見てきました!!! 映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」その2
というわけで「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」です。
最終作にふさわしい内容でしたが。
個人的には、いまひとつでした。
このシリーズの面白さは「冒険の目的」や「敵が誰なのか」が明確なことだと思います。
・ナチスに「聖櫃」を渡してはならない!
・魔宮から「サンカラストーン」と「子どもたち」を奪還せよ!
目的が明らかだからこそ、インディや仲間に感情移入し、共に冒険が楽しめるのだと思います。
それが、本作では、、、
・そもそも「ダイヤル」が、何をする物なのか分からない
・襲ってくる敵は「ナチスの残党」と「友人の娘に騙された男たち」の二組
・インディ自身も、ダイヤルを奪還したら「博物館に入れる」と語るだけ
問題の「ダイヤル」は、タイムスリップ出来る「時空の裂け目」を探す機械。
ナチスの残党は、これを使い第二次世界大戦末期に戻り歴史改変を目指すという、悪だくみ。
おー、それはすごい。
それならそうと、最初から教えてくれれば良いのに。
単にアクション映画として見ても、、、
・アポロ11号祝賀パレードの中、馬とバイクでのチェイスは、豪華ながらいささか冗長
・モロッコでのカーチェイス、三輪おんぼろ貨物車は、高性能すぎてハラハラ感が足りない
・「ダイヤル」に関する謎解きも、ちょっと底が浅い
さらに揚げ足取りのようですが。
ナチスの残党は「ダイヤル」を使って「時空の裂け目」を探します。
ところがその位置は不正解。
「大陸移動」により、作られた時から位置がずれているのだそうです。
えーと。
大陸移動説の、大陸の移動距離は1年に数cm。
2000年ほど経過して、誤差は数十メートル程度ということになります。
飛行機で「時空の裂け目」に飛び込むのですからねぇ。それほど精密な位置把握は難しいでしょう。
そもそもその「ダイヤル」で、タイムスリップ先の時代と座標をどう把握するのかの説明も、ありませんでした。
とにかく、タイムスリップした先は、紀元前212年ローマのシラクサ包囲戦。
このローマの光景自体は、大変見ごたえがありましたが。
それをインディ・ジョーンズで見たいかというと、、、
そしてこのタイムスリップが、アルキメデスに影響を与える。
ああ、アレはコレだったのかと、分かりやすい伏線回収。
これもねぇ、SFものでは良くある展開すぎて、残念な感じ。
更に、重箱の隅のようなことも書いてしまいます。
「インディ・ジョーンズ'と'運命のダイヤル」
ハリー・ポッターやディズニー映画でよく見るパターンのタイトルです。
このシリーズなら「インディ・ジョーンズ'/'運命のダイヤル」でないと。
もちろん、シリーズを通しての懐かしいシーンの再現は満載です。
・奥さんは「失われたアーク」「クリスタル・スカル」に登場したヒロイン
・蛇がこわい
・虫だらけ
・体中痛くて、痛くないのは肘だけ
・帽子と鞭のシーンには、テーマ曲が流れる
これらを見るだけでも、充分面白かったです。
印象深いのは、終盤のこのシーン。
タイムスリップした紀元前のローマで、インディは「ここに残る」と言い出します。
考古学者として「長年の研究テーマのその場所にいられる」確かに夢のような機会でしょう。
同時に。
「現実世界に戻りたくない」という気持ちも、あったのかも知れません。
70歳になり、息子は亡くなり、奥さんとも別居。
やかましい隣人のいる小さなアパートで一人暮らし。
それまでの暮らしに、未練もなかったのでしょうね。
結局、ここが一番のハラハラのポイントでした。
映画が終わり周囲を見れば。
60代半ばの私と、ほぼ同年代ばかり。
一人の人もいれば、夫婦らしい二人連れ。
皆さん、それなりの思い出があるのでしょうね。
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