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2024年5月12日 (日)

県立図書館の映画会「トキワ荘の青春」

ちょっと調べ物で埼玉県立久喜図書館に行きまして。
あわせて、映画を見てきました。
埼玉県立久喜図書館 名作映画鑑賞会
5月10日(金) 14:00~
「トキワ荘の青春」(110分)(1996年・日本作品・カラー・劇映画)
1階 視聴覚ホールで行います。
予約不要 先着140名 入場無料です。

観客は40~50人程度でしょうか。
視聴覚ホールと言っても、結構古い建物です。
少し軋む椅子に、それなりのスクリーン。
避難誘導灯は点いたまま。
あまり良い環境とは言えませんが、無料ですからね。

この映画は、以前から一度見たいと思っていました。
2020年にデジタルリマスター版でリバイバル上映があったそうですが、見逃しました。
VODで自宅で見るのは簡単ですが、いつか映画館で見る機会があればと思っていました。
先のように上映環境はいまひとつですが、今回はありがたい機会です。
Tokiwa_202405


映画の概要はウィキペディアから拝借。
寺田ヒロオが主人公であり、後に漫画の筆を折った寺田や、途中でトキワ荘を去った森安なおや、そしてなかなか売れずに苦悩の日々を過ごした赤塚不二夫らの運命を反映し、盛り上がりを抑えた物静かなトーンの作品となっている。また従来の「トキワ荘ものドラマ」には登場しなかったつげ義春や棚下照生等も登場している。

主な登場人物もウィキペディアから拝借。
寺田ヒロオ:本木雅弘
安孫子素雄:鈴木卓爾
藤本弘:阿部サダヲ
石森章太郎:さとうこうじ
赤塚不二夫:大森嘉之
森安直哉:古田新太
鈴木伸一:生瀬勝久
つのだじろう:翁華栄
水野英子:松梨智子
手塚治虫:北村想
石森の姉:安部聡子
つげ義春:土屋良太
棚下照生:柳ユーレイ
藤本の母:桃井かおり


中堅漫画家の寺田ヒロオを主人公として、藤子、石森、赤塚などの新人時代が描かれます。
現在60代半ばの私は、登場する漫画家の全盛期をリアルタイムで経験しています。
それ以前の、この映画の時代は、藤子不二雄A「まんが道」などで追体験しています。
つげ義春は、学生時代にハマりました。

さて、感想です。

全体として。
先の概要通り「盛り上がりを抑えた物静かなトーン」
例えばこんな感じ。
主人公の寺田ヒロオ
手塚治虫を訪ねて富山から上京してきた安孫子素雄と藤本弘。
手塚治虫が留守で途方に暮れる二人。
寺田ヒロオが親切に世話をしますが、、、
「俺を訪ねてきた訳ではない」そんな心情が見て取れます。
つのだじろう
自宅からトキワ荘に仲間として入り浸っています。
ところが、自分より先に人気作家になる仲間たち。
その様子を黙って見ている。
サクセスストーリーよりも、置き去りになる者の悲哀が目立ちます。

登場人物について。
例えばこんな感じ。
穏やかで親切な先輩格の寺田ヒロオ
デコボココンビの藤子不二雄
小柄でアンコ体形の石森章太郎
ベレー帽を被ったつのだじろう
それぞれ、自画像などで知られているイメージ通りで感心します。
特に面白かったのが水野英子です。
石森章太郎と赤塚不二夫との合作の様子が描かれます。
セクハラ世間話は毅然として相手にしない。
なるほど。
トキワ荘の紅一点。きっとこんな感じだったのでしょう。

欲を言えば、という話です。
とにかく登場人物が多く、シーンの切り替えが唐突です。
その上画面が暗くて、誰が誰だか分かりにくい。
例えばこんな感じ。
石森章太郎の姉。
トキワ荘で石森章太郎の身の回りの世話をしています。
前振りなしに登場するので、姉か恋人か家政婦か、知らないと分からないでしょう。
地元で入院する、と去っていきますが、病気のような描写は無かったようです。
藤本弘の母。
薄暗い部屋でぼそぼそと話して、相手が誰だか良く分かりません。
「弘ちゃん」と語りかけているので、かろうじて藤本弘の母と判別できました。

1996年当時の観客でも、良く分からないという人も多かったのではないでしょうか。
会話のシーンで、相手の名前を呼ぶくらいの配慮があればと思います。

これらはまぁ、小さいことです。
子どもの頃からよく知っている漫画家たちの、若い頃の姿。
もちろんフィクションなのは承知していますが、あれこれの作品も思い出して、感慨ひとしお。

豊島区に「トキワ荘」を再現した展示施設があります。
以前行っていますが、もう一度、近いうちに行ってみましょう。
・2022年9月16日(金) 行ってきました「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」

藤子不二雄A「まんが道」も、読み直してみましょうか。
本作の関連シーンを、ちょっと拾い読みしてみましたが、、、
やばい、止まらなくなりそうです。
Manga_202405

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