県立図書館の映画会「そして父になる」
先日の久喜図書館「トキワ壮の青春」に続いて、図書館の映画会に行ってきました。
・2024年5月10日(金) 県立図書館の映画会「トキワ荘の青春」
埼玉県立熊谷図書館
名作映画鑑賞会 「そして父になる」
6月7日(金) 14:00~
予約不要 先着30名 入場無料
久喜よりも狭い会場で、ほぼ満席です。
客層は、大半が私と同世代か年上らしい方々。
まぁ、こんなものでしょう。
さて。
映画「そして父になる」について。
私の好きな是枝裕和監督作品。
主演は福山雅治。2013年制作。
テーマは「新生児取り違え」事件。
テーマがヘビーで見る気にならず、映画館では見逃しています。
その後、かなり前にテレビで途中まで「ながら見」をして、そのままにしてしまった映画です。
今年の3月にNHKのBSで放送され、録画もしてあるのですが。
この機会に、スクリーンでしっかり見ておきましょう。
福山雅治は、大企業のサラリーマン。
都心の高層マンションに住み、一人っ子は名門私立小学校の「お受験」に合格。
リリー・フランキーは、群馬県前橋市の古びた電気店経営。
子どもは3人、経営は厳しそうで妻もパートに出ている。
取り違えの事実は、小学校入学も近い6歳になって発覚。
真相を知った両方の家族は、子どもを交換するために交流を深めていく・・・
双方の両親の苦悩が描かれるのですが。
夫婦や子供たちはもちろん、周辺の人物もしっかり描かれ、深みを与えてくれます。
個々のシーンを切り取っているとキリがないので、ひとつだけ。
子どもをわざと取り違えた、犯人の看護師。
当時、再婚相手の子どもとの関係に悩み、恵まれた福山夫妻に嫉妬しての行為。
事件発覚後に「誠意」として届けられた、あまり厚みのない封筒。
それを返しに行く福山雅治。
ボロいアパートから出てくる看護師の前に現れる、中学生くらいの男の子。
福山「君には関係ない」
男の子「ある!俺の母ちゃんだ!」
もちろん話の中心は福山雅治。
仕事人間のクールなエリートが、悩み苦しみ、時には無様な姿も見せて、子どもたちに向かい合う。
タイトル通り「父になる」様子が描かれます。
そして、是枝裕和監督作品のお約束。余韻を残すラストシーン。
「育ての子」に向かって「もうミッションは終わりだ」と語りかけます。
「もし自分だったら」。
映画を見て、そんな考え方をすることは少ないのですが。
誰も嬉しくない子どもの交換などやめて、「育ての子」のまま暮らすことにして。
それで「生みの子」とは、家族ぐるみの付き合いを続けて見守れば良いじゃん。
なんて思ったりして。
そんな甘いものでは、ないでしょうね・・・
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