映画「君たちはどう生きるか」雑考
ついでに書いておきます。
この映画から連想した無駄話です。
中学生のお父さんの名前は「正一」でした。
ここから、えいやっと年齢を推定してみます。
主人公は太平洋戦争の後期に中学生ですので、昭和5年頃の生まれとして。
お父さんがその頃に、当時一般的な婚姻年齢の20代半ばとすれば。
大正が15年間、明治が45年間ですので、お父さんは明治40年頃の生まれということになります。
一方、明治治安田生命のサイトに「時代による名前の人気の変遷」というデータがあります。
大正時代
「正」の漢字と『清』ちゃんが人気
元号改正の影響で、1912(大正1)年は『正一』ちゃん、1913(大正2)年は『正二』ちゃん、1914(大正3)年は『正三』ちゃんが1位になるなど、「正」の漢字が人気でした。
具体的なベストテンは、こちらから見られます。
というわけで。
お父さんは、いささか古い感じのする名前の「正一」。
もしかすると、大正元年生まれなのかも知れません。
そうだとしますと。
奥さんが亡くなった後、その妹と再婚したお父さん。
最初の奥さんとは、ハタチそこそこの早婚で。
二人目の奥さんの時でも、まだ30代半ば。
遅い帰宅の際に、二人が玄関でくっついている描写がありましたが、それも納得ですねぇ。
さらに無駄話をもうひとつ。
主人公のお父さんのように、妻が亡くなった後に、夫が妻の姉妹と結婚する。
このような婚姻形態は、結婚が家と家の結びつきであった時代には、よくあった話のようです。
これを「ソロレート婚」と言いますね。
この逆の、夫が亡くなった後に、妻が夫の兄弟と結婚することは「レビレート婚」。
何ごとにも名前がある、というだけの話です。
これらのことで、映画の理解が一層深まるといったことは、全くありません。
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