見てきました!!! 映画「かがみの孤城」
ウチの家族共用本棚にあった小説「かがみの孤城」。
著者は辻村深月。
2017年5月15日第1刷、2018年4月7日第10刷のハードカバー。
主人公は、いじめで不登校になった女子中学生。
彼女は部屋の鏡を通して、不思議なお城に招かれる。
そこには同世代の少年少女が6人。
お城に来られるのは、5月から来年の3月まで。
それまでに隠された鍵を見つければ、願いが叶う、、、
そんなストーリーのファンタジー小説です。
良い年のおっさんが読むようなお話ではないのですが。
意外にも引き込まれてしまい、全554ページの長編をさくっと読み切りました。
ウィキペディアによりますと。
2018年には本屋大賞を受賞。
2021年3月時点で累計発行部数は100万部突破。
あれから4年が経ち、今年の12月23日(金)に、アニメ映画が公開されました。
監督は原恵一。
私も好きな、クレヨンしんちゃん映画の名作を監督した方です。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」
これは間違いないでしょう。
良い年のおっさんが見るような映画ではないでしょうが。
今日、さっそく見てきました。
スラムダンクやアバターに流れてしまうかと思いましたが。
100席ちょっとの劇場で約40人。
やはり若い人が多いですが、私のような中高年も数人来ています。
いやー良かったです。
いじめに遭い不登校になった主人公の、リアルな日常生活の描写。
ひどいいじめ、まったくあてにならない担任教師。
一方、鏡を通して招かれるお城での、不思議なファンタジー。
仲間の6人も、それぞれつらい事情を抱えています。
不思議なお城は、原作を読んだ私の想像をはるかに超え、それでいて違和感はなし。
次第に明らかになる7人の謎も、原作の会話ではなく映像でうまく見せてくれました。
城での友人の他にも、転校してきた同級生も良かったです。
いじめに悩む主人公が不登校になったあと、今度はその子がターゲット。
それでも、しっかりと自分の立ち位置を持っている彼女の言葉に、主人公は心を動かされます。
もしかしたら、お城の仲間と会えなくても、彼女の言葉だけで主人公は立ち直れていたかも知れません。
全体として、小説と違和感のない仕上がりで、大満足です。
60代半ばの私には中学生生活は遠い昔ですが、若い人なら、より深く共感できるでしょう。
同じ町に住み同じ中学に通い、不思議な城で仲間になった7人。
最後に現実世界に戻れば、お城での出来事はすべて忘れて離ればなれ。
エンドロールで、その後の彼らが描かれるかと思ったら、ごくわずかで残念でした。
「主人公の仲間たちは、どうしたかな」なんて思うわけですが。
ここで、入場時に貰った入場特典の封筒です。
お願い
その1.必ず<鑑賞後>に開封すること
その2.中身をSNSに投稿しないこと
映画の後に開封して、なるほど。
中身はポストカードが2枚。
7人のその後の様子が描かれています。
これは良いですね。
家に飾って、7人の「その後」を楽しみましょう。
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