四コマ漫画「ポリバケツのできるまで」
2023年11月22日(水)、新聞朝刊の四コマ漫画の抜粋です。
ののちゃんの小学校では、体育館で映画鑑賞会。
「どうせつまらない」と言う子どもたち。
藤原先生は、ある人の名言を引用。
「どんな映画にもかならずどこかおもしろいところがある」と語ります。
そして上映されたのは「ポリバケツのできるまで」
子どもたちに頭を下げる藤原先生。
ふたコマだけでもギャク漫画として成立しています。さすがですね。
それはさておき。
子どもたちにも藤原先生にも、映画は全く面白くなかったようです。
先の名言は、淀川長治さんですね。
淀川さんになったつもりで、小学生に語るつもりで、勝手なことを書いてみます。
もちろん架空の映画の内容も、勝手に想像するわけですが。
はい。ごめんなさいね。
ポリバケツなんて、面白くも何ともないありふれた日用品です。
それと同じに、面白くも何ともないドキュメンタリー映画でしたね。
でも、ポリバケツが出来るまでには、多くの人が関わっていることが分かりました。
新しいポリバケツを考える人。
コンピューターでポリバケツの図面を描く人。
そしてポリバケツは、あんな大きな機械で作られるんですね。
ポリバケツを作る機械を作る人までいましたね。
他にも、ポリバケツを運ぶトラックを運転する人など、多くの人が出てきました。
この映画の主人公はポリバケツです。
でも本当は、それを作り出す人々こそが、主人公なんですね。
「プロジェクトX」のように、世界初とか日本一ではなくても。
ポリバケツに限らず、世の中の様々な物やしくみ。
それらはみな同じように、普通の人の誠実な仕事で出来ているんですね。
そして、そんな仕事のお給料で、皆さんの生活も成り立っている。
世の中って、そういうものなんですよ皆さん。
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
蛇足ですが。
藤原先生が担任する、ののちゃんたちは小学3年生。
この映画鑑賞会の目的は、、、
「地域の産業と消費生活の様子,人々の生活との関連を踏まえて理解する」
だったのかも知れません。
文部省のサイトから、学習指導要領の解説を一部抜粋します。
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_003.pdf
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説
社会編
平成29年7月
〔第3学年の目標〕
社会的事象の見方・考え方を働かせ,学習の問題を追究・解決する活動を通して,
次のとおり資質・能力を育成することを目指す。
(1)身近な地域や市区町村の地理的環境,地域の安全を守るための諸活動や地域
の産業と消費生活の様子,地域の様子の移り変わりについて,人々の生活との
関連を踏まえて理解するとともに,調査活動,地図帳や各種の具体的資料を通
して,必要な情報を調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2)社会的事象の特色や相互の関連,意味を考える力,社会に見られる課題を把
握して,その解決に向けて社会への関わり方を選択・判断する力,考えたこと
や選択・判断したことを表現する力を養う。
(3)社会的事象について,主体的に学習の問題を解決しようとする態度や,より
よい社会を考え学習したことを社会生活に生かそうとする態度を養うとともに,
思考や理解を通して,地域社会に対する誇りと愛情,地域社会の一員としての
自覚を養う。