見てきました!!! 映画「沈黙の艦隊」
遅ればせながら。
2023年9月29日公開の映画「沈黙の艦隊」を見てきました。
原作はかわぐちかいじ。
連載期間は1988年~1996年、全32巻の大長編ながら、劇中の経過時間はわずか2ヶ月。
とにかく男っぽい現代軍事ものの大長編。読み始めたら止まらない。
主演とプロデュースは、大沢たかお。
私としては「JIN-仁-」の南方仁先生や「風に立つライオン」の島田航一郎先生。
監督は、吉野耕平。
大変面白かった「ハケンアニメ!」の監督さん。
興行的にはアレだったようですが、内容が評価されての抜擢なのでしょうか。
・2023年2月12日(日) 家で見ました!!! 映画「ハケンアニメ!」
このメンバーなら、映画も面白そうです。
原作を読んだのは、もう大昔。
読み返してから見ようと思いましたが、全巻読破後では上映が終わってしまいそう。
全体の半分くらいまで読み進めて、映画を見てきました。
まずは、原作について。
現代を舞台にした軍事もの、多少強引な設定は当然だとは思いますが。
それにしても、この作品のトンデモ振りはすごい。
主な設定はこうです。
・海上自衛隊の潜水艦が沈没し、乗員76名全員死亡と発表される。
実は、日米共同で極秘に建造した原子力潜水艦の乗務員の偽装工作。
極秘任務のための死亡偽装はよくある設定ですが、一度に76名とはねぇ。
・原子力潜水艦は、試験航海中に米軍指揮下から離脱し、独立国を宣言。
部下75名全員が、海江田艦長の主張に賛成したのですね?
・核弾頭が搭載されているかも知れない。
米軍は、核兵器の在庫数も分からないの?
海江田艦長はまだしも、部下75名の心の葛藤や家族の描写も、ほとんどありません。
何しろ、側近数名以外は名前さえ出てきませんからね。
とにかく全32巻、戦闘シーンと政治的なやり取りだけを描き、ウェットな部分はすっぱり切り捨て。
これが「かわぐちかいじ節」なのでしょう。
さて、映画です。
基本的な設定は踏襲しつつ、程よくウェットな要素が取り込まれています。
政治家、軍人、乗組員に女性を加えて、ちょっとした見せ場も描かれます。
その他、海江田の若い部下たちが、恋人について語り合ったり。
核弾頭搭載の可能性について、やり合う場面が出てきたり。
映画冒頭と最後には、秘密の匂いを嗅ぎつける女性ニュースキャスターも登場。
極端にハードで男臭い内容を、やや柔らかく見やすく仕立てた、という感じです。
人物像も微調整されています。
海江田艦長と、彼を追う自衛隊の潜水艦の深町艦長。
深町は、原作では海江田と同期の熱血漢ですが。
映画では元部下で、当時の事故の因縁が描かれます。
アメリカの大統領は、海江田と対決する人物として重要ですが、いまひとつ目立たない。
同様に、日本の総理大臣も、おどおどと黒幕の顔色を窺うだけ。
今後話が進むにつれ、強い覚悟を持った人物に変わっていく、その演出のためでしょう。
話が後になりました。
原作の全32巻に対し、この映画はほんのプロローグで終わっています。
この後は、どうするのでしょう?
映画の続編が数本作られるのか、或いはアマゾンプライムで独占公開とか。
公式サイトでは全く触れられていません。
この映画がヒットするかどうかで、今後の展開が変わる、ということでしょうか。
とにかく、続きが楽しみです。
最後に、余談です。
平日の朝9時からの回で見たのですが。
私以外の観客は4人で、なんと全員が女性。
大体20~40代くらいに見えました。
こんな男っぽい話を、なぜ若い女性が? と不思議に思ったのですが。
あっ、そうか。
大沢たかおや玉木宏を見に来ているのかも知れません。
或いは、中村倫也、中村蒼、松岡広大あたりでしょうか。
なるほど。
映画って、そういった客層も存在するのですね。
改めて、原作からの改変ポイントに納得です。
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