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2022年6月13日 (月)

面白い!!! NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」上総広常 余談

話は更に遡ります。

4月17日放送の第15回「足固めの儀式」
佐藤浩市演じる上総広常が、謀反の首謀者として殺されます。
死後、広常の書いた文章を義時が読み上げる、感動シーン。

鎧の中から忠誠を誓う手紙が出てきた、といった話は、元からあったと思います。
このドラマの数回前では、広常が読み書きの練習をする様子が描かれました。
広常は「京に上って恥をかかないように」と義時に語っていました。
これによって、先のシーンがぐっと深みを増していると思います。
Kama13_202206_3
うーん、さすがですねえ。
同じNHKでもね。
何の前振りもなくお蕎麦のつゆをひっくり返すようなドラマとは、出来が違うなと思います。

話は変わります。

ずっと以前に、新選組の近藤勇が書の手習いをする、といった話を読んだ覚えがあります。
この二冊のどちらかだと思い、チェック。
池波正太郎「幕末新選組」初出不明、あとがきは昭和39年春
司馬遼太郎「燃えよ剣」初出は週刊文春 昭和37年11月~昭和39年3月連載

「燃えよ剣」上巻に出ていました。
祇園「山の尾」
 歳三は、すぐ、隣りの近藤の部屋をたずねた。
「なんだ」
 そういったきり、近藤は顔をあげない。
 字を習っている。独習である。
(三十の手習いだな)
 と歳三はよくからかう。
 もともと、近藤は関東にいたころはひどい文字を書いていたのだが、京にのぼってからは、
(新選組局長がこれでは)
 と、にわかに発心して手習いをはじめた。
士大夫たる者の唯一の装飾は、書であろう。
書がまずければ、それだけで相手にされないばあいも多い、と近藤は考えている。

新選組組長として京都で名を馳せて、書の手習いも多少は役立ったのかもしれません。

話がそれて、長くなってしまいました。
「鎌倉殿の13人」については、これくらいで終りにします。

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