見てきました! 午前十時の映画祭13「マイ・フェア・レディ」その2
午前十時の映画祭13「マイ・フェア・レディ」。
グループAB共に4/28(金)から5/11(木)の2週間上映。
上映時間170分。途中に5分間の休憩。
やれやれ。とても長かったです。
登場人物の心情の描写が少なく、誰にも感情移入が出来ません。
舞台劇の翻案だからででしょうか、状況変化を短いセリフだけで済ませるシーンが多くあります。
とにかく、展開が唐突で説明不足。
ただでさえ長い上映時間が余計に長く感じてしまいます。
映画を見終わって。
良かったのなら。
その余韻にじっくり浸り、後からも思い出して反芻して楽しむ。
そうでない時は。
納得のいかない部分を思い出し、もし自分だったらどうするか。あれこれ考えてみる。
このことは、ずっと以前も書きました。
2018年6月22日(金) 映画「終わった人」雑考
さて、この映画の場合は・・・
・言語学者と友人の大佐
対立か協調か、立場が曖昧。これでは二人にする意味がないように感じる。
→大佐はカットするか、より対立的に描くか。
・言語学者
庶民に上流階級の話し方を教えることを、仕事にしているらしい。
→その部分を強調して、花売り娘の現在の境遇から抜け出す決心を、より鮮明に表現する。
花売り娘には、言語訓練以外にも秘書のような仕事をさせていたらしい。
→その様子をきちんと描き、彼にとっても花売り娘が大事な存在になっていく過程を明らかにする。
これにより、ラストで花売り娘を失うつらさを明確にする。
・言語学者の母
言葉遣いだけで、レディになれるわけではない。
→マナーや教養の指導役にして、その様子をしっかり描く。
花売り娘の協力者として、観客にシンパシーを感じさせる。
・花売り娘の父
登場シーンはたった2回。
言語学者に金をたかる、その次はいきなり金持ちで明日は結婚式と、展開があまりに唐突。
→言語学者の推薦で道徳の講演をしたらしいが、その経緯を描く。
結婚することを喜んでいない様子。
→結婚までの経緯を描き、気ままな暮らしを失うつらさと、やむを得ない事情を明確にする。
・花売り娘に恋する貴族
貧乏貴族らしいが、良く分からない。
歌を歌いながら偶然の出会いを待っているだけ。
→より積極的にからませるか、全部カットするか。
無論のこと、映画のリメイクなど出来るはずもありません。
私なんぞが何をどう考えても、何の役にも立ちません。
それでも、こんなことを考えてみるのも、映画の楽しみ方のひとつかと思います。
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