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2024年5月25日 (土)

見てきました!!! 映画「鬼平犯科帳 血闘」

2024年5月10日(金)公開の映画「鬼平犯科帳 血闘」です。
Onihei_20240525
「池波正太郎 生誕100年企画」だそうです。
2023年2月の「仕掛人・藤枝梅安」4月「仕掛人・藤枝梅安2」に続く第3弾。
時代劇衰退の危機感を背景にした企画だと思いますが、前2作に続き、大変良かったです。

まずは配役です。
「鬼平」こと長谷川平蔵役は、松本幸四郎
若々しく目がキラキラして、良い感じです。
テレビドラマでは、長い間中村吉右衛門がお馴染みでした。
ですが、妻の久栄役の多岐川裕美さん共々、終盤にはかなりのご高齢でしたからね。
松本幸四郎さん、これから長く平蔵を演じてもらえそうです。
そして「本所の銕」と呼ばれて無頼者だった若い頃の平蔵は、市川染五郎
こちらも、無鉄砲ながらちょっと線の細い若者という感じが良く出ていました。

ストーリーも、平易で程よいハラハラ。
若いやんちゃな頃の平蔵の姿をはさみながら、密偵おまさとの関連を描いて。
おまさの危機に、平蔵は危険も顧みず単身馬で駆けつける。
そして更にクライマックス。
凶悪な悪党「網切の甚五郎」の罠に落ちる平蔵。
程よくハラハラから、後味すっきりのエンディング。


細かい突込みですが、
違う意味での「はらはら」のシーンもありました。
おまさは「密偵にしてくれ」と何度も語ります。
おいおい。
仲間とは言え、人前でそんなことを大きな声で。

おまさが、敵の秘密を探り情報を伝えるシーン。
人通りの多い町なかで、結び文とかんざしを布にくるみ受け渡す。
その上、その場で包みを開いて中身を確認。
おいおい。
誰に見られるか分からないぞ。
そんな風に思うのですが。
シーンを分かりやすくするための演出なのでしょう。


更に雑感です。
悪党の「網切の甚五郎」は、過去の因縁から平蔵を憎んでいます。
平蔵が火付盗賊改方長官に就任してから、一家皆殺しのような凶悪な盗みをするようになります。
このことが、この映画のキャッチコピー
「悪を知って外道に落ちるか」
「悪を知って外道を憎むか」
に繋がるのですが。

以前もちょっと書きましたが。私が連想するのは。
「それいけ!アンパンマン」「ばいきんまん」
「俺はアンパンマンを倒すためにやってきたんだ」
もうひとつ。
「国際救助隊サンダーバード」の怪人「ザ・フッド」
サンダーバードロケットの秘密を奪うため、何度も大事故を起こします。
つまり、アンパンマンやサンダーバードがいなければ、世の中はずっと平和だったかも・・・

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