見てきました!! 午前十時の映画祭12「キャバレー」
午前十時の映画祭12、今度はミュージカルが2本です。
「キャバレー」と「ヘアー」。
どちらかと言えば、、、「キャバレー」ですね。
舞台は1931年のベルリン。
小さなキャバレーで歌うアメリカ人のサリー(ライザ・ミネリ)。
彼女の住む安アパートに越してきたのは、ロンドンから来たブライアン(マイケル・ヨーク)。
自由奔放な性格のサリーと、博士号を目指す真面目なブライアン。
サリーはブライアンにアプローチするのですが、、、二人はうまく出来ない。
恋人ではなく友人同士になる二人ですが、その後、ちゃんと出来たようです。
プレイボーイの男爵マックスと知り合い、三人で遊び歩きますが、、、
なんと、サリーとブライアン共に彼とデキてしまう。
そのほか、様々な出来事。
派手で退廃的なキャバレーのショー。奔放なサリーの生活。
不気味なメイクのキャバレーの司会者は同性愛者だったり。
ブライアンの友人は、大富豪のユダヤ人のお嬢様に惚れたり。
やがてサリーは妊娠しますが、誰の子か分からない。
それでもブライアンは彼女にプロポーズ。
一旦はそれを受け入れるサリーですが、、、
といった具合です。
これらと同時に、不気味なナチズムの台頭が描かれます。
ビアガーデンで純朴そうな少年が歌うシーン。
初めは明るい曲調だったのが、次第に暴力的な合唱に。
彼が着ている服には、ハーケンクロイツ。
ブライアンと別れ、一人キャバレーに戻り歌い踊るサリー。
客席は、ナチスの制服を着た男たち。
そして彼女の歌で映画は終わり、エンドロールはなんと無音。
これは参ります。
暗黒の時代が間もなくやって来る、暗~いエンディング。
サリーやユダヤ人のお嬢様、キャバレーの運命は・・・
奔放な女性がアパートに引っ越してきた青年と恋に落ちる。
この展開は「ティファニーで朝食を」のよう。
歌をテーマにしたミュージカルで、やがてナチスが台頭してくる。
この点では「サウンド・オブ・ミュージック」が思い出されます。
これらと対比しても仕方ありませんが、、、
迫力あるサリーの歌と踊り、そしてずしーんと重いラストの対比が、たまりません。