見てきました!!! 午前十時の映画祭12「無法松の一生(三船敏郎版)」
午前十時の映画祭12の最後は「無法松の一生」2本です。
・1943年の阪東妻三郎版 3/10(金)から1週間上映
・1958年の三船敏郎版 3/17(金)から2週間上映
いずれも、伊丹万作脚本・稲垣浩監督で、ストーリーは全く同じです。
舞台は明治30年の小倉。
主人公は無法者の人力車夫の松五郎。
偶然陸軍大尉の一家と知り合いうが、その大尉が急死。
松五郎は、残された幼い息子と未亡人に献身的に尽くす・・・
といったお話です。
1943年版は、戦中の内務省の検閲で幾つものシーンが削除され、更に戦後もGHQにより一部が削除。
1958年版は、完全版としてのリメイクです。
1943年版の上映は、期間が短くて見損ねました。
若い頃に名画座で見ていますし、先日は録画で見直していますので、まぁ惜しくはありません。
というわけで。
初めて、1958年作品、三船敏郎主演の完全版を見てきました。
まずは「完全版」という点です。
削除された主なシーンは、こんな感じです。
内務省の検閲分
「帝国軍人の妻に懸想するとはけしからん」ということでしょう。
・友人が松五郎に嫁を貰うよう勧める
松五郎が未亡人に似た清酒の美人画のポスターを貰って帰る
・未亡人は、親戚夫婦の再婚の勧めを断る
・未亡人が自宅で若い娘たちに和裁を教えている
若い娘の一人が、縫った羽織を学生の息子に着せ掛ける
・松五郎が自宅にいる未亡人を訪ねる
・「わしの心は汚ない」と酒におぼれた松五郎が、雪の中で行き倒れる
GHQ検閲分
「暴力や歴史的描写はダメ」なのですね。
・日清戦争戦勝記念の提灯行列
・旧制中学校と師範学校の生徒の乱闘
戦前戦後、全く違う観点からの検閲ですからね。
ひどいものですねぇ。
感想などは、後ほど。
ハヤ
| 固定リンク
「映画など」カテゴリの記事
- 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」予約画面の謎(2024.09.05)
- 見てきました 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」その2(2024.09.04)
- 見てきました 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」(2024.09.03)
コメント