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2024年6月 7日 (金)

見てきました!!! 映画「碁盤斬り」その2

2024年5月17日(金)公開の映画「碁盤斬り」です。
落語との関連について。

落語の「柳田格之進」がベースとのことで、落語を連想させるシーンが幾つもありました。

冒頭の萬屋主人の源兵衛の口うるさい様子は「小言幸兵衛」のよう。
長屋の子どもが「ケチ兵衛」とはやし立てる様子は「片棒」「あたま山」のよう。

大きな話の流れは「柳田格之進」に準じています。
浪人親娘が、碁敵の商人から50両を盗んだと疑いをかけられる。
父は武士として、恥をそそぐために切腹しようとする。
それを思いとどまらせた娘は、自ら吉原に行き50両を作る。
浪人はそれを手代に渡し、もし後から50両が出てきたら首をもらい受けると。

主人が留守の間に、敬うべき相手に対して番頭が軽率な対応をする。
道理の分かる主人の後悔を描く、この展開は「王子の狐」のよう。

娘が自ら訪ねた吉原の女主人。
「大晦日までに50両を返せなければ私も鬼になるよ」。
これは、有名な「文七元結」のセリフですね。

吉原の女主人では、もうひとつ。
娘が恋をしていることを知って。
「この間までお菓子を貰って喜んでいた小娘が、いつの間にか」
落語ではありませんが「男はつらいよ 第42作 ぼくの伯父さん」に、そっくりのセリフがありますね。
映画の前半には、お菓子を貰って嬉しそうに食べるシーンが、ちゃんと入っていました。


ちょっと物足りないのが、このシーン。
吉原の女主人との約束を果たすため、大晦日に吉原に走る父。
同じ頃、主人に事情を話し、やはり吉原に走る手代。
残念。
彼らの目の前で、無情にも大門が閉まります。
ところが。
翌朝になり女主人はあっさりと娘を返し「そんな約束しましたっけ」

いやいやー。
優しく厳しい女主人。
「言わなかったことにする」では物足りません。
ここは「文七元結」並みの見せ場が欲しいところです。
例えばこんな感じ。
翌朝になり、吉原の女主人を訪ねる父。
「娘は、かねて目をつけていた旦那に見請けされました」。
落胆して長屋に戻ると、碁敵の商人と手代がやって来る。
連れて来たのは、身請けされた娘。

娘はこれで良いのですが。
これですと「首をもらい受ける」が活きてきません。
手代「私の責任です、主人のお命だけはお助けを」
主人「いやいや若い者の命だけは」
このシーンは外せません。
大晦日の夜に、このシーンを持ってきましょうか。

まぁねぇ。架空のエンディングで悩んでも仕方ないのですが。
良く出来た話は、その分想像も膨らむ、ということで。

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