« 行ってきました「造幣さいたま博物館」 | トップページ | 行ってきました「造幣さいたま博物館」雑考 »

2022年7月 3日 (日)

工場見学です「造幣局さいたま支局」

埼玉県さいたま市にある「造幣局さいたま支局」内の施設です。
「造幣さいたま博物館」から、造幣局の工場の見学ができます。

2階の渡り廊下を通って、工場の建物へ。
20220628_21

工場内は撮影禁止です。
工場を見る大きな窓には、その旨の表示がありました。
通路はどうなのか確認しそびれましたので、一枚だけ。
20220628_22
 
3階建ての工場で、長い見学通路に沿って、大きな窓が設けられています。
壁には、各工程の解説も多数ありました。
画像が寂しいので、パンフレット抜粋です。
Zohei_202206
 
1階は、プルーフ貨幣の製造。
通常流通する硬貨とは別の「プルーフ」、高品質仕上げの貨幣の製造。
壁に沿って、数台の机が横向きに並んで、それぞれ作業者が座っています。
壁の奥に製造の機械があり、壁の穴から出来上がった貨幣が出てきます。
一枚づつ拡大鏡による目視検品。
その後、フェルトらしいクッションを敷いたトレーに、数十個単位で並べていきます。
10数秒に一枚というペース。
なるほど、工業製品というより工芸品の生産なのですね。
中年の方が、二十歳前後に見える若い人に何やら作業指導。
壁には「プレス機械作業主任者」の掲示。
 
2階は、プルーフ貨幣セットの製造。
自動機による箱詰めライン。
小箱に各種の貨幣を入れ、説明書のような紙まで挟み蓋を被せる。
一連の工程が自動化されています。
その後ろに、数人が作業できる大きな台が見えます。
人手で段ボール箱に詰めたりするようです。
 
中2階は、通常硬貨の製造。
広いフロアに大型の工作機械が並んでいるのを見下せます。
こちらは、毎秒10数枚といったペース。
そうですよね。工業製品としては、これくらいでないと。
 
3階は、勲章の製造。
がっしりした木造の机が並び、一人づつ作業者が座っています。
拡大鏡越しに、工具で何やらチマチマと加工しています。
隣には七宝の電気炉の小部屋がありました。
釉薬を流した勲章を、電気炉に入れています。
小さいものですからね、数分待って取り出し。
数10秒かけて、目視で仕上がりを点検。
作業者は数名。
白髪交じりの長髪の、いかにも工芸作家という感じの人。
髪を後ろに束ねた、若そうな女性など。
壁には「卓越した技能者」の表彰状など。
 
いやー面白い。
かなりの近さで、作業工程をじっくり見られます。
見る方は楽しいですが、見られる方は嬉しくはないでしょうねぇ。
グリコポッキーかねふく明太子は民間企業なので、まだ良いとして。
こちらは独立行政法人で、職員は国家公務員。
それなりの見方をする見学者も、いるかもしれません。
 
ちなみに。
プルーフ硬貨の作業台の番号は、奇数でした。
偶数番の作業台が、見られなくて済む反対側にあるのかもしれません。
工場長
おはようございます。今日の作業配置はこの通りです。
なお、今日は午後から小学校の工場見学があります。
担当者
やべっ。今日はオレ奇数の作業台じゃん。
なんて話しているのかも。

|

« 行ってきました「造幣さいたま博物館」 | トップページ | 行ってきました「造幣さいたま博物館」雑考 »

博物館展示会など」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 行ってきました「造幣さいたま博物館」 | トップページ | 行ってきました「造幣さいたま博物館」雑考 »