見てきました!!! 映画「こんにちは、母さん」
山田洋次監督の最新作が、2023年9月1日(金)に公開されました。
監督は1931年9月13日生まれ。現在91歳。
最近は、新作のたびに「これが最後の作品かも知れない」と思いながら見ていました。
先日書きましたが、映画の出来がちょっと心配だったのですが。
結論から言えば、私の心配は杞憂に終わりました。
様々な要素の「盛り込みのバランス」が良くて、見やすかった。
という感じでしょうか。
お話は、主人公の吉永小百合の生活を中心に回ります。
近所の付き合いとか、いかにもな下町の暮らしを描き、楽しそう。
寺尾聰演じる教会の牧師さんとの関係が、ほのぼと描かれます。
主人公の息子の大泉洋は、大会社の人事部長。
職場では、リストラを推進する立場。
家庭では、妻との離婚問題。更に大学生の娘との関係。
これらを全部じっくり描かれては、気が滅入ってしまいそう。
これらの悩みの中で、同期入社の友人がリストラ対象になる事件がメインとなります。
暴言を吐いて暴挙に出る友人を、ややコミカルに描きます。
娘の永野芽郁は、吉永小百合おばあちゃんの家に居候し、結構楽しそう。
山田洋次監督の映画では、いつも子どもは「添え物」か「良い子」ですからね。
別居中の妻に至っては、高級そうなパンプスを履く足元しか出てきません。
その他、いつもの「山田洋次節」。
ホームレス支援や東京大空襲のエピソードも盛り込まれています。
これらはあまり重くならず、ほどよく描かれていました。
どのシーンも「これで良いんだよなー」と感じます。
細かい話ですが。
北山雅康さんが、交番のお巡りさん役で出演していました。
「男はつらいよ」で「くるまや」の店員三平ちゃんだった方です。
前作「キネマの神様」では借金の取立人という、あまり良くない役どころ。
今回は、良い役で良かったなーと思いました。
欲を言いますと。
公式サイトには、こんな表現が。
割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。
おまけに恋愛までしているようだ!
映画では、割烹着のような以前の様子は一切描写されていません。
そのため、元々今の通りの明るく社交的な女性のように見えてしまいます。
夫がいた頃の回想シーンでも入れば、息子の大泉洋の戸惑いが強調されたでしょう。
まぁ、小さなことです。
山田洋次監督、いつまでもお元気で、次回作を楽しみに待ちたいと思います。
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