県立図書館の映画会「海角七号」
2025年3月21日(金)です。
埼玉県立久喜図書館の映画会に行ってきました。
海角七号 君想う、国境の南
台湾で2008年8月に公開され大ヒットした映画。
日本では2009年12月に公開。
以前の「マイスモールランド」同様に、ちょっと気になって見損ねていた映画という感じです。
・2024年9月6日(金) 県立図書館の映画会「マイスモールランド」
舞台は台湾。話の流れは二つ。
ひとつは過去パート。
日本統治時代の1940年代。
日本人教師と台湾人の教え子が恋に落ちる。
終戦後、教え子を残して一人引き上げる日本人教師。
引揚船の中で毎日恋文を書き綴る・・・
もう一つは現代パート。
公開年の2008年頃の田舎町。
主人公は都会でミュージシャンを目指して挫折した青年。
臨時雇いで郵便配達をしている。
戦前の古い住所の宛先不明の郵便物は、先の日本人青年の書いた恋文。
その一方で。
リゾートホテルで日本人歌手によるコンサートが計画される。
有力者の発案で、前座のバンドは地元のメンバーが出演することになる。
先の青年を中心として、急ごしらえのバンドが結成されて・・・
といった話です。
タイトルの「海角七号」は、過去パートでの恋人の古い住所。
「岬七番地」といった意味だそうです。
しみじみとした感動作なのかと思っていたのですが。
話の流れは、にわかバンドの編成に奮闘するコミカルな展開がメインでした。
メンバーが集まらず、民族楽器の演奏者の老人まで巻き込み、ベースの演奏を教えたり。
映画のラストは、日本人歌手を招いたステージ。
前座の急ごしらえバンドのステージは、オリジナル曲で大盛り上がり。
アンコールを求められても、演奏できる曲は他にない。
そこに、先の老人がしみじみと歌う「野ばら」。
なるほど。
日本統治時代の「皇民化運動」の中で歌われた歌なのでしょう。
「これなら僕も歌える」と、日本人歌手もマイクを持ちます。
ステージと観客が一体となり、盛り上がるエンディング。
「皇民化運動」を思わせる描写としては。
過去パートの、日本人教師の恋人の名前は日本式姓名「小島友子」。
日本人教師の恋文には「捨てたのではない、泣く泣く別れるのだ」といった表現が出てきたり。
このような、日本統治時代のエピソードを交えた映画ですが、台湾では大ヒットしたそうです。
現在の日台の友好的な関係あればこそ、の映画なのでしょう。
細かい点あれこれですが。
日本統治時代を経験していない若い主人公が、古い手紙の日本語が読めたのは、ちょっと不自然に感じました。
現代パートと過去パートのヒロインいずれも「友子」ですが、特にストーリーには関連しませんでした。
映画本編とは離れますが、先の「野ばら」です。
字幕では「少年は野生のバラの花を見た」とかなんとか。
いやーここは「童は見たり野中の薔薇・・・」にしてもらいたいところ。
その他、台湾の少数民族「ルカイ族」が出て来たり。
半屋外の飲食店では、丸テーブルに色付きプラスチックのコップとか。
暑くて雑然とした台湾の雰囲気が、画面から伝わってきたのは良かったです。
まとまりませんが。
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