筒井康隆 小説「敵」読了 その2
2025年1月17日(金)公開の映画で「敵」というのがありまして。
原作は、1998年に出版された筒井康隆の小説です。
おぉ。
これは懐かしい。
星新一小松左京筒井康隆をはじめ、平井和正半村良眉村卓光瀬龍高斎正広瀬正といった方々。
1970年に中学生になった私は、これらの方の文庫本を買い揃えるのが楽しみでした。
その後アルバイトでお小遣いに余裕が出る年頃には、ハードカバーの新作を楽しみにして。
朝の通学電車で友人と「ねぇ、今度出た新作読んだ?」などと話すのが楽しみだったり。
日本SF小説の第一期をリアルタイムで体験する。
思えば、ずいぶんと幸せな話です。
中でも、筒井康隆の初期のナンセンスやブラックユーモアに満ちた作品群は、好きでした。
少し背伸びをしたい中高生には、まさにツボだったように思い出されます。
その後の筒井康隆の作風の変化も、私にはちょうど良かったように思います。
そしてこの作品は、筒井康隆中期の傑作。
「旅のラゴス」などの後、断筆宣言騒ぎがあり、その後の作品。
この後も「私のグランパ」など良作が続きます。
この頃は、私ももう40代の中年男になっていました。
そして今や「敵」の主人公に近い年齢・・・
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