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2023年8月

2023年8月31日 (木)

見てきました!!! 午前十時の映画祭13「地球防衛軍」

2023年8月28日(月)です。
午前十時の映画祭13「地球防衛軍 4Kデジタルリマスター版」を見てきました。

シリーズチラシからの切り出しです。
円谷特撮を伊福部マーチが高らかに盛り上げるSFスペクタクル大作
ロボット怪獣モゲラを操る異星人ミステリアンが日本に襲来!
富士山麓を舞台に地球の存亡を賭けた科学攻防戦が繰り広げられる。
パラボラアンテナ型新兵器マーカライト・ファープ対ミステリアン・ドームとの光線バトルは興奮必至。
Gozen10_20230828

ポスターはウィキペディアから拝借。
Chikyuboueigun_202308

うーん。
この映画は、子どもの頃のテレビとか、学生時代の池袋文芸坐とか、何度も見ていますが。
これはどうも、たまりませんねぇ(^^)
たまらないポイントを、ランダムに列挙します。
・翻訳装置を通して抑揚のない日本語を話す宇宙人
・宇宙人が操る巨大ロボット
・自衛隊の協力による、戦車や戦闘機などの実写映像
・小松崎茂デザインの、巨大空中戦艦やパラボラなどの超兵器
・科学者主導での対策立案と国際会議

・富士山の裾野での大決戦
・外部からと内部潜入の、両面攻撃
・主演は佐原健二と平田明彦、後のウルトラセブンの地球防衛軍でも参謀役(^^)
・脇を固める志村喬、藤田進、土屋嘉男、いずれも黒澤映画などでも好演
・特撮は円谷英二(この映画では圓谷と表記)
・音楽は伊福部昭
その後の「東宝特撮映画」の定番となる要素が、たっぷり盛り込まれています。

もちろん、突っ込みどころも満載。
・超兵器の開発過程は描かれず、たちまち完成してしまう
・超兵器のパラボラ部の直径は200メートル!それを積み込んで空輸する超々巨大ロケット(^^;
・ロボット怪獣の二度目の登場では、パラボラが倒れてきてあっという間に行動不能
・宇宙人に誘拐される女性は、抱え込まれただけで叫びもせず失神
・地球人女性が多数誘拐されているが、攻撃の際に一切配慮無し
・個人で宇宙人基地に歩いて潜入し、あっさり心臓部を破壊

何度も見ている映画ですが、4Kデジタルリマスター版を映画館で見ると、気づく点も多いです。

・宇宙人のマント
厚手の生地の上に、透ける薄い生地が重ねられていました。
これは、今までぜんぜん気にしていませんでしたねぇ。
・宇宙人の顔
終盤で倒された兵士の顔が、壊れたヘルメットから見えます。ひどいケロイドのようになっていました。
彼らの星は、核戦争で失われたという設定ですが、、、
火傷によるケロイドが遺伝するはずもないですし、核戦争当時からの、ものすごい長寿命なのでしょうか。
・宇宙船の飛翔シーン
釣りさげるワイヤーは、デジタルリマスター版でもしっかり残されていました。
ひゅーんと旋回するシーンの、格好良いこと。
・宇宙人の熱戦で砲身が溶けてしまう戦闘車両
解ける部分を蝋で作って、高温の照明を当てているのでしょうね。
あれ?ゴムのタイヤが、そのままですねぇ(^^;
・火炎放射器での攻撃
実写で、画面左から右に向けて発射、ミニチュアに切り替わり右に火炎が伸びていく。
スムーズに画面が繋がり、大変格好良いです。
ちょっと確認。
今でも陸上自衛隊の装備になっているそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/携帯放射器
現代の装備でも、有効射程は40m。
巨大ロボットに使うのは、やめた方が良さそう。

キリがないですね。
要は、、、細かいことは良いんだよ!!

この「東宝特撮4Kデジタルリマスター」シリーズ。
2022年は空の大怪獣ラドン、2021年はモスラ
来年はどうするのでしょう?
順当なところでは「宇宙大戦争」「海底軍艦」でしょうか。
いずれも見てみたいとは思いますが、、、

今年の「13」では、日本映画はこれだけです。
・東宝特撮「地球防衛軍」
・伊丹十三「お葬式」「マルサの女
他にも良い日本映画は、いくらでもありますからね。
そろそろ打ち止めにして、別のジャンルの作品を選んでも良いかと思います。

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2023年8月27日 (日)

歩いてきました 神田周辺「湯島聖堂~神田明神」

2023年8月21日(月)の続きです。
神田からお茶の水周辺を歩いてきました。
現在60代半ばの私が学生時代を過ごしたエリア。

次は「湯島聖堂」です。
私の好きなテレビドラマ「JIN-仁-」で、南方仁先生がタイムスリップしたのは、このあたり。
現代のシーンでは、仁先生の婚約者の友永未来さんも、この坂を歩いていましたっけ。
それから、さだまさし「檸檬」にも登場。

昌平橋を渡って、外堀通りを神田川沿いに御茶ノ水駅方面へ。
「ビリヤード淡路亭」を過ぎると、右側に見えてきました「湯島聖堂」
ウィキペディアから抜粋。
江戸時代の元禄3年(1690年)、江戸幕府5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟であり、後に幕府直轄の学問所となった。
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重厚な塀を隔てた内側は、この通り緑がいっぱい。
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「大成殿(孔子廟)」
公式サイトより抜粋。
大正12年(1923)9月1日関東大震災により、罹災、入徳門・水屋を残し全て焼失、これを斯文会が復興計画を立て、昭和10年(1935)に再建
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「孔子銅像」
公式サイトに紹介がありました。
昭和50年(1975)中華民国台北市ライオンズ・クラブからの寄贈。
11月3日除幕式を挙行した。
丈高15呎[4.57メートル]重量約1.5トンの孔子の銅像は世界最大。
大きな仏像は「下から見上げてバランスがとれるように作る」という話を聞いたことがあります。
この像も、そのような意図があるかは分かりませんが。
確かに、近くから見上げた方がバランスが良いように思えます。
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この辺は、私の学生時代とほとんど変わっていませんねぇ。
訪れる人も少なく緑が多くて、気持ちが良いです。


さて次は。
ここからすぐ近くの「江戸総鎮守 神田明神」
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立派な「随身門」
昭和50年に昭和天皇御即位50年の記念事業として新たに再建。だそうです。
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「神殿」
は、昭和9年。鉄骨鉄筋コンクリート。

事情は、先の湯島聖堂と同じでしょう。
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この辺までは、昔と変わらない感じです。
大きく変わったのが、こちら。
左脇の「EDOCCO 神田明神文化交流館」
平成30年に出来たばかりのキレイな施設。
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今日もカンカン照りなのですが。
湯島聖堂から神田明神辺りは、緑も多く休憩場所もあり、気持ちよく歩けます。


さて。
ここから御茶ノ水駅に戻り坂を下って、駿河台下の交差点。
靴屋のABCマート、カラオケのまねきねこ、BIGECHO
書泉グランデの屋上カンバン「趣味の本屋 鉄道 アイドル プロレス」
秋葉原の駅前同様、昔とはずいぶん違いますねぇ。

思い出すのは、こんな歌。
・2017年4月23日(日) 小椋佳「春なんだなあ」
肉屋や実験器具の店はなくなりましたが、楽器屋や本屋は今でもありますね。
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古本屋街には、昔のままのお店も沢山。
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おまけです。
このあと夜9時近くになって、少し涼しい風が吹いたと思っても。
靖国通りの街頭温度計は、30.5℃・・・(^^;
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2023年8月26日 (土)

歩いてきました 神田周辺「ビリヤード淡路亭」

2023年8月21日(月)の続きです。
神田からお茶の水周辺を歩いてきました。
現在60代半ばの私が、大昔に学生時代を過ごしたエリアです。

神田の小さな寄席「神田連雀亭」を出て、次の目的地です。

昌平橋を渡って外堀通りを神田川沿いに御茶ノ水駅方面へ。
振り返ると、総武線の鉄橋の向こうに秋葉原のビル群が見えるあたり。
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坂道の途中に「ビリヤード淡路亭」があります。
私がこの店に通ったのは、1970年代後半です。
その頃でも、結構歴史を感じさせる建物でした。
それが今でも、当時そのままの雰囲気ですからね。
ちょっと中の様子を見せてもらいましょう。
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この通り、6台が並びお客さんが数人。グリーンの羅紗もキレイ。
ご主人にわけを話すと「どうぞゆっくり見て行って下さい」との、ありがたいお言葉。
昔は学生が結構来ていたのですが、さすがに最近は少ないそうです。
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すぐ隣にあったビリヤード場「青葉」は廃業していました。
淡路亭ご主人のお話では、2008年頃に自宅近くに移転したそうです。
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「ビリヤード淡路亭」
の料金は1時間600円。
一人でも楽しめるそうです。
近ければ通いたいくらいですが。

この坂のすぐ先が、次の目的地です。
続きは後ほど。

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2023年8月25日 (金)

歩いてきました 神田周辺「神田連雀亭」

2023年8月21日(月)です。
神田からお茶の水周辺を歩いてきました。
現在60代半ばの私が、大昔に学生時代を過ごしたエリアです。

秋葉原駅を降りました。
ラジオ会館、LAOX、オノデンなど懐かしいカンバンも見えますが。
もう私には、あまり用のないお店ばかりですねぇ。
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万世橋を超えて徒歩10分足らず。
有名店「かんだやぶそば」の斜め向かい。
「神田連雀亭」です。
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わずか38席の小さな寄席です。
撮影画像では見えませんが、透明なプラスチック板が下がっています。
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二ツ目の落語家・講談師専用の定席。
きゃたぴら寄席
開場13:00 開演13:30
1時間半の公演で、出演者は4人。
木戸銭は1,000円。
出演者と演目は、この通りです。
立川志ら門:狸札
高校大学ではプロ野球選手を目指していたとのこと。
トミー・ジョン手術では、大谷翔平の先輩だと笑わせてくれました。
瀧川鯉舟:紙入れ
小間物屋の若い者が、商家のおかみさんに誘われる。
旦那が帰って来て慌てて逃げるが、紙入れを忘れてきてしまう。
オチはこうです。
その旦那に、他人事のように訳を話すと「女房を寝取られる馬鹿な野郎だ」と気づかない。
滝田ゆう落語劇場では、もっと怖い。
「馬鹿な男の顔が見たいか?こんな顔だ」。
富士実子:秋田蕗
女流浪曲師です。
大きくて有名な「秋田蕗」にちなむ、秋田藩主の面目を保った家来の話。
朗々と声を張る浪曲を、間近で聞く貴重な体験。
柳亭市若:寝床
皆さん「マクラ」が長めだったようです。
そこでこの方は、いきなり噺に入り時間ぴったりに終わらせてくれました。
二つ目とは言え、プロの芸をじっくり聞いて1時間半で1000円。
近ければ通いたいですが。

続きは後ほど。

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2023年8月24日 (木)

出現「雨柱(あめばしら)」

連日の猛暑には、参りますね。
雲一つないギラギラの晴天で、35度を軽く超える日が続いたり。
晴れたり曇ったり、突然の豪雨に襲われる日があったり。

先日、埼玉県内某所の様子です。
突然降り出した雨が上がって、明るくなりました。

はるか彼方の垂れ込めた黒い雲の下に、地面に届く影のような雲のようなものが幾つか見えます。
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考えてみれば、影や雲のはずはありません。
あそこで、今まさに大雨が降っているのでしょう。
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テレビのニュースで知りました。
これは「雨柱(あめばしら)」というのですね。

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2023年8月20日 (日)

歩いてきました 茨城県古河市「古河歴史博物館」ほか

2023年8月18日(金)です。
連日35度を超える猛暑が続きます。
友人と、茨城県古河市内を少しだけ歩いてきました。

このエリアは7年振りです。
2016年3月26日(土) 茨城県古河市を再訪「古河文学館、鷹見泉石記念館、古河歴史博物館」

まずは「古河歴史博物館」です。
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入館料は、古河歴史博物館、古河文学館、篆刻美術館の三館共通券で600円。
館内は撮影禁止ですので、ホールのオランダ製ストリートオルガンのみ。
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古河藩家老の鷹見泉石(1785年8月3日~1858年8月24日)について。
ウィキペディアから抜粋です。
対外危機意識の高まる中、幕政に当たる譜代大名の重臣という立場から、早くから海外事情に関心を寄せ、地理、歴史、兵学、天文、暦数などの文物の収集に努めた。
この収集物が多く展示されています。
幕末のペリー来航やアヘン戦争を描いた絵画など、なかなかの見応えです。
企画展は「なつかし・思い出・記録」
古河在住の方の、古いアルバムの写真の展示です。
昭和30年代の映画館の賑いとか。
市政施行何周年の行事とか。
皆さん楽しそう。

さて、周辺を歩きましょう。
地域一帯で環境整備がなされています。
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すぐそばの「鷹見泉石記念館」
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この通り立派な武家屋敷。
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水辺の遊歩道を通って。
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「古河文学館」です。
歴史小説の永井路子、推理小説の小林久三を中心とした展示など。
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少し歩くと「古河第一小学校」
立派な門は「地元の素封家6名」の寄付だそうです。
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「永井路子旧宅」
江戸時代末期の「店蔵」です。
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店舗や奥の座敷も見られます。
元々は広大な商家の、一部を復元したようです。
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「まちかど美術館」
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「篆刻美術館」
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猛烈な暑さながら、キレイに整備され緑の多い遊歩道。
見学ポイントは、どこもしっかり冷房が効いて。
気持ちの良い街歩きが出来ました。

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2023年8月19日 (土)

映画館でびっくり「トナラー」さん その2

先日の、この映画を見た時の出来事です。
2023年8月17日(木) 見てきました!!! 午前十時の映画祭13「アルゴ探検隊の大冒険」

上映の20分ほど前に、チケット購入。
それほど人気は無いようで、私で5番目でした。
私の好きな少し前寄りの席にしましょう。
本当は中央あたりが良いのですが、他の人とは距離を取りたい。
ということで「D列の右端」の席を購入。

さて入場しますと。
あろうことか、後から「D列の真ん中」に、50代とおぼしき男性が座りました。
席を立って、スマホでスクショした座席状況です。
Seat_202308
おいおい。勘弁してくれよ。
C列も、F~I列もガラ空きなのだから、そちらにすれば良いじゃないか。


この後、2~3人観客が増えまして。
もう来る人がいないのを確認し、上映直前に後ろの列に移動しました。
ルール違反ではありますが、勘弁してもらいましょう。

5月に見た映画の時と、同じパターンですねぇ。
2023年5月25日(木) 見てきました!!! 映画「せかいのおきく」
2023年5月25日(木) 映画館でびっくり「トナラー」さん

観客の少ない珍しい映画には「それなりの観客」が、混じるのでしょうか。
観客は少ないだろうという「思い込みでの油断は禁物」という、教訓と受け止めましょう。

油断は禁物
と言っても、具体的にどうするのか?

そんな声が聞こえてくるようです。
そうですねぇ。
「少し前寄り」などと言っていないで。
早めに「最前列のど真ん中」を押さえてしまうことでしょうか。
この映画でも、先の5月の映画でも、この位置が早めに埋まっていましたっけ。
或いは、本当にギリギリ最後にチケットを購入するか・・・

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2023年8月18日 (金)

見てきました!!! 午前十時の映画祭13「アルゴ探検隊の大冒険」

2023年8月17日(木)です。
午前十時の映画祭13「アルゴ探検隊の大冒険」を見てきました。
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モデル・アニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼンの最高傑作
上映期間:2023/08/04(金)~2023/08/17(木) ※Bグループ
解説文は、公式サイトより。
『シンバッド七回目の航海』『恐竜100万年』などで知られるモデル・アニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼンの最高傑作。
ギリシャ神話を基にした物語に、青銅の巨人タロス、巨大蛇ヒドラ、怪鳥ハーピー、7人の骸骨剣士など、奇怪な怪物たちが続々登場。
コマ撮りと実写を合成した驚異のファンタジー・アドベンチャー。

1963年作品です。
今となっては、見て面白いというものではないのは、分かっていますが。
大昔にテレビで見た記憶もあって、ちょっと懐かしい。
映画史に残る特撮映画の名作なので、一応見ておこう。
この「午前十時」シリーズが、今後も継続するよう応援しておこう。
そんな気持ちで見てきました。

お話はもう、単純そのもの。
主人公が仲間を募り冒険の旅に出て、次々と怪物に遭遇しながらも目的を達する。
仲間には一人敵がまぎれていたり、途中で美女に出会ったりする。
その様子を、オリンポスの山から神々が見ている。

ストーリーの突っ込みどころを上げるのは、ヤボでしょう。
特撮部分は、7人の骸骨剣士が同時に動くなど、当時としては驚異的なのでしょう。
あの頃の気持ちになって、楽しんできました。

ウィキペディアで、さくっと確認。
日本のテレビ放送は、以下の3回です。
・1972年12月27日 木曜洋画劇場
・1975年8月6日 水曜ロードショー
・1986年5月4日 日曜洋画劇場

YouTubeに、日曜洋画劇場の淀川長治さんの解説がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=3i0uoVGcIK8

ご参考まで。
当時の東宝特撮映画は、こんな感じです。
怪獣wiki特撮大百科事典の特撮年表 で確認。
・1961年:モスラ、ゲンと不動明王、世界大戦争
・1962年:妖星ゴラス、キングコング対ゴジラ
・1963年:太平洋の翼、青島要塞爆撃命令、マタンゴ、海底軍艦
・1964年:モスラ対ゴジラ、宇宙大怪獣ドゴラ、三大怪獣 地球最大の決戦

三大怪獣 地球最大の決戦は、ゴジラ・ラドン・モスラが、宇宙超怪獣キングギドラを迎え撃つ話です。
キングギドラのモデルは、この映画の出てくる「7つの首を持つ竜ハイドラ」かも知れませんね。

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2023年8月16日 (水)

映画「君たちはどう生きるか」雑考その2

蒸し返しになりますが。
7月14日に公開された、宮﨑駿監督の新作映画君たちはどう生きるかについて。
世間では高評価と低評価に、はっきりと分かれているようです。
私としては「後者」なわけですが。

この映画について、鈴木敏夫プロデューサーの言葉です。
失礼して、ネットの記事を一部引用します。
https://coconutsjapan.com/etm/post-99048/99048/
鈴木さんはこれまで、プロデューサーとして手堅く作品づくりに携わってきたと言います。
「石橋を叩いて渡るって言うじゃないですか。僕、叩いても渡らないですよ。そのぐらいね、慎重だったんです」と言うほど、作品の内容も宣伝方法も手堅く、興行収入につながるような手法を取ってきたそう。
しかし、『君たちはどう生きるか』で初めて鈴木さんは手堅さから離れ、自由な作品づくりに挑戦。
「宮崎駿に今回だけ、初めてですよ?『好きなものやって下さい』って」と、宮崎監督の好きなように任せたことを明かします。



なるほど、ねぇ。
先の重版出来!の中で、この件にマッチする名セリフがあります。
第2巻の22ページ。失礼して、一部を切り出し。

漫画雑誌「バイブス」編集部の五百旗頭(いおきべ)デスク。
人気漫画家の不調に対して、何も言えない新人の黒沢を、きつく指導します。
Jyuhan_2_22
漫画家に自由に描かせてどうする!
描きたいシーンしか描かないぞ。

描きたくないような地味なコマを重ねて重ねて、
やっと辿り着くのが「物語」だよ。

描く側の苦しみは読者の喜びと正比例するんだ。
その作品を最も高いクオリティに引き上げるのが、
俺たち編集者の仕事なんだ。



この機会に書いてしまいます。
あくまで私の個人的な評価ですが。
分かりやすく面白い大ヒット作の後に、あれれ?となった、あれこれ。

しげの秀一のバイクやクルマ作品の3作目。
バリバリ伝説↗頭文字D↘MF-ゴースト

平成版ガメラ三部作の3作目。
大怪獣空中決戦↗レギオン襲来↘邪神<イリス>覚醒

新海誠の大ヒット後の作品。
君の名は。↘天気の子↘すずめの戸締まり

樋口真嗣と庵野秀明の「シン」シリーズ。
シン・ゴジラ↘シン・ウルトラマン→シン・仮面ライダー

いずれも「成功体験」を受けて「大作家」になってしまい、、、
周囲のチェック体制が弱くなってしまったのかな、と想像しています。

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2023年8月13日 (日)

完結です 漫画「重版出来!」

2023年8月9日発売のコミックス「重版出来!20」です。
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2012年から連載開始だそうですが、私が知ったのは2017年。
・2017年11月23日(木) これは面白い!!!「重版出来」
それ以来、毎年2冊の新刊を楽しみにしていたのですが、この20巻で、完結しました。

主人公は、学生時代にはオリンピックを目指す柔道選手でした。
怪我で断念して、出版社に就職し漫画週刊誌の編集部に配属されます。
そこで出会う、出版業界に関わる様々な仕事の様子をリアルに描き、大変面白かったです。

最終巻では、新人漫画家の成長や、ベテラン作家が国際的な賞を獲るなど。
更には「ディスクレシア・読字障害」の問題を取り上げたり。
その上、ネット投稿の謎の新人まで登場したり。
いささか詰め込み過ぎのような印象もありますが、とにかく大団円。

一番気になるのは、第2巻で失踪した、かつて大人気だったギャグ漫画作家です。
残された娘の成長はしっかり描かれて、最後には帰って来るだろうと楽しみにしていましたが、、、
残念ながら、最終巻でも、そのままでした。


ついでにご紹介。
こちらは、2023年7月28日発売「あぶさん 球けがれなく道けわし」
「あぶさん」単行本未収録作品集。
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「あぶさん」は、どなたもご存知ですね。
1973年から2014年までという長期連載の野球漫画です。
こちらも、スコアラーやスカウトなど、野球界の裏方を描いた話が結構ありましたっけ。

今回の作品集は、連載終了後に単発掲載された2作などが収録されています。
・2018年8月21日(火) ビッグコミックオリジナルに「あぶさん」
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このように「重版出来!」も、「その後」を描いた作品が出ると良いのですが、、、

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2023年8月11日 (金)

見てきました「群馬県立館林美術館」

ここ「群馬県立館林美術館」について。

この美術館は、広い敷地にゆったりと作られて、そのこと自体は大変心地良いのです。
また、スカした都心の美術館などと違い、受付の方など大変フレンドリーで良い感じです。
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我ながら、性格が悪い。
ちょっと気になった点を、書いておきます。

物販のコーナー
真っ白の通路に広いガラス窓、いかにも近代的な美術館。
商品にまで、もろに陽が当たっています。
そのせいでしょう。一部の本は、日焼して色あせていました。
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トイレのピクトグラム。
赤青の色付きですと、男女の区別はすぐ分かります。
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ところが。
屋外のトイレでは、同じ絵柄でグレー地に白とベージュ
入口から入って正面の、左右に離れて設置してあります。
これでは、男女の区別は良く分かりませんね。
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もしかすると、苦情でもあったのかも知れません。
下の方に、追加で「WOMAN」「MAN」とテープで貼ってあります。
おやおや。
一人用ではないのですから「WOMEN」「MEN」と複数形にするのが正しいと思います。
これなら、いっそのこと「女性」「男性」と書けば良いのに。

余談ですが。

「車いすマーク」は、ごく一般的なものでした。
このマークについては、ウィキペディアにも記載がありました。
「国際シンボルマーク、障害者のための国際シンボルマーク」(英語: International Symbol of Access)。
車椅子マークとも呼ばれるが、車椅子使用者や肢体不自由者のみならず全ての障害者を対象としている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/国際シンボルマーク
「国際リハビリテーション協会」によって維持されて、
日本では「公益財団法人日本リハビリテーション協会」が登録商標して管理している、のだそうです。
https://www.jsrpd.jp/overview/symbol/

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2023年8月10日 (木)

見てきました 群馬県立館林美術館「佐藤健寿展 奇界/世界」

2023年8月4日(金)の午後です。
「群馬県立館林美術館」に行ってきました。
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ここに来るのは、ちょうど3年振り。
2020年8月23日(日) 見てきました 群馬県立館林美術館「安野光雅 風景と絵本の世界」

今回は、こんな展示を見てきました。
佐藤健寿展 奇界/世界
会期 2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)
観覧料 一般 830円、大高生 410円
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
※群馬在住の65歳以上の方は平日のみ2割引
主催 群馬県立館林美術館、朝日新聞社
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公式サイト。
https://gmat.pref.gunma.jp/exhibition/ex/佐藤健寿展 奇界/世界/
Sato_202308_1

こちらでも紹介されています。
https://kenjisato.exhibit.jp/
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参考まで。
会場で貰った展示品リストから、分類項目だけ転記します。
[奇界 WONDER]
居住 生きた歴史
廃墟 朽ちた未来
奇景 自然と人間
構造物 社会主義とテーマパーク
奇妙と正常
宇宙 希望と絶望
創造 無駄という人類の天賦
博物館 蒐集される驚異
死 自然と祭礼
信仰 異形の精霊と来訪者
現代の神話I 20世紀の夢
現代の神話II 古代からの問い
その他「世界」というタイトルでの、世界各地の風景。
撮り下し展示「富岡製糸場」など。

ちっぽけな私からは、遠く隔たった不思議な光景。
「隔たり」は、距離や気候はもちろん、習俗や政治体制や心のありようなど、様々な意味です。
そんな「奇界」の光景を、ひととき酷暑を忘れて楽しんできました。

見ているうちに、様々な「隔たり」が、それほど遠くでもないように感じられました。
センスや規模は違っても、人の心はそれほど変わりはないのだなぁ、というような。

失礼して、チラシなどから数点を切り取り。
見慣れない土の仮面は確かに「異形」ではありますが、獅子舞やお祭りの化粧と変わらないでしょう。
Sato_202308_01

故人の好きだった物の形の棺桶、普通に良いなぁと思います。
Sato_202308_02

文化財にはほど遠くても、こういった「廃墟」は結構ありますよね。
Sato_202308_03

人の心の奥底から生じる、世間とは少しズレた不思議な構造物など。
同じような不思議なものは、ウチの近所にも結構あるなぁ、なんて思ったりね。
隔たりと近しさ、両方を感じながら、ゆっくりと楽しんできました。

少し愚痴をこぼします。

後半、展示されている写真の場所を次々と動画で紹介するコーナーがありました。
これがねぇ。
流れる音楽は、どよ~んとした、いかにも「異世界」という感じの重苦しい感じなんです。
そんなことをしなくても、映像の力だけで充分興味深いのに。
撮影現場の音とか、もっと明るい音楽でも良いのではないかと思いました。

まぁ。
細かいことは置いておいて。

こんな意味の言葉がありました。
記憶で書いてますので、多少違うかもしれません。
「新しい発見とは、見たことのない景色を見ることではなく、世界を見る新しい目を持つことだ」
なるほど。
「センス・オブ・ワンダー」。
私も、そのような目を養いたいものです。

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2023年8月 7日 (月)

歩いてきました「旧館林市役所から館林旧市街地」その2

2023年8月4日(金)です。
群馬県館林市に行ってきました。
まずは、館林駅そばの「旧館林市役所」。現在は中部公民館です。
20230804_01

ここからガイドマップに従って、周囲を歩いてみます。
「館林旧市街地の史跡を巡る(4,0km)」
ここを中心にした50分コース、ですって。
Tatebayasi_aruku_20230804

まずは、すぐ近所の「浄土宗 常光寺」です。
http://joukouji.my.coocan.jp/
旧市役所は、四隅に太い柱を立てたような独特のデザイン。
裏側から見ても、同じ形なのが分かります。
ルート図には、館林市指定重要文化財の「格天井絵画」があると書かれていますが。
一般公開はしていないそうです。
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「長良神社」です。
住所は、館林市代官町。
https://www.instagram.com/nagarajinja/
右隣の少し小さいお社は「織姫神社」。
「江戸時代から綿花栽培が盛んで、農家の副業として機織りが行われた」
「明治以降、織物組合が結成され町内に織姫神社を祀った」
といった説明がありました。
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途中にあった「館林邑楽武道館」
県道と柔道の道場のようです。
鳥居の奥は「護国神社」でした。
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途中の道の様子。
小学生が自転車で通りましたが、あとはもう誰も歩いていません。
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「時宗 応声寺」です。
右側に、珍しい形の鐘楼。
下が寄棟、上が切妻の二重屋根に、壁のない吹き放し。
一段目まではフリーに入れました。
鐘は「館林城鐘」として群馬県指定重要文化財だそうです。
五代将軍義綱が館林藩主だった頃に、城内で鳴らされていた鐘だそうです。
ウィキペディア「徳川綱吉」で確認。
館林藩主となったが、綱吉は基本的に江戸在住であって家臣の8割も神田の御殿に詰めており、
生涯で館林に寄ったことは寛文3年の将軍家綱に随伴した日光詣での帰路のみであった。
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「毛塚記念館」です。
分福酒造の店舗で、国登録有形文化財だそうです。
http://bunbuku.net/kinenkan/index.html エアコンの効いた室内を見学できるかと思ったら。
残念、臨時休館でした。
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館林駅近くの小公園に「竜の井」という井戸がありました。
以前はこの場所に「善導寺」というお寺があったそうで。
昭和61年の駅前広場の整備の際に移転し、井戸だけが残されたそうです。
ふぅー。
失礼して手を浸して、幾らか涼しくなりました。
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「青梅神社(あおうめじんじゃ)」です。
おっ。ウィキペディアにも記載があります。
縁起によると、菅原道眞が太宰府に左遷された際、楊枝の先に梅の実を刺して東西南北にそれぞれ1個ずつ投げた。
のですって。
このうち西の大宰府「飛梅」は、どなたもご存知でしょう。
「道眞を慕う梅の木が、京都から一夜で大宰府まで飛んで行った」という話だと思いますが。
それはさておき。
東は上野国館林に飛び当青梅天神になったとされる。
だそうです。
向かって左側には、なにやら由緒ありげな木造三階建ての家が見えます。
料亭か何かだったのでしょうか。
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市役所の市民センター分室は「旧館林信用金庫」だそうです。
「日本遺産」の解説パネルによりますと、昭和9年の建築。
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他にも、ぽつんぽつんと看板建築や古い木造家屋などがあったり。
というわけで。
猛暑の中、2時間近く歩き回ってしまいました。
日傘も、効果があったように思います。
WPC 完全遮光 IZA Type:Automatic
20230804_04

さて、午後は「群馬県立館林美術館」に行きます。
続きは後ほど。

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2023年8月 6日 (日)

歩いてきました「旧館林市役所から館林旧市街地」

2023年8月4日(金)です。
群馬県館林市に行ってきました。

当日の帰宅後ですが、ヤフー天気予報のキャプチャです。
Tanki_20230804
2023年8月4日(金) 館林市
今夜の天気
最高気温38℃ 最低気温26℃ 湿度40%
熱中症指数 極めて危険
明日の天気
最高気温37℃ 最低気温26℃ 湿度40%
熱中症指数 極めて危険

外歩きは避けて、美術館だけ行くつもり、だったのですが・・・

まずは、ちょっとだけ寄り道。
館林駅そばの「旧館林市役所」です。現在は公民館などに使われています。
国際的な学術組織「DOCOMOMO」日本支部により「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されたそうです。
http://docomomojapan.com/structure/館林市庁舎(現:館林市民センター・中部公民館)
有名な「中銀カプセルタワービル」と同じ「メタボリズム建築」のひとつ。
・2018年1月4日(木) 歩いてきました「柴又帝釈天~浅草~浜離宮~中銀ビル~停車場跡」
私なんぞ、何も分かりませんが。一応「うーん、なるほど」と眺めて。
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今も普通に使われている公民館なので、少しだけ中を見学。
ソファや図書が置かれたフリースペース。
さすがに老朽化は否めませんが、開放的で良い感じです。
20230804_02

各種ビラの掲示コーナー。
角に穴を開けて、吊り下げてあります。
これなら整理の手間もなく、重なって見にくいこともありませんね。
20230804_03

こんなビラを発見。
「館林旧市街地の史跡を巡る(4,0km)」
ここを中心にした50分コース、ですって。
Tatebayasi_aruku_20230804
ちょっと良いですねぇ。
猛暑ではありますが、、、歩いてみることにします。
今日は「男性用の晴雨兼用折り畳み傘」を持ってきています。
WPC 完全遮光 IZA Type:Automatic
これを差して歩けば大丈夫でしょう、たぶん。
20230804_04

続きは後ほど。

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2023年8月 5日 (土)

埼玉県知事選挙「8.6来てー♪」

2023年8月6日(日)は、埼玉県知事選挙です。
公式ポスターは、こちら(^^)
Kenchiji_20230806

昔なら「おんぷ」は、文字化けが心配で避けたでしょうが。
今はもう、気にしなくても大丈夫でしょう。


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2023年8月 1日 (火)

見てきました!!! 映画「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」余談

大変面白かった映画「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」。
Mi_202307_1

無駄話を少し。

まずは「コンピューターの反乱」について。
高度に発達し、ついに意思を持ち人類に反逆するコンピューター。
この映画では、潜水艦のレーダーに幻の敵を表示するとか。
防犯カメラに映る人物をリアルタイムで消すとか、大変斬新で良かったです。

この設定自体は、昔からよくあるネタですよね。
まず思い当たるのは「ターミネーター」のスカイネット。
日本のアニメなら「新造人間キャシャーン」のブライキング・ボスとかね。
考えてみれば。
そもそも「ロボット」の語源となる、カレル・チャペックの戯曲「R.U.R.」も、ロボットの反乱の話でしたっけ。
著作権存続ですが、青空文庫で無料で読めます。
作品名:RUR
作品名読み:エルウーエル
原題:R.U.R.(Rossum's Universal Robots)
副題:ロッサム世界ロボット製作所
著者名:チャペック カレル 
https://www.aozora.gr.jp/cards/001236/card46345.html

ロシアの潜水艦の名前は「セヴァストポリ」
お、こんなところで懐かしい。
第二次世界大戦の激戦地ですが。
思い浮かぶのは、この歌です(^^)
ガールズ&パンツァー「それゆけ!乙女の戦車道!」
https://www.youtube.com/watch?v=vTuG0G9cDZc

「三番、装填手、秋山優花里!」
75ミリの短砲身で 撃破しましょう 重戦車
くるおしいほどシュルツェンで 恥じらいながら超信地
セヴァストポリ ヴィスワ川 フレンチアフリカ アルデンヌ どこまでも

「ガールズ&パンツァー最終章 第4話」は、10月6日(金)公開です。

更に、おまけです。
こんなコラボ企画があったのですね(^^)
Mi_sf_202307
飛び降りているのは、アーニャとボンドだったり。
ロイドはネクタイを緩めていなかったり。

ベンジーの位置に、もじゃもじゃフランキーがいたり。
良く描けていて、嬉しくなります。
動画もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=6Zdiw-wdxuw&t=8s
ロイド:アーニャ、面白いスパイ映画があるんだが、見るか?
アーニャ:ちちと同じくらいすごい・・・
Mi_202307_3

「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」は、12月22日(金)公開です。

どちらも楽しみです(^^)

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