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2024年8月 2日 (金)

見てきました!!! 映画「流麻溝十五号」

台湾の映画です。
https://ryumako15.com/

2024年7月26日(金)公開。
埼玉での上映館は、これだけです。
・MOVIX三郷 7月26日(金)~
・シネプレックス幸手 7月26日(金)~8月1日(木)
・川越スカラ座 8月11日(日)~
Ryumako15_1_202407
えぇー。
私の行きつけのシネプレックス幸手では、上映期間わずか1週間。
仕方ありません。
さっそく見てきました。

概要は公式サイトから拝借。
日本統治時代が終わり、1949年に中国での共産党との戦いに敗れた蒋介石とともに台湾にやってきた台湾国民政府による、恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた時代「白色テロ」。
台湾南東岸に位置する面積約16平方キロの自然豊かな島・緑島。
第二次大戦後、この島には30年以上もの間、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄が置かれていた。
思想改造及び再教育を目的とした「新生訓導処」は1951年から1970年まで設置され、収監された人々は名前でなく番号で管理されていた。

政治的には、複雑な「国」と言いますか「地域」ですからね。
ちょうど今パリで開催中です。
オリンピックでの呼称は「Chinese Taipei」。開会式のアルファベット順の行進では「T」
日本のテレビ中継では「台湾」と紹介します。

話を映画に戻します。
そもそもタイトルですが。
「流麻溝十五号」「りゅうまこう・じゅうごごう」と読むそうです。
先の「新生訓導処」の住所だそうです。

お話は、そこに収監された3人の女性を中心に描かれます。
様々な手段で「思想改造及び再教育」が行われるわけですが。

現地の光景で、いきなり政治犯たちが日本語で話しています。
なるほど。
彼らは、戦前の日本統治時代に日本語教育を受けているのですね。
大陸中国からやってきた奴らに分からないように話すと。
他にも台湾語で話したりしているようで、字幕はカッコ付きで表されていたようです。

初めのうちは「反共運動に各人の得意なことで自主的に参加せよ」とか、
反共愛国思想に同意する証しとして「男性は胸と腕に入れ墨を入れろ、女性は血で署名せよ」。
あくまで自主的にということで、拒否する者が続出。
それから、男性のグループが、きつい土木作業を放棄したり。
これらに対して、意外に穏やかな対応で、拍子抜けしました。

それが、、、徐々に厳しい対応になります。
家族からの手紙や写真を、本人の目の前で破くとか。
逆さ釣りの拷問とか。
そして最後は。
蒋介石の意向を忖度して、一定の人数が処刑されると。

このブログを読んで、この映画を見に行く人などいないでしょう。
思い切りネタバレしてしまいます。
公式サイトに表示される予告編動画の冒頭です。
Ryumako15_2_202407
これは、死刑直前の写真撮影の光景。
最後の抵抗として、笑顔で写される。

不快な残虐シーン続出かと、ひやひやしながら見ていました。
特に女性が主人公ということで、性的な拷問などは見たくないなと思いながら。
そのようなシーンはほとんど無いのが、良かったです。
おかげで、最後までしっかり映画に入り込んで見られました。

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