見てきました!!! 黒澤映画「わが青春に悔なし」
2023年2月3日(金)です。
黒澤明監督の4作を35mmフィルムで上映!
よみがえる昭和 日本映画名作劇場
まずは「わが青春に悔なし」です。
太平洋戦争が終わった翌年、1946年の作品です。
概要は、ウィキべディアから転載。
GHQ占領下に民間情報教育局が民主主義啓蒙を目的に推奨したアイデア映画の一つである。
京大事件の滝川幸辰とゾルゲ事件の尾崎秀実を題材とし、
ファシズムの時代に弾圧された教授と学生たちの師弟関係と、
そんな時代に自我に目覚める女性の姿を描く。
というわけで、GHQのプロパガンダ映画と言ってしまうと、身も蓋もないのですが。
この映画は、私はかなり前に一度だけ、BS放送を録画して見ています。
110分かけて何か黒澤映画を見るとすれば、、、正直なところ別の作品を選びますねぇ。
とは言え、大スターが一般的なイメージとは違う役柄で登場し、なかなか面白いです。
主演はあの原節子。
大学教授のお嬢様なのは、後の小津安二郎作品と被りますが、、、
物語後半では、泥まみれで農作業をしたり、新時代を切り開く強い女性になって行きます。
父親の京大法学部の教授は大河内伝次郎。
ご存知丹下左膳の時代劇スターですが、大学教授もなかなか。
特に面白いのは志村喬です。
なんと、恐ろしい特高の刑事。
劇中では名前は出てきませんが、キャスト表では「毒いちご」(^^;
その他、原節子に関わる大河内伝次郎の教え子の京大生が二人。
左翼運動に身を投じるのが藤田進。
対照的に、検事になって出世する河野秋武。
これらの配役で、戦前戦中の思想弾圧や田舎での村八分の様子が、これでもかと描かれます。
そして敗戦後、女性の地位向上など社会活動家として明るく活躍する原節子。
ストーリー自体はさほど面白くはないのですが。
戦前の自由で明るい大学生活、戦中の暗い世相や農村の暮らしの描写などなど、
時代の空気を味わうという意味でも興味深く、じっくりしっかり見てしまいました。
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