見てきました 群馬県立館林美術館「佐藤健寿展 奇界/世界」
2023年8月4日(金)の午後です。
「群馬県立館林美術館」に行ってきました。
ここに来るのは、ちょうど3年振り。
2020年8月23日(日) 見てきました 群馬県立館林美術館「安野光雅 風景と絵本の世界」
今回は、こんな展示を見てきました。
佐藤健寿展 奇界/世界
会期 2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)
観覧料 一般 830円、大高生 410円
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
※群馬在住の65歳以上の方は平日のみ2割引
主催 群馬県立館林美術館、朝日新聞社
公式サイト。
https://gmat.pref.gunma.jp/exhibition/ex/佐藤健寿展 奇界/世界/
こちらでも紹介されています。
https://kenjisato.exhibit.jp/
参考まで。
会場で貰った展示品リストから、分類項目だけ転記します。
[奇界 WONDER]
居住 生きた歴史
廃墟 朽ちた未来
奇景 自然と人間
構造物 社会主義とテーマパーク
奇妙と正常
宇宙 希望と絶望
創造 無駄という人類の天賦
博物館 蒐集される驚異
死 自然と祭礼
信仰 異形の精霊と来訪者
現代の神話I 20世紀の夢
現代の神話II 古代からの問い
その他「世界」というタイトルでの、世界各地の風景。
撮り下し展示「富岡製糸場」など。
ちっぽけな私からは、遠く隔たった不思議な光景。
「隔たり」は、距離や気候はもちろん、習俗や政治体制や心のありようなど、様々な意味です。
そんな「奇界」の光景を、ひととき酷暑を忘れて楽しんできました。
見ているうちに、様々な「隔たり」が、それほど遠くでもないように感じられました。
センスや規模は違っても、人の心はそれほど変わりはないのだなぁ、というような。
失礼して、チラシなどから数点を切り取り。
見慣れない土の仮面は確かに「異形」ではありますが、獅子舞やお祭りの化粧と変わらないでしょう。
故人の好きだった物の形の棺桶、普通に良いなぁと思います。
文化財にはほど遠くても、こういった「廃墟」は結構ありますよね。
人の心の奥底から生じる、世間とは少しズレた不思議な構造物など。
同じような不思議なものは、ウチの近所にも結構あるなぁ、なんて思ったりね。
隔たりと近しさ、両方を感じながら、ゆっくりと楽しんできました。
少し愚痴をこぼします。
後半、展示されている写真の場所を次々と動画で紹介するコーナーがありました。
これがねぇ。
流れる音楽は、どよ~んとした、いかにも「異世界」という感じの重苦しい感じなんです。
そんなことをしなくても、映像の力だけで充分興味深いのに。
撮影現場の音とか、もっと明るい音楽でも良いのではないかと思いました。
まぁ。
細かいことは置いておいて。
こんな意味の言葉がありました。
記憶で書いてますので、多少違うかもしれません。
「新しい発見とは、見たことのない景色を見ることではなく、世界を見る新しい目を持つことだ」
なるほど。
「センス・オブ・ワンダー」。
私も、そのような目を養いたいものです。
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