見てきました!!! 映画「侍タイムスリッパー」その4
大変面白かった映画「侍タイムスリッパー」について。
単館上映でスタートし、今や全国で公開されテレビCMも流れている、評判の映画です。
見ていて、様々な映画やドラマが思い出されました。
「侍が現代に蘇る」という設定は「SFソードキル」という映画が思い出されます。
ネットで確認。
1984年のアメリカ映画。日本での公開は1986年。主演は藤岡弘。
当時話題になったのは覚えていますが、私は見ていません。
配信はないようですし、中古DVDも良いお値段。
機会があれば、見てみたいものです。
時間差のあるタイムスリップで、二人の年齢差を調整する。
これは、私の好きなSF小説「夏への扉」に出てきます。
こちらでは、コールドスリープの期間を調整して、少女がお年頃の女性になります。
3年前に映画になりましたが、見ませんでした。
・2021年1月13日(水) 誰得? 映画「夏への扉」
タイムスリップした新左衛門、生活の様々なシーンに戸惑ったり、料理に感動したり。
このあたり、私の好きなテレビドラマ「仁-JIN-」のようです。
こちらは、現代の医師が幕末にタイムスリップという逆方向ですが。
・2022年9月29日(木) ながめ余興場でTVドラマ「仁」撮影の結果は・・・
「仁」の第一話で、主人公は切り合いを見て時代劇の撮影だと思いました。
これも正反対の設定で、なかなか面白い。
新左衛門が切られ役になる太秦の描写は、つい先年見たばかり。
大変面白かった、2021年のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」そのものですね。
・2021年12月29日(水) 面白い!!! NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
このドラマ中での、テレビ時代劇の立ち回りシーン。
主人公は、鞘を高く上げて刀を収めて決めゼリフ。
映画でも、これとそっくりなポーズが出てきました。
映画に比べて画面の小さいテレビで、顔と刀を同じ画面に収める工夫でしょう。
ラストの決闘で数十秒動かない緊迫した描写は、黒澤明「椿三十郎」。
・2018年7月4日(水) 見てきました!!!映画「椿三十郎」
「もしかして、椿三十郎同様に一瞬で勝負を決するのか?」と思いましたが、激しい戦いが繰り広げられました。
主演の山口馬木也。
私の好きな「剣客商売」のテレビシリーズで、主人公の息子「秋山大治郎」を演じています。
主人公の藤田まことの印象が強く、正直なところ、特にどうという印象はありません。
その後キャリアを積み、今回初の主演作が思いがけない大ヒット。
主人公が、会津弁や当時の所作が抜けない描写は、良かったです。
立って他人と相対する時は、足は軽く広げ手のひらは腿のあたり。
会津ではありませんが、藤沢周辺原作・山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」などが思い起こされます。
幕末の会津藩士という点では、浅田次郎の小説「壬生義士伝」が思い出されます。
貧しい下級武士が、家族を支えるために新選組で奮闘する感動作。
2003年に映画化もされましたが、そちらは原作の感動には程遠い出来でした。
延々と、様々な作品を挙げてしまいました。
これらは、あくまで私の気付いたものです。
この映画の制作にあたり、実際にこれらを参考にしているかは分かりません。
「パクリ」などと言いたいわけではありませんよ。
この映画は、安田淳一という監督が自ら脚本を書いた自主製作映画だそうです。
ウィキペディアによりますと、脚本の面白さから、東映京都撮影所の全面協力を取り付けたそうです。
そして「未来映画社」としては3作目で、前作からは7年経っています。
良い脚本を作るため、様々な情報を総動員。
じっくりと時間をかけて、練り上げて。
東映京都撮影所の関係者の心を動かし、多くの観客の心を揺さぶるまでに仕上げた。
その点がすばらしいと、言いたいわけです。
だいぶ引っ張ってしまいましたが、これくらいで。
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