見てきました!!! 午前十時の映画祭13「地球防衛軍」
2023年8月28日(月)です。
午前十時の映画祭13「地球防衛軍 4Kデジタルリマスター版」を見てきました。
シリーズチラシからの切り出しです。
円谷特撮を伊福部マーチが高らかに盛り上げるSFスペクタクル大作
ロボット怪獣モゲラを操る異星人ミステリアンが日本に襲来!
富士山麓を舞台に地球の存亡を賭けた科学攻防戦が繰り広げられる。
パラボラアンテナ型新兵器マーカライト・ファープ対ミステリアン・ドームとの光線バトルは興奮必至。
ポスターはウィキペディアから拝借。
うーん。
この映画は、子どもの頃のテレビとか、学生時代の池袋文芸坐とか、何度も見ていますが。
これはどうも、たまりませんねぇ(^^)
たまらないポイントを、ランダムに列挙します。
・翻訳装置を通して抑揚のない日本語を話す宇宙人
・宇宙人が操る巨大ロボット
・自衛隊の協力による、戦車や戦闘機などの実写映像
・小松崎茂デザインの、巨大空中戦艦やパラボラなどの超兵器
・科学者主導での対策立案と国際会議
・富士山の裾野での大決戦
・外部からと内部潜入の、両面攻撃
・主演は佐原健二と平田明彦、後のウルトラセブンの地球防衛軍でも参謀役(^^)
・脇を固める志村喬、藤田進、土屋嘉男、いずれも黒澤映画などでも好演
・特撮は円谷英二(この映画では圓谷と表記)
・音楽は伊福部昭
その後の「東宝特撮映画」の定番となる要素が、たっぷり盛り込まれています。
もちろん、突っ込みどころも満載。
・超兵器の開発過程は描かれず、たちまち完成してしまう
・超兵器のパラボラ部の直径は200メートル!それを積み込んで空輸する超々巨大ロケット(^^;
・ロボット怪獣の二度目の登場では、パラボラが倒れてきてあっという間に行動不能
・宇宙人に誘拐される女性は、抱え込まれただけで叫びもせず失神
・地球人女性が多数誘拐されているが、攻撃の際に一切配慮無し
・個人で宇宙人基地に歩いて潜入し、あっさり心臓部を破壊
何度も見ている映画ですが、4Kデジタルリマスター版を映画館で見ると、気づく点も多いです。
・宇宙人のマント
厚手の生地の上に、透ける薄い生地が重ねられていました。
これは、今までぜんぜん気にしていませんでしたねぇ。
・宇宙人の顔
終盤で倒された兵士の顔が、壊れたヘルメットから見えます。ひどいケロイドのようになっていました。
彼らの星は、核戦争で失われたという設定ですが、、、
火傷によるケロイドが遺伝するはずもないですし、核戦争当時からの、ものすごい長寿命なのでしょうか。
・宇宙船の飛翔シーン
釣りさげるワイヤーは、デジタルリマスター版でもしっかり残されていました。
ひゅーんと旋回するシーンの、格好良いこと。
・宇宙人の熱戦で砲身が溶けてしまう戦闘車両
解ける部分を蝋で作って、高温の照明を当てているのでしょうね。
あれ?ゴムのタイヤが、そのままですねぇ(^^;
・火炎放射器での攻撃
実写で、画面左から右に向けて発射、ミニチュアに切り替わり右に火炎が伸びていく。
スムーズに画面が繋がり、大変格好良いです。
ちょっと確認。
今でも陸上自衛隊の装備になっているそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/携帯放射器
現代の装備でも、有効射程は40m。
巨大ロボットに使うのは、やめた方が良さそう。
キリがないですね。
要は、、、細かいことは良いんだよ!!
この「東宝特撮4Kデジタルリマスター」シリーズ。
2022年は「空の大怪獣ラドン」、2021年は「モスラ」。
来年はどうするのでしょう?
順当なところでは「宇宙大戦争」か「海底軍艦」でしょうか。
いずれも見てみたいとは思いますが、、、
今年の「13」では、日本映画はこれだけです。
・東宝特撮「地球防衛軍」
・伊丹十三「お葬式」「マルサの女」
他にも良い日本映画は、いくらでもありますからね。
そろそろ打ち止めにして、別のジャンルの作品を選んでも良いかと思います。
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