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2024年6月15日 (土)

県立図書館の映画会「そして父になる」

先日の久喜図書館「トキワ壮の青春」に続いて、図書館の映画会に行ってきました。
・2024年5月10日(金) 県立図書館の映画会「トキワ荘の青春」

埼玉県立熊谷図書館
名作映画鑑賞会 「そして父になる」
6月7日(金) 14:00~
予約不要 先着30名 入場無料

久喜よりも狭い会場で、ほぼ満席です。
客層は、大半が私と同世代か年上らしい方々。
まぁ、こんなものでしょう。


さて。
映画「そして父になる」について。
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私の好きな是枝裕和監督作品。
主演は福山雅治。2013年制作。
テーマは「新生児取り違え」事件。

テーマがヘビーで見る気にならず、映画館では見逃しています。
その後、かなり前にテレビで途中まで「ながら見」をして、そのままにしてしまった映画です。
今年の3月にNHKのBSで放送され、録画もしてあるのですが。
この機会に、スクリーンでしっかり見ておきましょう。

福山雅治は、大企業のサラリーマン。
都心の高層マンションに住み、一人っ子は名門私立小学校の「お受験」に合格。
リリー・フランキーは、群馬県前橋市の古びた電気店経営。
子どもは3人、経営は厳しそうで妻もパートに出ている。
取り違えの事実は、小学校入学も近い6歳になって発覚。
真相を知った両方の家族は、子どもを交換するために交流を深めていく・・・
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双方の両親の苦悩が描かれるのですが。
夫婦や子供たちはもちろん、周辺の人物もしっかり描かれ、深みを与えてくれます。
個々のシーンを切り取っているとキリがないので、ひとつだけ。

子どもをわざと取り違えた、犯人の看護師。
当時、再婚相手の子どもとの関係に悩み、恵まれた福山夫妻に嫉妬しての行為。
事件発覚後に「誠意」として届けられた、あまり厚みのない封筒。
それを返しに行く福山雅治。
ボロいアパートから出てくる看護師の前に現れる、中学生くらいの男の子。
福山「君には関係ない」
男の子「ある!俺の母ちゃんだ!」

もちろん話の中心は福山雅治。
仕事人間のクールなエリートが、悩み苦しみ、時には無様な姿も見せて、子どもたちに向かい合う。
タイトル通り「父になる」様子が描かれます。
そして、是枝裕和監督作品のお約束。余韻を残すラストシーン。
「育ての子」に向かって「もうミッションは終わりだ」と語りかけます。


「もし自分だったら」
映画を見て、そんな考え方をすることは少ないのですが。
誰も嬉しくない子どもの交換などやめて、「育ての子」のまま暮らすことにして。
それで「生みの子」とは、家族ぐるみの付き合いを続けて見守れば良いじゃん。
なんて思ったりして。
そんな甘いものでは、ないでしょうね・・・

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