見てきました!!! 映画「仕掛人・藤枝梅安2」その2
遅ればせながら。
2023年4月7日公開の映画を見てきました。
2023年2月3日公開の「仕掛人・藤枝梅安」との二部作の二本目です。
2023年3月2日(木) 見てきました!!! 映画「仕掛人・藤枝梅安」
うーん。
今回も、良いですねぇ。
原作に忠実な造りが嬉しいです。
更には、原作に肉付けしたシーンとか。
無頼浪人が彦次郎の妻を襲う。
原作では、彦次郎は殴り倒され動けないだけですが。
映画では、わざと彦次郎が意識を失わないようにし、暴行を見せつける。
彦次郎の苦しみが、より強く伝わります。
後日、梅安は無頼浪人の兄の侍と偶然再会します。
原作はこうです。
「峯山さまの弟ごさまは、お達者で?」
「いや、それが……」
と、峯山又十郎の、肉づきのよい温厚な顔へ、あかるい笑いが波紋のようにひろがり、
「それがな、先年、病気で死にましてなあ」
と、峯山が、さもうれしげにいった。
池波正太郎. 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫) (p.147). 講談社. Kindle 版.
映画では。
弟の消息を聞かれた峯山又十郎。
一瞬足を止め、複雑な表情。
なるほど。
自ら「仕掛」を依頼した、存在自体が迷惑な弟ではありますが。
いなくなれば、それなりの心残りがあるかのようでした。
原作にない、無頼浪人が下働きをさせている少年が出てきたり。
梅安は、その境遇に自分の幼い頃を重ねて見ているようでした。
ついでに、暴行シーンですが。
無頼浪人が、彦次郎の妻や攫ってきた女にあれこれしますが。
ほとんど「露出」はありません。
今後の「日本映画専門チャンネル」での放映を考慮しているのでしょう。
さて、エンドロールです。
予告編制作:樋口真嗣
これは前回も気付きました。
驚いたのは、こちら。
長谷川平蔵:松本幸四郎
えぇ?
どこかで出ていたのを見落としたかと思ったら。
エンドロールの後に、短い映像。
料亭「井筒屋」の玄関。
浪人風の男が出てきて、入れ替わりに梅安がやって来る。
梅安は主人に、今の浪人は誰かと尋ねるが、主人は言葉を濁す。
なるほどー。
梅安は瞬時に、ただものではないと見抜いたようです。
「日本映画専門チャンネル」のアナウンス。
https://www.jidaigeki.com/onihei-baian/
『鬼平犯科帳』映画化・連続シリーズ製作決定
五代目・長谷川平蔵:松本幸四郎
監督:山下智彦
脚本:大森寿美男
エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之
原作:池波正太郎『鬼平犯科帳』(文春文庫刊)
2023年春・秋 撮影決定
五代目とあるのは、テレビシリーズのことですね。
ウィキペディアによりますと、四代目までは、こうです。
八代目松本幸四郎
丹波哲郎
萬屋錦之介
二代目中村吉右衛門
脚本とエグゼクティブ・プロデューサーは「仕掛人・藤枝梅安」と同じ。
監督は、北大路欣也版の「剣客商売」の方。
こちらも、楽しみです(^^)
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