歩いてきました「草加松原」その2
埼玉県草加市の「日光街道」を、少し歩いてきました。
埼玉県道49号と旧日光街道の交差点。
「札場河岸公園」を起点として、松並木の遊歩道が続きます。
日本の道百選「日光街道」という立派な石碑。
その先には、木造風にデザインされた大きな歩道橋。
石碑が幾つもあります。
ドナルド・キーン揮毫の石碑。
名勝
おくのほそ道の風景地
草加松原
ドナルド・キーン署
裏面
平成26年3月18日指定
平成27年3月7日建立
文部科学省・草加市
振袖のお姉さんが歩いていました。
連れの女性は一眼レフを肩から下げています。
何かの撮影なのでしょう。
ドナルド・キーンお手植えの萩。
奥の細道国際シンポジウム
ドナルド・キーン記念植樹
だそうです。
石碑の方は、こうです。
橋名由来
月日は百代の過客にして
行かふ年も又旅人なり
松尾芭蕉「奥の細道」
裏面
昭和六十二年
寄贈 第十九期草加ライオンズクラブ
制作 東京石センター
草加市
この先の歩道橋が「百代橋」というのですね。
綾瀬川を渡った先に、新しい施設が出来ていました。
「漸草庵 百代の過客」。
入口には「ドナルド・キーン先生 顕彰記念碑」。
令和4年7月吉日
ドナルド・キーン先生を顕彰する会
草加市の顕彰っぷりがすごい(^^;
キレイな施設です。
奥には茶室もあって見学できるそうですが、今日は貸し切りとのこと。
四角くて黒い装置は、車いす用昇降機。
柄にもなく、お抹茶と和菓子。税込み500円。
和菓子は、母の日にちなんだカーネーションですね。
遊歩道に戻ります。
石碑です。
彫刻が薄れて良く読めません。
裏面
寄贈 1990年 ライオンズクラブ
あとは良く読めません。
手前の四角い方は、しっかり読めました。
同じ文面のようです。
松尾芭蕉文学碑
ことし 元禄二とせにや
奥羽長途の行脚 只かりそめ
に思ひたちて 呉天に白髪の
恨みを重ぬといへ共 耳にふ
れていまだめに見ぬさかひ
若生て帰らばと 定めなき頼
の末をかけ 其日 漸早加と
云宿にたどり着にけり 痩骨
の肩にかゝれる物先くるしむ
只身すがらにと出立侍るを
帋子一衣は夜の防ぎ ゆか
た 雨具 墨 筆のたぐひ
あるはさりがたき餞などした
るは さすがに打捨がたくて
路次の煩となれるこそ
わりなけれ
西村本「おくのほそ道」より
旅のひと晩めが草加宿です。
「漸早加云宿」→「やうやう草加といふ宿」
といった感じですね。
初日から、荷物が重いと愚痴。
ランの方が通り過ぎる脇の石碑です。
草紅葉
草加煎餅を
干しにけり
秋桜子
裏面
記
俳人水原秋桜子には 草加の地名を
詠み込んだ作品が四句あった
いずれも昭和初期の作句である
その中から煎餅の句を選んで刻む
揮毫者 平勢雨邨
草加ペンクラブ
水原秋桜子文学碑建立委員会 建之
平成十三年十一月二十三日
北側の遊歩道終点に近づきました。
親水公園のような感じです。
草加松原・北端です。
「札場河岸公園から1.5km」とあります。
丸い石の輪は「水輪」だそうです。
この先も桜並木が続いています。
その先には、外環道の高架が見えます。
というわけです。
美しい松林と、良く整備された遊歩道。
染井吉野の木も多かったので、春先に歩いてみるのも良いかも知れません。
| 固定リンク
「ウォーク」カテゴリの記事
- 埼玉県行田市「足袋とくらしの博物館」(2024.10.13)
- 埼玉県行田市「昭和天皇の行幸記念碑」(2024.10.09)
- 群馬県高崎市周辺をうろうろ その2(2024.10.06)
コメント