http://mini4dangun.cafe.coocan.jp/diary/d200212.html
■2002年12月26日(木)脱力3連発
4号は「水陸両用機」だそうです。
ということは、どこかに一次資料があるのでしょう。
そう思い検索したら、簡単に見つかりました。
東北新社のサンダーバード・オフィシャルサイト。
https://www.tbjapan.com/classic/vehicles/
サンダーバード4号
全長約9mの水陸両用機。
サンダーバード4号は水上・水中での救助活動でその威力を発揮する。
通常、サンダーバード2号の4番コンテナに収納され運搬される。
マジック・ハンド、水中ミサイル、強力ライトなどさざまな救助装置を備えている。
このチラシの紹介文は、このサイトの文章の改悪のようですね。
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