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2022年4月15日 (金)

タントで群馬県太田市「旧中島家住宅」その2

2022年4月10日(日)の続きです。

群馬県太田市の「旧中島家住宅」
公開されている部分以外は、外から室内をのぞくだけ。
それでは、庭に出てみましょう。
20220410_09

この通り立派な建物です。
20220410_10

内部も凝りに凝った造り。
ふちが回り込んでいる「折上格天井」
書院の窓は「軍配」の形。
放置期間も長かったのでしょう、痛みもひどい。
ふすまに同じ高さでシミがあります。
昭和22年のカスリン台風で床上浸水したそうですが、その痕跡でしょうか?
柱の下の方には、犬のおしっこのような染み。
入り込んだ野生動物の仕業でしょうか。
20220410_11

障子は破れ、天井には雨漏りらしい染み。
とは言え、さすがに贅を尽くした建築。
柱や天井や建具などは、見た感じ歪みも劣化も感じられません。
90年も前に建てられたとは思えません。
20220410_12

裏に回ってみます。
二階建ての土蔵。
こちらも、壁は汚いですが崩れなどは見られません。
20220410_13

反対側です。
トイレの奥に、使用人の部屋など。さすがに雑然としています。
良く見えませんが、木に囲まれて塔のようなものがあります。
給水タンクかも知れません。
20220410_14

というわけです。
一見ぼろぼろですが、90年も経っているようには思えない、しっかり感。
どれほど期間がかかるか分かりませんが、全面整備を楽しみに待ちましょう。

ちなみに。
実業家が親のために作った豪邸、と言いますと。
埼玉県川島町の「遠山記念館」が思い出されます。
 2017年2月26日(日) 近場をうろうろ「遠山記念館」
20170226_01
日興証券の創設者、遠山元一の建てた邸宅と庭園、美術品の博物館があります。
旧中島家とほぼ同時期の、昭和8年から2年7ヶ月かけて建設。国の重要文化財。

こちら「旧中島家住宅」も、このように継続的に維持管理できると良いのですが。

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