見てきました!! 映画「オッペンハイマー」
2024年3月29日(金)に公開された映画「オッペンハイマー」を見てきました。
クリストファー・ノーラン監督の前作は「TENET テネット」。
こちらは劇場公開はパスしましたが、その後に家のテレビで見ました。
いやもう、難解で参りました。
今度の「オッペンハイマー」も、ややこしい話のようです。
そこで「予習」してから見ることにしました。
この映画は、以下の三つのパートで出来ているようです。
・オッペンハイマーの生涯、1926年の学生時代から核開発、原爆投下、冷戦の頃まで
・1954年、ソ連のスパイ疑惑を受けたオッペンハイマーの聴聞会
・1959年、その事件の首謀者ストローズの公聴会 ※このパートのみモノクロ
さて感想ですが。
やはり「予習」しておいて良かったです。
異なるパートに突然切り替わったり、延々と続く法廷劇のようなシーンにうんざりしたり。
やたらと長い3時間、ついて行くのが大変でした。
不器用で実験下手な学生が理論物理学を志し、やがて原子爆弾の開発責任者になって。
その結果に対する苦悩も、ちゃんと描かれていたと思います。
私は初めて知ったのですが。
開発当初「熱核反応が連鎖して大気に引火する」という仮説が出てきました。
つまり「原爆を使用すると人類全体が滅亡するかも知れない」というわけです。
その可能性はゼロではないと知ったうえで、開発を推進したと。
結局「物理現象」としては、そのような連鎖反応は起きませんでした。
ところが「社会現象」としては、果てしない軍拡競争として人類滅亡の可能性を生じせしめた・・・
このように「自分が理解できた部分」について語りたくなる映画ですね、これは。
それよりも。
私が分からないのは「なぜこような複雑な構成にするのか?」ということです。
監督は、どんな意図でこうしているのか?
それが一体、観客に何をもたらすのか?
いくつかの解説サイトをチェックしてみました。
映画の構造について詳しく語っても、その意図について解説するサイトは見当たりませんでした。
単に「作家性」といった言葉が出てくる程度です。
やれやれ。
同じ内容を、普通に時系列で分かりやすく見せてくれれば良いのに。
この映画は、評価も高く観客動員も良いようです。
以前も書きましたが。
「オレには分かるけど、一般受けはしそうにない」
皆がそう思うような映画が、ヒットするのかも知れません。
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