見てきました!!! 映画「秋刀魚の味」その2
小津安二郎監督4作品を一挙上映!
上尾市コミュニティセンターリニューアル記念
よみがえる昭和 日本映画名作劇場
2022.2.4(金)~5(土)
上尾市コミュニティセンター
入場料各回500円 全席自由
2月4日(金)10:30~ 「麦秋」
2月4日(金)13:30~ 「東京物語」
2月5日(土)10:30~ 「彼岸花」
2月5日(土)13:30~ 「秋刀魚の味」
このうち「秋刀魚の味」を見てきました。
昭和37年作品、カラースタンダード、113分。
小津安二郎監督の遺作。
35mmフィルム上映。
かなり傷もありますし、微妙な音飛びも。
とは言っても、始まってしまえば大して気にはなりません。
舞台は、高度経済成長期直前の東京。
主人公は、まだ髪の毛の黒い笠智衆。穏やかで誠実そう。
戦前の旧制中学から兵学校を経て、戦時中は駆逐艦の艦長。
戦後は、都心の企業の管理職。
妻を早く亡くし、娘の岩下志摩が家事を切り盛りしています。
東京の中流家庭ということですね。
似たような環境の同級生や、家族との生活が描かれます。
駅のホームが映ります。東急の石川台駅。大田区東雪谷。
息子夫婦はモダンな公団アパート住まい。
恩師の東野英治郎は、落ちぶれて今や場末の食堂の親父。
娘の杉村春子は、婚期を逃して共に店に立っている。
そんな姿を見て、笠智衆は娘を早く嫁がせようと考える・・・
色々あって、長女を嫁がせて。
誰もいない廊下や、がらんとした娘の部屋のショット。
ちょっと寂しそうですね。
いつも通りの小津安二郎節。
古き良き昭和の生活。
おっとりとしたセリフ回し、程良いユーモア、上品な音楽。
なんとも心地良い視聴感です。
タイトルの「秋刀魚の味」ですが。
作品中、サンマは一度も登場しません。
ネットで検索すると、様々な解釈がアップされていますが、、、
脂の乗った美味しいサンマの、ほろ苦いワタの味。
つまり、人生の秋。
といったところでしょうか。
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