見てきました!! 映画「君たちはどう生きるか」その2
宮﨑駿監督は1941年1月5日生まれ、82歳。
失礼ながら、長編アニメ映画は、これが最後になるでしょう。
さっそく見てきました。
うーん。
主人公の中学生は、転校先で同級生と取っ組み合いのケンカをします。
まぁこれは、定番の展開でしょう。
ケンカの後の帰り道です。
主人公は道端の大きな石を拾い、自分で側頭部に打ち付けてかなりの怪我をします。
帰宅して理由を聞かれても「自分で転んだ」と言うだけ。
これは、どういう意味でしょう?
「ケンカで怪我をしたと嘘を言って相手を追い詰める」わけでもなく。
「ケンカに負ける自分の弱さが不甲斐なくて自傷に至った」という感じでもなく。
その後、不思議な世界の中で「自分は悪だ」というようなことを言っていました。
ここで、吉野源三郎の小説「君たちはどう生きるか」です。
ウチにはずいぶん前に買った岩波文庫版と、数年前に流行った漫画版の両方があります。
この中で、主人公は自分の卑怯な振る舞いに悩むシーンがあります。
「僕は、大事な大事な友だちを、裏切ってしまった・・・」
漫画の見開きページです。
これに近いような感情だったのでしょうか?
先日も書いた、試写会後の監督のコメントです。
https://book.asahi.com/article/14953353
好書好日 2023.07.14
「君たちはどう生きるか」宮崎駿監督が、新作映画について語っていたこと。そして吉野源三郎のこと
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」。
ウィキペディアやネットの記事で、こんなことが書かれていました。
・この映画は、スポンサー企業のないスタジオジブリ単独制作
・そのため、余計な配慮なしで宮﨑駿監督が自由に作ることが出来た
・働き方改革で、スタッフも午後8時に帰るようになった
そう言えば「ハケンアニメ」という小説がありました。
𠮷岡里穂さん主演で、映画化もされています。
アニメ映画業界で、様々な制約の中で頑張る人たちを描いた良作でした。
・2023年2月12日(日) 家で見ました!!! 映画「ハケンアニメ!」
それに対して、、、
従来のような制約なしで、宮﨑駿監督が自由に作ると、今回のような作品になるのでしょうか?
もっとはっきり書いてしまいましょう。
スポンサー配慮や大衆迎合ヒット狙いをやめると、訳が分からない映画になってしまう。
そういうことなのでしょうか?
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