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2022年5月

2022年5月31日 (火)

VTR乗り換え GSR250S納車です

VTRの低めのポジションが合わなくて、乗り換えを決意しました。
次の車種について、私の希望はこれだけです。
「楽なポジションの250ccロードスポーツ」。

と言いながら、個人的な好みもあります。
Vストロームやヴェルシスなどアドベンチャータイプは、除外。
レブルのようなクルーザータイプは、ポジションがしっくりきません。

あれれ?
これらを除外した現行車種は、どれもハンドル低めでシート薄め。
結局、中古車のGSR250Sにしました。
20220528_01

ほぼ同じアングルのVTR。
20220520_01

見た感じ通りに、250㏄としては大柄で重いです。
VTRと比べますと、160kgから188kg。プラス28kg。
足つきは、身長168㎝の私で両足の指の付け根が着くくらい。

軽く試走です。
タンクから一体に繋がるカウルは、スカーバーのよう。
ポジションは、ハンドルが高く体が起きて、懐かしいGL400のよう。
大柄の車体がひらりひらりと倒れる感じも、GL400に似ています。
ゆったり快適で、これは良いですねぇ。
20150719

私は60代のジジイです。
運動能力や体力は、年齢相応に低下の一途。
押し歩きや「おっとっと」を考えると、重さが気になりますが。
まぁ、もて余すほどではないでしょう。

以下、参考です。

GSR250は以下のように3タイプあります。
この中から、一番アップライトなポジションのGSR250Sを選びました。
・GSR250:アップタイプのセパレートハンドル
・GSR250S:パイプハンドルでGSR250に対し48mmアップ66mm手前、セミカウル
・GSR250F:ハンドル高さはGSR250とGSR250Sの中間、フルカウル

各車の車両重量と、ホイールベース。
重量は、スカーバーと変わらないのですねぇ。
・VTR:160kg 1405mm
・Rebel250:170kg 1490mm
・GSR250S:188Kg 1430mm
・F650CSスカーバー:191kg 1480mm
・CB400 SUPER FOUR:201kg 1410mm
・Breva750:205kg 1449mm

※Breva750は、乾燥重量182kg、装備重量205(概算値)kg
※スカーバーは、乾燥重量171(概算値)kg、装備重量191kg
車両重量の表示は、2008年6月から従来の乾燥重量から装備重量に変更になったようです。

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2022年5月30日 (月)

VTRお別れ準備です

突然ですが。
VTRのお別れの準備です。

キャリア、電源、ナビやETC、小型サイドボックス、ビキニカウルなど。
それぞれ取付には結構な時間がかかりましたが、取り外しは半日で完了です。
20220520_02

VTRは、この状態が一番格好良いですね。
20220520_01

このブログの記事の日付を元にした、各車の購入時期と保有期間は以下の通りです。
2020年1月 ホンダ VTR (2年4カ月)
2013年7月 モト・グッツィ Breva750 (6年6カ月)
2011年11月 BMW F800ST (1年8カ月)
2008年11月 BMW F650CS スカーバー (3年)
2007年3月 ホンダ ゼルビス (1年8カ月)

どのバイクも、購入の際には様々な事情や偶然のタイミングがあります。
それでも、結果としては、気に入ったバイクほど保有期間が長くなったようです。
ゼルビスは、元々練習用でしたので例外です。大いに気に入っていました。

こう書きますと、VTRがいかにもアレだったようですが。
正直なところ、今の私にはいまひとつ合いませんでした。

軽くて足つきも良く、軽快なフィーリング。
丸目のヘッドライトとスピード・タコの二連メータも良い感じ。
それなりに気に入っていたのですが。
ライディングポジションが、どうもねぇ。
ハンドルが低く、シートが薄くて前下がり、ステップもアップ気味。
疲れてくると、ハンドルにもたれかかるような、情けないフォームになってしまいます。

他の車種と比較して、極端に窮屈というわけではないでしょう。
お若い人には「この程度で!?」と笑われそうです。

結局、私がジジイになってしまった、ということですね。

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2022年5月28日 (土)

見てきました! 午前十時の映画祭12「エデンの東」

今年度の初めての「午前十時の映画祭12」は、、、
オードリー・ヘプバーン「いつも2人で」を見てきました。
20200508

さてその次は、ジェームス・ディーン主演作2本です。
正直なところ、映画も俳優も、特に大好きという事はありません。
でも、せっかくですからね。
「エデンの東」では、気難しくナイーブな若者。
「理由なき反抗」では、不良少年。
ここはやはり「エデンの東」にしておきましょう。
この映画は、大昔に見た記憶があります。
確か昔の池袋文芸坐、40年以上も前の話です。

「エデンの東」
上映日程:2週上映 2022年5月13日(金)~2022年5月26日(木)
原題:EAST OF EDEN
製作年:1954年
監督:エリア・カザン
出演者:ジェームス・ディーン、ジュリー・ハリス、レイモンド・マッセイ
画像はネットより拝借です。
East_202205
ざっとのあらすじ。
舞台は第一次世界大戦の頃のアメリカ。
ジェームス・ディーン演じる弟は、双子の兄と父との三人暮らし。
父は敬虔なキリスト教徒。
兄は優秀で恋人もいて、父とも仲が良い。
弟は粗暴で父から疎んじられている。

弟は音信不通の母を探し出すが、いかがわしい酒場の女主人になっていた。

父は事業に失敗し、財産を失う。
弟は、父のために戦争で相場が上がった大豆の先物買いで利益を得る。
父の誕生日。
兄のプレゼントは「恋人との婚約」。
弟のプレゼントのお金は「戦争で儲けた金など要らない」と突き返される。

その後、兄は母と会ってショックのあまり志願兵となって家を出る。
父は脳出血で寝たきりの重病人になる。
父は弟に心を許し、弟と兄の婚約者の世話を受ける。

見どころは、、、
肩をすぼめ上目使いのジェームス・ディーン。
父のためを思っているのに、受け入れてもらえない姿。
ジュリー・ハリス演じる兄の恋人も、明るく可愛く良かったです。

いかにも当時風の、芝居がかった展開。
あからさまに兄を贔屓する父。
自暴自棄になり家を飛び出す兄。
思いやりのない看護婦。
そして、あっさりと心が通うハッピーエンド。

お兄さんは戻ってこない、ということで、良いのでしょうか。
まぁねぇ。昔の映画ですからね。
時代の変化を割り引いて、そういうものだと思って見るわけで。

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2022年5月27日 (金)

埼玉県北本市で浪曲「入門講座+玉川太福独演会」その2

2022年5月21日(土)の続きです。

埼玉県北本市の「北本文化センターホール」で、浪曲を聞いてきました。

きたもとさくら亭 浪曲講座 『浪曲』~古くて新しいその魅力
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・開催日:2022年5月21日(土)
・第1部 浪曲入門講座:13:00~
・第2部 玉川太福独演会:14:15~
・場所:北本市文化センターホール
・出演:玉川太福、玉川みね子
・料金:第1部券800円、第2部券1,200円、通し券1,900円(前売・当日は+100円)

さて、第2部「玉川太福独演会」です。

はじめに、軽く世間話。
浪曲師は、昭和の初めには3000人。
今は浪曲師が60人、曲師が30人ほど。
一方、落語家は900人。
講談も、最近は神田伯山で盛り上がっているのに、、、

寄席での浪曲の定席は、浅草の木馬座のみ。
月に一週間だけで、入場料は2200円。
ただし25歳以下は半額。
高齢者の割引はありません。
そうしたら全員割引になってしまいます。
、、、とのことです。
うーん、厳しいですねぇ。

さて、独演会です。

まずは新作の「銭湯激戦区」
銭湯と戦闘をかけて、激戦区なのですね。
荒川区には、銭湯が沢山ある。
以前は、徒歩10分の範囲で10軒くらい。
今はそれほどでもないが、それぞれ特徴があって。
お湯が思い切り熱かったり、ぬるめだったり、サウナ無料だったり。
もっと良い銭湯が・・・

次は「天保水滸伝 鹿島の棒祭り」
先の「講座」で見たDVDと同じ演目です。
主人公は、北辰一刀流の達人「平手造酒(ひらてみき)」。
酒で身を持ちくずし、今は下総国の「笹川の繁蔵」の用心棒。
鹿島神宮の祭礼「鹿島の棒祭り」で、止められていた酒を飲んでしまい・・・

いやー、やはり「生」は良いですね。
マイクなんて不要なくらいの迫力。
講談の「立て板に水」とはまた違う「節回し」の面白さ。

演目も良かったです。
こういう「入門編」には、やはり「天保水滸伝」のような良く知られた定番作ですね。
話が分かりやすくて、面白い。
新作も、軽い内容で落語のように笑ってしまいました。

独演会の初めに、それまでかけていた眼鏡を外したり。
お茶を飲むときは、口元を手ぬぐいで隠したり。
そういった所作も、良かったです。

おまけです。
ロビーのガラスケース、北本市の名産コーナー。
グリコのポッキーやプリッツ。
トヤマ楽器製造株式会社のアウロスリコーダー。
などなど。
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2022年5月26日 (木)

埼玉県北本市で浪曲「入門講座+玉川太福独演会」

2022年5月21日(土)です。

埼玉県北本市の「北本文化センターホール」で、浪曲を聞いてきました。

きたもとさくら亭 浪曲講座 『浪曲』~古くて新しいその魅力
Kitamoto_202205
・開催日:2022年5月21日(土)
・第1部 浪曲入門講座:13:00~
・第2部 玉川太福独演会:14:15~
・場所:北本市文化センターホール
・出演:玉川太福、玉川みね子
・料金:第1部券800円、第2部券1,200円、通し券1,900円(前売・当日は+100円)

落語や講談はともかく、生の浪曲は4年振りです。
2018年5月27日(日) 聞いてきました!!「旅する浪曲 広小路亭」

玉川太福さん
映画「男はつらいよ」シリーズを浪曲にして演じる方です。
この方が司会をした映画イベントに行ったことがありました。
2021年3月21日(日) 再度見てきました!!! 映画「男はつらいよ お帰り寅さん」

これは楽しみです。
20220522_01
入場時に、列が二つに分かれていました。
片方は「孝人会」とあり、名札を付けた年配の方々。
ははぁ。
「良く似た漢字」を当てているのでしょう。
その団体の、生涯学習のような「講座」ということですか。
そちらの列の方が、人数が多かったようです。

約700席のホールですが、両脇の席はクローズ。
真ん中の前からどうぞ、ということですね。
観客はざっと70~80名ほど。
30~40代くらいの方が数名。後は、、、言うまでもないですね。

第1部と第2部の入れ替え制です。
ですが、ほとんど同じメンバーだったようです。

開演前にワンショット。
写っていませんが、向かって右後ろにも椅子があります。
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事前に資料が配られました。
A4二枚で、浪曲の名作の「外題付け」と呼ばれる冒頭部分です。
「天保水滸伝」
「清水次郎長伝 石松金毘羅代参」二代目 広沢虎造
「唄入り観音経」三門博
「佐渡情話」寿々木米若

さて第1部「浪曲講座」です。
玉川太福さん登場。
「講座」ですからね。
演台のしつらえなどの説明から入ります。
演台を覆う、富士山型に広げられた布の正式名称は、、、「テーブルかけ」

三味線を持った、玉川みね子さん
向かって右後ろの椅子に座ります。
三味線は、細棹・中棹・太棹のうちの太棹
浪曲では「浪曲師」「曲師」がペアで演じるのだと。

日本三大話芸の、落語・講談・浪曲の違いなど。
落語は「落ち」がついて完結。
講談と浪曲は、良いところで「ちょうど時間となりました」。
連続テレビドラマのよう。

先に配られた資料を見ながら「外題付け」を聞いたり。
DVDで三代目玉川勝太郎「天保水滸伝」の「外題付け」を見たり。
ここで拍手を貰えると、客席との一体感が生まれ盛り上がると。

最後に、観客から希望者が舞台に上って、ひと節うならせてもらう。
30代くらいの方が「竹の水仙」にトライ。
へぇー。
左甚五郎が主人公の「抜け雀」のような話です。
私は、落語では聞いたことがありますが、浪曲でも演じられるのですか。
東京から来たそうですが、よほどお好きなのでしょう。
もうお一人は、普通に「清水次郎長伝」でした。

第1部が終わり、一旦全員退出となります。

続きは後ほど。

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2022年5月25日 (水)

行ってきました 日本科学未来館「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」雑考

2022年5月15日(土)の続きです。
これで終わりにしますので。

日本科学未来館 特別展
「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」

「D.E.A.D.」
について、ネットで確認。
https://dead.work/
Dead_202205

私たちはこの状況を「D.E.A.D.(Digital Employment After Death = 死後デジタル労働)」と名付けました。
おいおい。
「私たち」って誰ですか?

(C)Whatever Inc.とありました。
https://whatever.co/ja/
良く分かりませんが、CGなどのクリエイター集団、という感じでしょうか。
トップページで、NHKの朝ドラ「スカーレット」のオープニングCG画像も出てきました。
Whatever_202205


このテーマは、現在60代の私たちのような世代は、子どもの頃から考えてきことですね。

平井和正・桑田次郎「8マン」
谷博士は、某国で軍事用に開発したスーパーロボットを持ち出して、日本に脱出。
博士は瀕死の東刑事に出会い、彼の記憶や人格をロボットに転送する。
ロボットは「8マン」と名付けられ、 自分の運命に悩みながら「捜査1課8人目の刑事」として活躍。
普段は私立探偵の東八郎として暮らす。

えー。
東刑事の肉体の方は、どうなったんだろう?

手塚治虫「鉄腕アトム」
天馬博士は交通事故死した息子「トビオ」に似せて、ロボットを作る。
博士は、ロボットが人間のように成長しないことに絶望してサーカスに売りとばす。
ロボットはお茶の水博士に保護され、「アトム」と名付けられる。
アトムは、弟と妹と両親まで作ってもらい、家族で暮らす。

えー。
ロボットの家族なんて、どんな暮らしをしているんだろう?

浦沢直樹「PLUTO」第1巻に、印象的なシーンがあります。
原作は鉄腕アトム「地上最大のロボット」です。
夫の死を告げられる、旧型の家政婦ロボット。
お茶でもいかがですか。
あなたもロボットでらっしゃるから、
飲むふりをするだけでしょうけど。
ロボットは人間と同じような生活をすることで、
より人間らしい感覚をアップグレードさせる……
確かにその通りですけど……
お茶を飲む喜びまでは、
なかなかわかりませんよね
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話は変わります。

申し訳ありません。もう少し書いてしまいます。
たどたどしく語る、かわいいロボット。
シリコンで柔らかく、人肌くらいのあたたかさ。
仰向けに寝ている、リアルな女性ロボット。
これらを前にした、おっさんの連想の方向は、、、もう決まっています(^^;

ふるーいSF小説をふたつ。
いずれも出版は1969年。

眉村卓「わがセクソイド」
SF短編集です。
主人公は、風俗店のセクソイド「ユカリ」に惚れこむ。
お店のセクソイドは、一定期間で記憶がリセットされてしまう。
主人公は、その前にユカリを
連れ出してしまう・・・
ちょっと「ぽんこつポン子」に似た展開。

平井和正「アンドロイドお雪」
こちらは単行本一冊のSF長編。
遺産として入手した、精巧な家政婦アンドロイド。
実は非合法の「セクソイド・アンドロイド」で、やがて自我に目覚め・・・

後で、古い本棚を探してみましょう。

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2022年5月24日 (火)

行ってきました 日本科学未来館「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」その2

2022年5月15日(土)の続きです。

日本科学未来館 
特別展
「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」

「やわらかアニマロイド」というそうです。
ゲル素材で出来た、忠犬ハチ公やコメイヌやフクロウ。
一見、固い大理石か何かのようですが、触るとぐにゃぐにゃ。
人肌程度に暖かいものもありました。
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「トーキング・ボーンズ」
「緩いロボット」というジャンルがあるのですね。
昔話を聞かせてくれますが、途中で「えーと」。
お豆腐や、ピクサーのような照明スタンドのロボットも並んでいました。
他にも、アイボとかアザラシ型ロボットなどの市販製品もありました。
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株式会社テムザック「デンタロイド」
歯科学生の研修用ロボット。
口の中がリアルに出来ているのは、もちろんのこと。
声の指示に従って、口を開けたり横を向いたり。
痛いと突然首を振ったり咳き込んだりするそうです。
子ども仕様では、暴れたりもするそうです。
ネットで同社のサイトを確認。
大人仕様は2014年に発売し販売実績15台。
子ども仕様は新規開発。
価格は2000万円未満を想定し、年間販売目標は海外で45台、日本で5台
だそうです。
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さぁ。
だんだんディープな内容になります。
人間って、なんだ?

慶応大学大学院メディアデザイン研究科「Arque」
人の体を拡張する、装着型のしっぽ。
なるほどねぇ。
バランスをとる能力をアシストするわけですか。
スポーツに応用したら、すごいことになるかも。
そのほか、手を4本にするとか。
あの乙武洋匡さんにロボット義足で歩いてもらう「OTOTAKE PROJECT」とか。
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「Commuの議論」
2体の小型ロボットが、さまざまなテーマで議論。
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同じような議論を、開発者そっくりだという、おっさんロボットで行う。
うわ。なんだか不気味。
見た目で印象が変わってしまいます。
「人間らしさとは何か」というタイトルが付いていました。
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結構知られていると思います。
二松学舎大学「夏目漱石」と、大阪大学「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
20220515_17

このほか、画像展示で撮影不可でしたが、NHKのCG美空ひばり
AIを活用した手塚治虫の新作とか。

これらの流れの最後がこちら。
「D.E.A.D.(Digital Employment After Death = 死後デジタル労働)」
こんなカンバンがありました。
きみ自身や
大切な人を、
ロボットでよみがえらせたい?
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問いかけに対する、YES/NOの意思表明アンケート。
こんなカードが貰えました。
わたしは、わたしの死後、
個人データとAIやCGなどを活用して
「復活」させられることを許可します。
日時:
氏名:
(C)Whatever
20220515_19

うーん。
なるほど。
従来のレコードや映画に対しては、「永遠の命」なんて表現が使われたりするわけですが。
先の漱石や美空ひばりに感じる「倫理的な気持ち悪さ」を「死後労働」と表現しているのですね。

私としては。
ここに展示されたような活用なら、別に構わないだろうと感じます。
YES/NOを問うのであれば。
「ディープフェイク動画問題」など、ネガティブな面も挙げた上でお願いしたいですね。

重箱ですが。
画面では「利用」、カードでは「活用」になっていました。

有名人のコメントのパネルに、樋口真嗣もありました。
未来への想像力そのものが枯渇してきている。
どこかで現実が追いついてきちゃってる。
未来は届かないくらいの距離感であってほしいとなと思う。
動画もありました。
子どもの頃、学校で「未来の絵」を描かされたが、今はない。
つまり未来ということを教えなくなり始めている、これはゆゆしき問題。
と語っていました。
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言われてみれば、そうですね。
60代の私が子どものころ、小学校の図工の時間に「未来の絵」を描きましたっけ。
あの頃は、新幹線、万博、月ロケットなど、未来は希望にあふれていましたものね。
公害や東西冷戦とか核ミサイルだって「そのうち何とかなるだろう」。
漠然と、そう感じていましたっけ。

おまけです。
すぐ近くのダイバーシティの「実物大ユニコーンガンダム」
ダイバーシティ入口。
手をきれいにしよう!
見せてもらおうか、
君が消毒するところを。
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足元では、何やら男の子のアイドルグループのイベントのようです。
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このくらいに、しておきます。

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2022年5月23日 (月)

行ってきました 日本科学未来館「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」

一週間遅れ。
2022年5月15日(土)です。
こんな展示会に行ってきました。

日本科学未来館
特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」
会期:2022年3月18日(金)~8月31日(水)
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
時間:10:00~17:00
料金
大人(19歳以上)2,100円
中人(小学生~18歳)1,400円
小人(3歳~小学生未満)900円
※常設展もご覧いただけます
Kimito_1_202205


ここに来るのは、ちょうど3年振りです。
2019年5月2日(木) 行ってきました「日本科学未来館・重機展」
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まずは、ロボットの歴史から。
と言いますか、主に二足歩行ロボットの変遷です。
1973年「早稲田大学 WABOT-1」とか、1999年「本田技研 HRP-1」など。
今となっては、懐かしい感じがします。
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壁面には、社会の動きやロボット技術の変遷と共に、フィクションのロボットの変遷。
ドラえもん、ガンダム、ターミネーター、エヴァなどなど。
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へぇー。
1950年のアイザック・アシモフ「I, Robot」
初版本だそうです。
あの「ロボット工学三原則」が書かれた本です。
カレル・チャペック「R.U.R. ロッサム万能ロボット会社」も置けばよいのに。
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現在開発中のあれこれ。
川崎重工「Kaleido」
災害現場や介護向けだそうです。
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おー。格好良い。
「零式人機 ver1.2 汎用人型重機」だそうです。
JR西日本と日本信号で共同開発。
線路の工事で、レールや電柱を運んだりするのでしょうか。
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これのミニチュアが面白かったので、アップで撮影しました。
トラックに積まれた操縦席です。
女性オペレーターは、VRゴーグルをかけて横を見ていますね。
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本体は、何やら掘削作業。
頭部のアンテナなど、いかにもなデザインですねぇ。
下半身が良く分かりませんが、移動機能は最小限なのかも知れません。
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こちらは、すでに実用化されている製品です。
サイバーダイン株式会社「装着型サイボーグ HAL」
[下肢タイプ」と「腰タイプ」です。
会社名は「ロボコップ」、商品名は「2001年宇宙の旅」なのですね。
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この辺までは、主に「省力機械」というようなイメージですね。
このあと、だいぶ雰囲気が変わってきます。

続きは後ほど。

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2022年5月20日 (金)

見てきました!!! 映画「シン・ウルトラマン」その3

2022年5月14日(土)の続きです。
前日に公開された映画を、さっそく見てきました。

ネタバレですが。
私の勘違いかも知れませんが。

ラスト近くでのウルトラマンと「ゾーフィ」の会話です。
人間を、有害種として雑草のように駆除しようとするゾーフィ。
ゾーフィが考えを改めた後のセリフの中で「人間をざんし」と言っていたようです。

話の流れとしては「人間を残し」という意味のようです。
本当は「のこし」「ざんし」と読み違えたのでしょうか?

そのほか、思い当たる漢字はこれくらい。
「人間を讒し」だったのでしょうか?
讒する(ざんする)
人をおとしいれるために、事実を曲げて悪口をいう。讒言する。
ちょっと違いますねぇ。

私の聞き違いかも知れないと思いましたが、、、
ネットで検索すると、同じことを書いている人もいましたので、一応書いておきます。


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2022年5月19日 (木)

見てきました!!! 映画「シン・ウルトラマン」その2

2022年5月14日(土)の続きです。
前日に公開された映画を、さっそく見てきました。

印象深いシーンのご報告。
以下、盛大にネタバレします。


メフィラスに操られて「禍特対の浅見弘子(長澤まさみ)」が巨大化します。
このシーンの元ネタは、「ウルトラマン 第33話 禁じられた言葉」
巨大化したフジ隊員が出てきます。
そちらは、制服姿を横から撮っているだけです。
シンではスーツ姿、当然スカートです。
それを下から撮っています。

こうなりますと、思い出されるのは、、、
「有言実行三姉妹シュシュトリアン 第40話 ウルトラマンに逢いたい」 です。
東映の作品にも関わらず、ウルトラマンと共演したお話。
黒部進演じる、円谷プロの倉庫番のおじさんが、ウルトラマンに変身!
巨大化したシュシュトリアンとともに、バルタン星人と戦います。
シュシュトリアンのファンの男の子たちが、下から見上げて「おぉ~」。

もちろん、見えてしまう、などという事はありません。
他にも、自分のお尻を叩く癖とか、体臭をかがれるとか、ドーンと足でドアをけり破るとか。
いやまぁ、、、私はぜんぜん構わないのですが。

話は変わります。
印象的なシーンをもうひとつ。
ウルトラマンが、手足を伸ばした飛行ポーズのまま、腰あたりを中心にプロペラのように回転します。

子どもの頃、このシーンを見た時は、とても違和感がありました。
当時は、スーパーマンをはじめ鉄人28号鉄腕アトムなど、皆が同じようなポーズで飛んでいました。
当時、ウルトラマンの飛行原理の説明などはありませんでしたが、
それでも何となく、ジェット推進か何かで飛んでいるようにイメージしていたわけです。
それが突然、そのポーズのまま空中で静止して、くるくると高速回転。
なんだこれは、と思ったものです。
それをそのまま再現ですからね、びっくりです。

ネタバレはこれくらいにして、少し余談です。

私はIMAXの2Dで見てきましたが、ざっと7割くらい席が埋まっていました。
客層は、結構若い人が多く、私のような「リアルタイム世代」は、ほんの数人。
「再放送世代」かな、という方もちらほら。
それよりは、樋口真嗣や庵野秀明ファンという方が多いのでしょう。
シン・ゴジラ同様、パンフレットは「ネタバレ注意」の帯つき
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こちらが、シン・ゴジラのパンフレット。
帯の作りは同じのようです。
ウチにあったセルビデオ「宇宙大戦争」とセットで撮影。
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更に話は変わります。
「外星人」メフィラス役の山本耕史さんについて。
テレビで映画のCMが流れていました。
山本耕史さん扮する人間の姿のメフィラスが、名刺を差し出すシーンも映りました。
紳士的でも、ちょっと胡散臭い怪しい雰囲気が良かったです。

映画を見て帰宅した夜の、NHKの音楽番組です。
ギターを弾きながら、映画「イージー・ライダー」の「Born To Be Wild」を熱唱!
おぉー格好良い!
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山本耕史さん、NHK大河では真田丸の石田三成が大変良かったです。
そして今も、鎌倉殿の13人の三浦義村
そのほか、多方面でご活躍。

その上、家に帰れば堀北真希が待っていると。
さすがですねぇ。

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2022年5月18日 (水)

見てきました!!! 映画「シン・ウルトラマン」

2022年5月14日(土)です。
前日に公開された映画を、さっそく見てきました。
ちょっと奮発して、IMAXレーザー2D。

空想特撮映画 シン・ウルトラマン
公開:2022年05月13日
監督:樋口真嗣
脚本:庵野秀明
製作:和田倉和利
出演者:斎藤工、長澤まさみ、早見あかり、西島秀俊、山本耕史
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いやー良かったです。
私は、ウルトラQウルトラマンをリアルタイムで見ていた世代です。
これはもう、たまりません。
特撮シーンも音楽もストーリーも、当時作品のレベルアップ版という感じで、嬉しくなります。

以下、盛大にネタバレします。


オープニングからいきなり、赤い背景の文字が破れて、新作のタイトル登場。
早いテンポで、これまでの経緯の映像。
ゴメス、マンモスフラワー、ペギラ、ラルゲユウス
ウルトラQの「禍威獣」を、何とか人類だけで倒してきたわけです。
聞き覚えのないカイゲルというのが出てきました。
後から確認したら、ゴーガのことですか。

その後、ネロンガ、パゴス、 ガボラが登場。
「禍特対」メンバーはスーツ姿ですが、まぁ良しとしましょう。
メンバーの一人の後ろに、最初にペネロープ号が映ります。
おやっと思ったら、サンダーバードやU.S.S.エンタープライズのミニチュアがずらり。
パソコンの壁紙は、マイティジャック

さぁ、ウルトラマンの戦闘シーン。
もちろんリアリティたっぷりの爆発や炎。
一方、スペシウム光線八つ裂き光輪は昔の白い「光学合成」風。

「禍威獣」の後は「外星人」ザラブとメフィラス(山本耕史)が登場。
あろうことか、人間の姿のメフィラスは名刺を出します。
首相と会談したり、にせウルトラマンが出たり。


余談です。
ウルトラマンに変身するのは、神永新二(斎藤工)
エヴァと同じ「シンジ君」で、樋口真嗣監督と同じ名前なのですね。
ポケットモンスターも、主人公は「サトシ」で、ゲームの生みの親は田尻智

ひとつ思い出しました。
若い頃、古書店で雑誌を探していた時のことです。
漫画の吹き出しの主人公の名前を修正液で消して、違う名前が書いてあるものを見つけました。
言うまでもありませんが、ちょっとした恋愛ものです。
うわぁ、、、と思いましたが。
まぁねぇ、お気持ちは、分からないでもありません。

話がそれました。続きは後ほど。

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2022年5月17日 (火)

見てきました!!! 午前十時の映画祭12「いつも2人で」

今年初めて「午前十時の映画祭12」に行ってきました。

「いつも2人で」
上映日程:2週上映 2022年4月29日(金)~2022年5月12日(木)
原題:TWO FOR THE ROAD
製作年:1967年
監督:スタンリー・ドーネン
出演者:オードリー・ヘプバーン、アルバート・フィニー
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ざっとのあらすじ。
時系列の「出来事」を並べれば、これだけです。
それぞれの時代の、クルマでの旅の光景。
偶然出会った若い二人が、ヒッチハイクで旅をして恋に落ちる。
結婚した二人が、小さい子どものいる友人夫婦とステーションワゴンでドタバタの旅をする。
二人は中古車のMGのオープンカーを手に入れ、旅先でトラブルが起きても笑い合う。
二人に子どもが出来て親子三人で旅をするが、感情的な言い争いになる。
成功した二人は、メルセデス・ベンツの白いクーペで旅をするが、気持ちは冷え切っている。

面白いのは「見せ方」です。
現在の倦怠期の二人を中心に、過去の出来事がフラッシュバックのように描かれます。
毛糸の帽子を被り建築学生だった彼と、少女合唱団の彼女から始まって。
初々しい二人、愛し合う二人、そして冷え切った今の二人。

ユーモアたっぷりに、それぞれの時代の様子が描かれます。
交互に重層的に描かれることで、二人の関係や生活の変化が、より際立っていると感じます。
この後どうなるかは、まぁ、言うまでもないですね。

私はもう、彼らの年齢をとっくに超えてしまいました。
平々凡々の、地味な人生を歩んでいるわけです。
それでも、あぁあの頃はと思わされるシーンもあったりして。
気楽でおしゃれで面白い映画ですが、それなりにしみじみしたり。

オードリー・ヘプバーンの主演作と言えば。
ローマの休日、麗しのサブリナ、マイ・フェア・レディ・・・
これらは、私は何度も見ています。
若くて初々しい役がお似合いでした。

そして、キャリアを重ねてからの、この作品。
私は初見でしたが、良い映画でした。

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2022年5月16日 (月)

さて今年度は「午前十時の映画祭12」

遅ればせながら。

私の好きな「午前十時の映画祭」。
10年目の2019年4月からのシリーズで「ファイナル」として、打ち切りとなりました。
2019年4月26日(金) 残念!!!「午前十時の映画祭ファイナル」

大変残念でしたが、同じ思いの方も多かったのでしょう。
2021年4月から「午前十時の映画祭11」として再開。
2021年3月5日(金) 本日発表!!!「午前十時の映画祭11プログラム」

そして2022年4月から「午前十時の映画祭12」が始まっています。
この間の作品の推移が、ちょっと面白いです。
全作品リストでは比較になりません。
私が適当に選んだ、ジャンル別の作品をリストにしました。
・10年目の「ファイナル」は、これで最後のベストオブベスト
・再開した「11」は、再スタートにふさわしいセカンドベスト
・再開2年目の「12」は、ちょっと変化球
私としては、そんな風に感じます。

オードリー・ヘプバーン主演作品
10:ローマの休日
11:ティファニーで朝食を
12:いつも2人で

黒澤明監督作品
10:七人の侍
11:隠し砦の三悪人、赤ひげ
12:蜘蛛巣城

SF映画
10:未知との遭遇、E.T.
11:2001年宇宙の旅、未来世紀ブラジル
12:ライトスタッフ、アポロ13、アルマゲドン、ブレードランナー

東宝怪獣映画
10:ゴジラ
11:モスラ
12:空の大怪獣ラドン

シリーズ連作
10:バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作
11:ターミネーター2作
12:ゴッドファーザー3部作、マトリックス3部作

というわけです。

午前十時の映画祭12作品リストです。
アポロ13
アルマゲドン
いつも2人で
ウォレスとグルミット
エデンの東
家族の肖像
キャバレー
蜘蛛巣城
恋におちたシェイクスピア
ゴッドファーザー
ゴッドファーザー PARTⅡ
ゴッドファーザー<最終章>
空の大怪獣ラドン
ディア・ハンター
ドライビング Miss デイジー
8 1/2
フィッシャー・キング
ブレードランナー ファイナル・カット
ヘアー
マトリックス
マトリックス リローデッド
マトリックス レボリューションズ
無法松の一生(阪東妻三郎版)
無法松の一生(三船敏郎版)
ライトスタッフ
理由なき反抗
レインマン
レイジング・ブル
レナードの朝

前年の11から「劇場ごとに上映開始時間と料金が異なります」とのこと。
私の行きつけでは、以下の通りです。
上映時間 午前中
鑑賞料金 一般:1,500円/シニア:1,200円/学生:1,000円

4月からのゴッドファーザー3部作は、ちょうどCSで見たばかりだったので、パスしました。



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2022年5月15日 (日)

行ってきました 昭和館「挿絵画家 椛島勝一と小松崎茂の世界展」

連休谷間の平日、2022年5月6日(金)の続きです。
東京都現代美術館「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」の後は、、、
九段下の「昭和館」に移動です。

昭和館特別企画展
名称:挿絵画家 椛島勝一と小松崎茂の世界-SF・冒険・レトロフューチャー×リメイク
会期:令和4年3月12日(土)~5月8日(日)
会場:昭和館3階 特別企画展会場
入場料:無料
主催:昭和館(厚生労働省委託事業)

新型コロナウィルス感染症の拡大防止にともない、令和2年3月に開催中止となった特別企画展「SF・冒険・レトロフューチャー~ぼくたちの夢とあこがれ~」を再構成した展覧会。
雑誌『少年倶楽部』を中心に活躍した挿絵画家・椛島勝一。
その椛島が描く秀麗な挿絵に憧れて挿絵画家を志し、のちに空想科学(SF)挿絵画家として大成した小松崎茂。
この2人の挿絵画家に焦点をあて、彼等の画業を通じながら戦中・戦後の少年文化とその移り変わりを紹介します。
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先の井上泰幸展でも、小松崎茂のスケッチやミニチュアが見られました。
「海底軍艦」や「怪獣総進撃」に出てくる「ムーンライトSY-3号」などなど。
今度は、原画を見てきます。

昭和館は、地下鉄の九段下駅の目の前。
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コロナウィルス対策で、13時から14時までは館内清掃のため入場できません。
私以外にも、14時を待つ人が10人くらい。
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おー。
まずは椛島勝一さん。

戦前の「大日本雄弁会講談社」の人気月刊誌「少年倶楽部」の連載小説の挿絵がずらり。

山中峯太郎「敵中横断三百里」「亜細亜の曙」、海野十三の「浮かぶ飛行島」「太平洋魔城」などなど。
保存状態の良い原画が、ずらり。
戦時中の検閲の書き込みもありました。
A4位の絵の中で、わずか5㎝ほどの空母を横から描いたものが消したあったり。
横からだと、形状が分かるからダメなのだそうです。
会場は撮影禁止なので、購入した図録のページ。
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小松崎茂さんは、戦前の国防雑誌「機械化」をはじめ雑誌の挿絵や、タミヤのボックスアート。
珍しかったのは、講談社「少年少女世界科学冒険全集」シリーズです。
本の現物と表紙の原画がずらり約30点。
これは懐かしい。
私も小学校の図書室で読みふけったシリーズです。
表紙と裏表紙が、連続した絵になっていたのですね。
当時は全く気が付きませんでした。
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アンケートに答えて、A4ペーパーホルダーとはがきと缶バッチ。
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このあと、常設展示もゆっくり。
一日たっぷり、お腹いっぱい。

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2022年5月14日 (土)

行ってきました 東京都現代美術館「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」

連休谷間の平日、2022年5月6日(金)です。
こんな展示会に行ってきました。

東京都現代美術館「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」
会期:2022年3月19日(土)-6月19日(日)
観覧料:一般1,700円 / 大学生・専門学校生・65歳以上1,200円 / 中高生600円 / 小学生以下無料
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日本の特撮映画の歴史を語るとすれば、思い浮かぶ名前は、、、
特技監督の円谷英二、プロデューサーの田中友幸、本編監督の本多猪四郎、音楽の伊福部昭など。
これらの方々を「伝説のスター」とすれば。
失礼ながら「裏方」の、各分野のスペシャリストもいらっしゃいます。

以前、こんな展示会を見てきました。
2015年3月7日(土) 行ってきました 世田谷美術館の企画展「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」
背景師の島倉二千六(しまくら ふちむ)さんと、特撮美術監督の三池敏夫さんの対談がありました。

そして今回は、特撮美術監督の井上泰幸さん。
円谷監督の下で、戦争映画や怪獣映画などの美術スタッフとして活躍した方。
会場には、映画「空の大怪獣ラドン」のセットが、忠実に再現展示されているそうです。
何という良いタイミング。
今年の「午前十時の映画祭12」で上映予定です。
予習のつもりで、見てきましょう。
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例によって、会場は撮影禁止。
入口のロゴと、向こうは「ヘドラ」ですね。
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展示物は、盛り沢山。
家族写真とか、少年時代のあれこれとか。
その後、様々な作品のイメージボードやミニチュアの図面。
ゴジラ、地球防衛軍、日本誕生、美女と液体人間、宇宙大戦争、ガス人間第1号
ハワイ・ミッドウェイ大海空戦、モスラ、世界大戦争・・・
あぁもう、きりがない。

「井上式セット設計」という言葉が出てきました。
カメラの画角を考慮したセットのイメージに、予算立案のための製作費用まで書き込んであります。
ちょっとメモを取りました。
有名な「大海原を、寒天を使って表現」したシーン。
映画「ゼロ・ファイター 大空戦」の資料に、費用の書き込みがありました。
広さ200坪に、ひと坪当たり寒天40本。寒天8000本で92000円。
とありました。
どこかで「夏は寒天が腐って大変だった」という話を聞いたことがあります。

時代が下って、最後の方には「電人ザボーガー」までありました。
さて。
通路を通って、別の広い部屋へ。

どーん。
68年前の巨大なセットの再現。
福岡市天神の岩田屋デパートに飛来したラドン。
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どうですこの細かいこと。
電線などは、撮影時にちゃんと映るよう、あえて太めなのでしょう。
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カメラ越しの映像はこうです。
上空のラドンは、平面パネルです。
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背景を描いた、島倉二千六さんのサイン。
「紀元は2600年」の昭和15年生まれ。今年2022年で82歳なのですね。
このセット再現の監修は、三池敏夫さん。
先に書いたように、以前の展示会でお二人の対談を見てきましたが、今でもお元気でご活躍とはすごい。
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なお、実際の映画「空の大怪獣ラドン」では、背景の担当は鈴木福太郎という方だったそうです。

肝心なことが、後になりました。
井上泰幸さん。
1922年11月26日生まれ、2012年2月19日、89歳でお亡くなりになっています。
会場入り口にあった、年表の最後の部分です。
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懐かしいスーパー戦隊東武ワールドスクエアガメラ大怪獣空中決戦などなど。
私の感覚では、ついこの間ですよ。

そして最後のお仕事は。
2000年・平成12年・78歳
未来戦隊タイムレンジャー
アナザヘヴン
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦

78歳までご活躍!
先の島倉二千六さんもそうですが、まさに生涯現役。
凄いですねぇ。

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2022年5月13日 (金)

行ってきました 東京日本橋「水天宮」

2022年5月6日(金)、連休谷間の平日です。
都内三か所を回ってきました。

まずは、東京都中央区日本橋の神社「水天宮」です。
ウィキペディアで確認。
福岡県久留米市にある「久留米水天宮」の分社なんですね。

広い交差点の角にあります。
境内全体が「かさ上げ」されていて、離れていても社殿が見えます。
ちなみに、下は駐車場になっています。
2016年に「御造替(ごぞうたい)=建替工事」したばかり。
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ビル部分は地上6階地下1階、境内全体で一体の免振構造だそうです。
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四角いビルの穴から、階段で上がります。
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白木の美しい社殿。
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手水舎には、花菖蒲。
ひしゃくの代わりに、樋から水が流れています。
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新しくて美しく、清々しい境内です。

以前の社殿は、赤い丸柱に白壁で金色の縁取りが目立つコンクリート製でした。
歩道沿いには、かさ上げされた境内を囲むように土産物店が並んでいました。
その独特の雰囲気が失われてしまい、ちょっと残念です。

以前行った足利織姫神社も、似たような外観でコンクリート造りでした。
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当時は、最新技術の堅牢な構造として、コンクリート造りが選ばれたのでしょう。

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2022年5月12日 (木)

見てきました!! 映画「ツユクサ」

連休中の映画館は、元気な子どもたちや若い人でいっぱい。
上映作も、子どもや若い人向けの元気で楽しそうなものばかり。

そんな中で、地味で穏やかそうなのが、こちら。
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ツユクサ
2022年4月29日(金)公開。
あらすじは、映画.comから拝借。
小さな港町で暮らす五十嵐芙美は、気心の知れた友人たちと他愛のない時間を過ごしたり、歳の離れた小さな親友・航平と遊びに出かけたり、車の運転中に隕石がぶつかるという信じがたい出来事に遭遇したりと、楽しい毎日を送っている。
しかし彼女がひとりで暮らしているのには、ある哀しい理由があった。
ある日、彼女は町に引っ越してきた男性・篠田吾郎と運命的な出会いをする。

主演の小林聡美さん。
フィンランドの「かもめ食堂」店主とか、
キッチンカーで、パスコ超熟のサンドイッチを売っていたり。

助演の松重豊さん。
出張先で美味しそうに食事をする「井之頭五郎」だったり、
新宿の深夜食堂に現れる、赤いウィンナーが好きなヤクザだったり、
興都館の漫画雑誌「バイブス」の編集長だったり、
条映太秦映画村の大部屋俳優「伴虚無蔵」だったり。

私は60過ぎのジジイです。
最近は、おっさんおばさんが主演の映画が気になります。
一昨年に見た映画はちょっとアレでしたが、このお二人なら、間違いないでしょう。

さて入場です。
観客はわずか10人ほど。
言うまでもなく私と同世代という感じの方々。

思った通りに、穏やかで良い話でした。
主人公それぞれ複雑な事情を抱えています。
それらの説明に、あまりヘビーに突っ込まないのが良い感じ。
主題歌は、中山千夏「あなたの心に」。こちらも良かったです。

冒頭、主人公のクルマに隕石が衝突。
ラストでは、隕石のペンダントを海に投げると、幻の鯨が現れる。
ごく穏やかな日常生活を描き、その前後にファンタジックなシーン。
実はこのお話、全部が彼女のファンタジーなのかも。

ストーリーとは関係ありませんが。
「人が隕石に遭遇する確率は1億分の1」などという話が出てきます。
えーと。
これでは単位が分かりません。
「遭遇」の定義も不明です。
仮に「単位は時間」として、「隕石に遭遇」を「流れ星を見る」とします。
1億秒は約3年2か月なので、、、
「3年に一度、流れ星を1秒間見ることが出来る」となります。
空気のキレイな場所に住み、夜空を眺める習慣があれば、それくらいはイケそうです。

この映画のように「遭遇」=「衝突」とすれば、どう考えれば良いのでしょうか?
雑誌「WIRED」のサイトに、こんな記事がありました。
https://wired.jp/2013/02/18/asteroid-odds/
2013.02.18
「隕石で死ぬ確率」は落雷より高い:情報まとめ
現在、隕石で人間に被害が及ぶ確率はどんなものだろうか。
米国テューレーン大学の資料によると「任意の1年で隕石の落下で死亡する確率は、最大で250,000分の1」 だ。
地震(130,000分の1)や竜巻(60,000分の1)、洪水(30,000分の1)、飛行機の墜落事故(30,000分の1)、自動車の衝突事故(90分の1)で死亡する確率のほうがはるかに高い。

 

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2022年5月11日 (水)

見てきました 群馬県高崎市「群馬県立歴史博物館」

遅くなりました。

2022年5月3日(火)の続きです。
午後から高崎市に移動です。

緑いっぱいの「群馬の森公園」
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奥の方にある「群馬県立歴史博物館」
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春の特別展「高崎藩のお殿様ー大河内松平家の至宝ー」
立派な鎧兜が迎えてくれます。
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高崎藩の歴史なども詳しく展示。
特に目を引いたのが「筑波山浮浪屯之図」
幕末の元治元年(1864年)に、今の下妻市で挙兵した水戸天狗党と幕府追討軍の戦い。
この天狗党と高崎藩の戦いが「下仁田戦争」
多くの藩も同じでしょうが、200年以上戦争のない世の中が続いて。
ただ一度、武力を行使する戦争があったのですね。
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通常展示に移動します。
以前、Breva750でで見に行った「上野三碑」のレプリカ。
2016年4月23日(土) Breva750で「上野三碑」
飛鳥時代から奈良時代に建てられた、漢文が刻まれた3基の石碑。
ユネスコ「世界の記憶遺産」日本の8点の内のひとつ。
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埴輪がずらり。
群馬県は古墳が多くあるんですね。
日本の「国宝や国指定重要文化財の埴輪の約半数」が、群馬から出土したものだそうです。
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昭和に入りました。
第二次世界大戦時、中島飛行機で作られた「四式戦闘機 疾風」など。
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おなじみ「ラビットスクーター」「スバル360」
群馬県の工業製品というと、こうなってしまいますねぇ。
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あまり良い状態とは言えません、、、
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映画のポスターが2枚。
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「木枯し紋次郎 関わりござんせん(1972年)」
紋次郎の生まれは「上州新田郡三日月村」。群馬県が舞台ですからね。
「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年)」
埼玉県と同様に、群馬県もこのシリーズの主要な舞台になったことはありません。
この作品では、オープニングが 軽井沢の白糸の滝、エンディングが 六合村のバス停です。
ここも以前行ったことがあります。
2014年7月26日(土) Breva750で「男はつらいよ」ロケ地へ

というわけで。
博物館であれこれ語り出すと、キリがありませんので、この程度で。
わずか二日分のご報告に、一週間。
これで終わりにしましょう。

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2022年5月10日 (火)

なんじゃこりゃぁ~ NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」

「NHK連続テレビ小説 ちむどんどん」について。
先日も少し愚痴ってしまいましたが。
2022年4月28日 (木) 始まりましたが・・・NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」

先週の、第16話から20話のお話です。

地域の「産業まつり」で周辺の高校が料理の模擬店を開きます。
参加者の投票で、人気一番を決めるのだそうです。
本命校の料理部の部長は、ツンと澄ました女王様
地元有力企業の「社長の娘」ですって。

やれやれ。
・主人公の姉に言い寄る「社長の息子」
・主人公の兄がケンカした相手は、主人公の就職内定先の「社長の息子」
性格や性別の違いあるものの「社長の子ども」三人目ですか。

主人公のチームの「やんばるそば」は、妨害にもめげず好調。
ところが、メンバーが「そばつゆ」の入った寸胴鍋を「突然ひっくり返し」大ピンチ

やれやれ。
・主人公のお父さんはサトウキビの刈り取り中「突然倒れて」そのまま死亡
・主人公は東京の親戚に預けられることになり、バスが走り出してから「突然『行かない!』
なんの前振りもひねりも無い「突然の出来事で大ピンチ」三度目ですよ。
例えば、ですが。
寸胴鍋の置き方が不安定だとか、子どもが厨房に入り込むとか。
じわじわ不安が高まるような演出が、あっても良いのではないかと思います。

その後、主人公は妹の差し出すシークワーサーをひとかじり。
たちまち打開策を思いついて、逆転勝利。

まるで「朝ドラあるあるのパロディ」を見ているようです。


パロディと言えば。
週が明けて5月9日(月)の展開です。

詐欺師に騙された主人公の兄。
腹立ちまぎれに、ハンバーガーショップで大暴れ。
偶然居合わせた、主人公の高校のちょっと変な女性音楽教師
ケチャップが手につき「血が~」と騒ぎ「なんね、これ~!」と叫ぶ。

やれやれ。
大昔の刑事ドラマ「太陽にほえろ」をネタにしたギャグですね。
松田優作演じる「ジーパン」の殉職シーン。
ウィキペディアで確認。
第111話「ジーパン・シンコその愛と死」(1974年8月30日放送)
ストーリーはこんな感じです。
チンピラを救い出すために奮闘したジーパンは、そのチンピラに撃たれてしまう。
ジーパンは傷口に手を触れ「なんじゃ、こりゃあ!」。

その後、結婚を約束したばかりのシンコ(関根恵子)に、ボス(石原裕次郎)が電話をかける。
沈黙するボスの気配で、すべてを悟るシンコ。

リアルタイムで見た私は、シリーズ屈指の名シーンだと思っています。
それだけに、長くネタに使われてきたのだと思いますが。
とは言え、初放送から48年。
再放送や「懐かしのテレビドラマ」といった番組もあるでしょうが、いくらなんでも、古すぎでしょう。
まぁねぇ。
この番組の主な視聴者の年齢層には、マッチしているのでしょう。
私を含めて(^^;

「太陽にほえろ」この回の放送は、1974年。
「ちむどんどん」の物語は、沖縄返還の1972年の前年。
ということは、劇中で当時の流行語を叫んでいる、というわけでもないようです。

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2022年5月 8日 (日)

見てきました 群馬県前橋市「臨江閣」その2

2022年5月3日(火)の続きです。
前橋市の「臨江閣」。
別館から本館へ、渡り廊下で移動します。

別館二階から、ウェディングフォト撮影の様子が見えました。
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本館の外観です。
別館に比べますと、かなり小さく感じますが、、、
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それでも、この通りですからね。
間取り図です。
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玄関から、控えの間7畳半、三の間10畳、次の間10畳、一の間14畳。
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玄関わきの板の間が展示室になっています。
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明治43年の「一府十四県連合共進会」の様子。
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玄関から、階段で二階へ。
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じゃーん。
次の間20畳。御簾の奥が一の間12畳半。
ここで明治天皇や大正天皇がお休みになったのでしょうか。
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12畳半なのに、数えると畳が12枚。
おかしいと思ったら、、、
一間半の床の間の前だけ、畳が長く出来ていました。
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裏にある「茶室」です。
締切になっています。
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正門の反対側、公園の駐車場から見た様子。
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いやーすごい。
別館と本館、じっくり見学させて頂きました。
群馬の名建築巡り、これでひと区切りということで。

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2022年5月 7日 (土)

見てきました 群馬県前橋市「臨江閣」

2022年5月3日(火)です。
先月から続けて群馬県に来ています。
あちこち回っていますが、主目的は名建築巡り。
その三回目です。
2022年4月10日(日) タントで群馬県太田市「旧中島家住宅」
2022年4月17日(日) 見てきました 群馬県富岡市「富岡市社会教育館」

今回は前橋市の「臨江閣」です。
以前来たときは工事中で、中が見られませんでした。
2016年7月18日(日) 群馬県庁周辺をチェック「るなぱあく」「臨江閣」「群馬大学医学部」

まずは、臨江閣の概要をパンフレットや掲示物より抜粋。
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・本館
1884年明治17年)9月竣工。
当時の群馬県令・楫取素彦の提言により、地元有志や銀行等の企業の寄付で建設された迎賓館。
木材主要部は、中山道の安中杉並木の、樹齢200年を経た老杉の払い下げを受けたもの。

明治26年 近衛師団第一旅団第二旅団の小機動演習の際、明治天皇が滞在。
明治35年 大正天皇(当時は皇太子)が滞在。
明治41年 機動演習の際に、大正天皇(当時は皇太子)が滞在。
昭和9年 陸軍特別大演習の際に、昭和天皇が来訪。
戦後は、仮市庁舎や公民館として活用。
・茶室
1884年明治17年)11月竣工。
県令の楫取素彦や県庁職員の募金により建てられたと言われている。
京都の宮大工・今井源兵衛による建築。
・別館
1910年(明治43年)竣工。
前橋市で開催された「一府十四県連合共進会」の貴賓館として建てられた。
1階には60畳大の洋室、2階には180畳大の大広間がある。
共進会の後は、前橋市の公会堂として活用。

オリンピックのメインスタジアムか、万博のパビリオンのような存在なのですね。

ここでも出ました。
昭和9年の「陸軍特別大演習」
先日の「富岡市社会教育館」建設のきっかけとなった行事。
新登場「一府十四県連合共進会」と共に、後日項を改めましょう。

さて。見学です。
入場無料。
正門はこちら。
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どーんと巨大な「別館」
見学の入場はこちらから。
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まずは間取り図です。
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玄関を入って右に、60畳大の洋室。
すごく太い杉の柱や、立派な格天井。
端にはイスとテーブル。案内画像のテレビ。
地元らしいおじさん二人が、大声で何かの相談。
まぁねぇ、入場無料の公的施設ですからねぇ。
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長い廊下に、幅の広いガラス戸は四枚組。
柱の間隔は、なんと三間幅のようです。
先日の「旧中島家住宅」も同じくらい広い間口でした。
あちらは平屋ですが、こちらは二階建てですからねぇ。
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修復工事で追加された補強部材。
一見してそれと分かる、キレイな白木です。
エアコンのパッケージも、廊下にどんと設置。
これらは「後付け」として、オリジナル部の改変を最小限に留めたようです。
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玄関わきの二階への階段。
通常屋外に用いられる「擬宝珠」があります。
中二階の部屋をつぶして、ゆるい傾斜の広い階段に改装したそうです。
二階の大広間の収容人員を考えると、これくらいのは必要でしょう。
ボロっちい下足棚。
見た目だけの修復はしなかった、ということでしょう。
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一階の和室も大変立派でしたが、キリがないので二階です。
掲示があります。
臨江閣別館2階大広間
定員360名
前橋市消防局
ネットで検索。
このような表示を「定員表」と言い、消防局が交付するようです。
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どーん。
180畳大の巨大空間。
元から残っていたシャンデリアを複製して設置。
その上で、照明を追加してあるのですね。
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部屋の一部にガラス張りの開口部。
長いスパンの湾曲を押さえる「張弦梁」が見られます。
一階の60畳の柱間は六間(10.9m)、これを直径25mmの鉄筋で支えているそうです。
改修の際、強度に問題がないのを確認し、当時の構造そのままだそうです。
ネットで検索。
こちらのサイトによると、改修前の二階床面のたわみは、わずか約40㎜ほど。
https://www.sein21.jp/TechnicalContents/Yamabe/Yamabe0106.aspx
NTTファシリティーズ
中大規模木造の耐震補強事例 臨江閣別館の耐震改修
「まとめ」を抜粋。
構造力学と木構造の力の流れを理解した設計者の存在をうかがわせる。
大工の高い技術と丁寧な仕事の成せる技に感心させられた。
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先に進みます。
大きな額は、前橋市の「鳥観図」。
また出ました。昭和9年の陸軍特別大演習の際に描かれたものだそうです。
逆光で見にくいのが残念。
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窓からの景色です。
前橋ドームが邪魔をしていますが、庭園の向こうに上毛三山が見えます。
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雨戸の戸袋もこの厚さです。
しっかりと時代の付いた手すり。
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いやーこれはすごい。
質実剛健、あわせて贅を尽くした名材と細工。
修復後も、太い杉柱には画鋲や釘の穴が沢山。
公会堂などとして使われた時代の痕跡なのでしょう。
手すりや天井や廊下なども、時代が付いたまま。
一方、エアコンや目に付く補強材は、無理に埋め込んだりせず、取り外し可能な後付け。
先にも書きましたが、極力オリジナルの状態を保っているのですね。

これだけの施設を入場無料で公開。前橋市の太っ腹にも感心します。
おっさんが打ち合わせに使っていたり、大広間で観光客が座り込んで休憩していたり。
それはそれで、結構なことです。
大声のマナーは別にして、、、

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2022年5月 6日 (金)

乗ってきました「わたらせ渓谷鐵道」+周辺見学

2022年5月2日(月)の続きです。

13時47分、富弘美術館からバスに乗り神戸駅に戻ります。
13時54分、神戸駅に到着。
14時08分、神戸駅発。終点の間藤駅に向かいます。

線路は渡良瀬川に沿ってカーブしていますが、、、
一両編成ですからね、先頭車両が見える、というわけには行きませんね。
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例えばこんな感じ。
2015年7月11日(土) ステップワゴンと大井川鉄道のSLとトロッコ列車で寸又峡へ
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14時45分、間藤駅着。
終着駅です。
観光地などは遠いので、周囲をうろうろ。
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駅前に展望台があります。
上の画像は、ここから撮りました。
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道路の向かい側の会社「古河キャステック」を眺めたり。
足尾銅山の修理工場として発足した会社。
Castec=Cast+Teck、工業用の鋳造部品などを作っているのですね。
古そうな煉瓦造りの建物が幾つも見えます。
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15時09分、間藤駅発。
乗客は10人足らず。
15時57分、水沼駅着。

ここから歩いて「黒保根歴史民俗資料館」へ向かいます。
クルマやバイクではお馴染みの、国道122号線。
「ゆっくり走ろう上州路」
あれ?
「路」がちょっと変です。
「足」「各」のところ、
「足」「名」ですねぇ(^^;
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5分ほどで、黒保根歴史民俗資料館に到着。
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えぇ~?
閉まっています。
右の新しい掲示には「月曜日休館」とあります。
左の小さな掲示には、事前にネットで調べた通り「土曜、日曜、国民の祝日」
やれやれ。訳が分かりません。
とにかく、無駄足でした。
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せっかくなので、周囲をうろうろ。
立派な長屋門は「水沼製糸所跡」
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明治7年に設立された、民間初の器械製糸所だそうです。
今はただの民家のようで、門前には立入禁止とありました。
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水沼駅に戻ります。
次の上り列車までは結構時間があります。
この駅には温泉施設があるのですが、お風呂に入っても仕方ありません。
おまけに小雨まで降り出しました。
仕方ありません、
待合室でポスターなど眺めて待ちましょう。
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桐生市の分譲地のポスターがありました。
1坪約16200円~
へぇ~?
ゼロが一つ二つ違いませんか?
調べると、わたらせ渓谷線の本宿駅から約1㎞、
JR両毛線の桐生駅から約14㎞という場所のようです。
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17時23分、水沼駅発。
途中からの乗客には、会社員らしい人や高校生も目立ちます。
17時57分、桐生駅着。
女子高生が大勢下りてきます。
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「わたらせ渓谷鐵道」「わたらせ渓谷線」
今回初めて乗ってみました。
この地域はいつもクルマやバイクで来ていますが、たまには鉄道も楽しいですね。
運行本数が少ないので、その分寄り道の時間もゆったりです。

沿線には、近くまで行って中を見逃しているポイントが沢山あります。
多くは月曜休館で、今回はパスしました。
ながめ余興場
2013年5月1日(水) 群馬県みどり市「ながめ余興場」見学
旧花輪小学校記念館
2016年6月11日(土) スペイドで、粕尾峠~草木ダム~「旧花輪小学校記念館」
古河掛水倶楽部、足尾歴史館
2021年9月10日(金) VTRで「日光例幣使街道~日光市内~足尾」その3

これらは今後のお楽しみということで。
さて。
今夜は高崎泊りです。

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2022年5月 5日 (木)

乗ってきました「わたらせ渓谷鐵道」+「富弘美術館」見学

2022年5月2日(月)です。
「わたらせ渓谷鐵道」「わたらせ渓谷線」に乗ってきました。
群馬県桐生市の桐生駅から栃木県日光市の間藤駅まで。
路線距離は44.1km。単線です。

始点の桐生駅に到着。
ダイハツタントは近くのコインパーキングへ。
60分200円ですが、24時間でも400円。
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駅にあった桐生市のパンフレット。表紙は篠原涼子さん。
7年前にも見かけた、篠山紀信が撮影したという画像ですね。
・2015年11月26日(木) 歩いてきました「桐生新町伝統的建造物群保存地区」
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料金は、始点の桐生駅から終点の間藤駅まで片道1130円。
一日フリー切符1880円を購入。
8時を過ぎると、9時台は一本もありません。
10時05分、桐生駅発。
キレイな駅に、古いディーゼルの一両編成です。
平日とは言え連休の谷間ですが、席は半分以上空いています。
乗客は、ほとんどが観光の方のようです。
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車掌さんが巡回して、車内できっぷを販売。
おぉ~。
昔の路線バスのような、紙の切符に穴を開ける形式。
これは「社内補充券」というのですね。
その後も、グッズ類を売りに来たり。
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11時00分、神戸(ごうど)駅で途中下車。
11時05分、バスで「富弘美術館」へ。
片道300円。
往復なので、一日フリー乗車券500円を購入。
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11時12分
、富弘美術館に到着。
正しくは「道の駅富弘美術館」にある「みどり市立富弘美術館」
入場料大人520円。
星野富弘さんは、どなたもご存知かと思います。
頸髄損傷で手足が動かず、筆を口にくわえて花の絵などを描く方。
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この建物は、2006年の日本建築学会賞を受賞しているそうです。
大小の円形の部屋を組み合わせた構造。
穏やかな良い雰囲気で、部屋に角がない分、作品に集中出来るように感じました。

ロビーまでは撮影可でした。
白い壁に、星野富弘さんの詩や絵が大きく描かれています。
たどたどしい柿やストレッチャーの絵は、ごく初期に描いたもの。
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展示作品は撮影禁止なので、画像はありません。
閲覧自由のコーナーには、透明シートで点字を貼ってある本もありました。
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喫茶コーナー。
大きなガラス窓から、湖を一望。
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屋外の休憩スペースも、この通りです。
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遊歩道には、赤いツツジや白いドウダンツツジ。
バスの時間まで、ベンチでゆっくり過ごしましょう。
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星野富弘さんについて。
略歴を、ウィキペディアから抜粋。
・1970年3月 群馬大学を卒業し、中学校の体育教師になるが、同年6月17日、仕事(クラブ活動の指導)中の墜落事故で頸髄を損傷、手足の自由を失う。
・1972年 群馬大学病院入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。
・1974年 病室でキリスト教の洗礼を受ける。
・1979年 入院中、前橋で最初の作品展を開く。9月に退院し帰郷。

就職して、わずか2カ月で大怪我。
絵や文を書き始めたのが、2年後。
初の作品展が、なんと9年後。

こういってはナンですが。
この方の作品は、カレンダーや色紙などで結構目にします。
作者の事情も知っていました。
それでも、これまでは、さほどの感慨も無く見ていました。
今回初めて、詳細な経歴を知り生の作品をじっくり見てきたわけです。
動かない体へのいら立ちを、家族にぶつけた心情が表現されていたり。
いたずら書きのような、初めの頃の絵もあったり。

ここは、バイクやクルマで何度も通ったお馴染みの国道122号線沿いです。
次回からは、今までとは違った気分で通ることになりそうです。

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