県立図書館の映画会「お茶漬の味」
下書きだけして、アップするのを忘れていました。
先月の「そして父になる」に続いて、埼玉県立熊谷図書館の名作映画鑑賞会です。
埼玉県立熊谷図書館
名作映画鑑賞会「お茶漬けの味」
(115分)(1952年・日本作品・モノクロ・劇映画)
7月5日(金) 14:00~
予約不要 先着30名 入場無料
おっと、タイトルが間違っています。
正しくは「お茶漬の味」です。
概要は、ウィキペディから拝借。
1952年の日本映画。監督は小津安二郎。
『麦秋』に続いて小津と野田高梧が共同で脚本を執筆。
地方出身の素朴な夫と夫にうんざりする上流階級出身の妻、二人のすれ違いと和解が描かれる。
夫は都心の会社の部長さん。お手伝いさんが二人いるような、裕福な家庭です。
妻は夫の「汁かけ飯」や安煙草「朝日」など、何もかもが気に入らない。
妻は見え見えの嘘をついて、毎日遊び歩いている。
夫はそれと知りながら、気づかないふりをしているのでしょう。
妻はそんな夫を「鈍感さん」と呼ぶ。
夫婦に子どもはいないようです。
まぁこれでは、子どももできないでしょう。
お見合いを嫌がる姪について、夫は妻に語ります。
「無理強いしても、僕たちみたいな夫婦が出来るだけだ」。
そんな二人が、ちょっとしたきっかけで心が通い合う。
深夜の台所で、慣れない二人がお茶漬を作って食べる。
それだけの、シンプルな話ですが。
当時の風俗描写なども面白く、居心地よく見ていられます。
終盤で、夫が妻に語ります。
「インティメントでプリミティブな関係」になりたいと語ります。
「遠慮や体裁を繕わない」といった説明をしていたと思います。
念のため、ネット辞書で確認。
intimate 親密な、懇意な
primitive 素朴な、古風な、旧式な
ある辞書サイトでは、以下のような注意書きがありました。
intimate
【注意】性的関係を連想させる場合がある。
米国では通例、性的な関係の婉曲表現として、男女の間柄についてのみ使われる。
なるほど。そんな意味もあったのかも知れません。
70年以上前ですからね。言葉の意味も今とは違うかも知れませんが。
野暮ついでに、書いてしまいます。
機械部の部長である夫の出張先はウルグアイのモンデビデオ。
一体どんな製品の商談だったのでしょう?
ウィキペディアから2行だけ抜粋。
それでも第二次世界大戦、朝鮮戦争のころまで体制は安定していた
1955年から主要産業であった畜産業の低迷により経済が停滞すると、次第に政情は不安定になり
どうも、商売をするのは大変そうです。
まぁねぇ。
戦時中に書かれた元々のシナリオでは、夫が出征するという内容だったそうです。
それを戦後に書き直す際に、適当にこうしただけ、なのでしょうか。
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