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2023年10月23日 (月)

見てきました!!! 映画「沈黙の艦隊」

遅ればせながら。
2023年9月29日公開の映画「沈黙の艦隊」を見てきました。
Silent_202310
原作はかわぐちかいじ。
連載期間は1988年~1996年、全32巻の大長編ながら、劇中の経過時間はわずか2ヶ月。
とにかく男っぽい現代軍事ものの大長編。読み始めたら止まらない。
主演とプロデュースは、大沢たかお。
私としては「JIN-仁-」の南方仁先生「風に立つライオン」の島田航一郎先生
監督は、吉野耕平。
大変面白かった「ハケンアニメ!」の監督さん。
興行的にはアレだったようですが、内容が評価されての抜擢なのでしょうか。
・2023年2月12日(日) 家で見ました!!! 映画「ハケンアニメ!」

このメンバーなら、映画も面白そうです。
原作を読んだのは、もう大昔。
読み返してから見ようと思いましたが、全巻読破後では上映が終わってしまいそう。
全体の半分くらいまで読み進めて、映画を見てきました。


まずは、原作について
現代を舞台にした軍事もの、多少強引な設定は当然だとは思いますが。
それにしても、この作品のトンデモ振りはすごい。
主な設定はこうです。
・海上自衛隊の潜水艦が沈没し、乗員76名全員死亡と発表される。
 実は、日米共同で極秘に建造した原子力潜水艦の乗務員の偽装工作。
極秘任務のための死亡偽装はよくある設定ですが、一度に76名とはねぇ。
・原子力潜水艦は、試験航海中に米軍指揮下から離脱し、独立国を宣言。
部下75名全員が、海江田艦長の主張に賛成したのですね?
・核弾頭が搭載されているかも知れない。
米軍は、核兵器の在庫数も分からないの?

海江田艦長はまだしも、部下75名の心の葛藤や家族の描写も、ほとんどありません。
何しろ、側近数名以外は名前さえ出てきませんからね。
とにかく全32巻、戦闘シーンと政治的なやり取りだけを描き、ウェットな部分はすっぱり切り捨て。
これが「かわぐちかいじ節」なのでしょう。


さて、映画です。
基本的な設定は踏襲しつつ、程よくウェットな要素が取り込まれています。
政治家、軍人、乗組員に女性を加えて、ちょっとした見せ場も描かれます。
その他、海江田の若い部下たちが、恋人について語り合ったり。
核弾頭搭載の可能性について、やり合う場面が出てきたり。
映画冒頭と最後には、秘密の匂いを嗅ぎつける女性ニュースキャスターも登場。
極端にハードで男臭い内容を、やや柔らかく見やすく仕立てた、という感じです。

人物像も微調整されています。
海江田艦長と、彼を追う自衛隊の潜水艦の深町艦長
深町は、原作では海江田と同期の熱血漢ですが。
映画では元部下で、当時の事故の因縁が描かれます。
アメリカの大統領は、海江田と対決する人物として重要ですが、いまひとつ目立たない。
同様に、日本の総理大臣も、おどおどと黒幕の顔色を窺うだけ。
今後話が進むにつれ、強い覚悟を持った人物に変わっていく、その演出のためでしょう。

話が後になりました。
原作の全32巻に対し、この映画はほんのプロローグで終わっています。
この後は、どうするのでしょう?
映画の続編が数本作られるのか、或いはアマゾンプライムで独占公開とか。
公式サイトでは全く触れられていません。
この映画がヒットするかどうかで、今後の展開が変わる、ということでしょうか。
とにかく、続きが楽しみです。


最後に、余談です。
平日の朝9時からの回で見たのですが。
私以外の観客は4人で、なんと全員が女性。
大体20~40代くらいに見えました。
こんな男っぽい話を、なぜ若い女性が? と不思議に思ったのですが。
あっ、そうか。
大沢たかお玉木宏を見に来ているのかも知れません。
或いは、中村倫也中村蒼松岡広大あたりでしょうか。
なるほど。
映画って、そういった客層も存在するのですね。
改めて、原作からの改変ポイントに納得です。

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