成田空港そばの謎の駅「京成電鉄・芝山鉄道 東成田駅」

2025年9月20日(土)です。
成田空港周辺に出かけました。

京成上野駅から京成本線特急で、終点一つ前の「空港第2ビル駅」へ。
特急とはいっても追加料金は無し。70分ほどで運賃1,052円。
スカイライナーなら追加料金1,300円で、40分ほどで着きますが。
まぁ、30分早く家を出れば良いだけなので。


早めに着いたので、少し探検です。
「空港第2ビル駅」から繋がる「日本一短い鉄道」。
「京成電鉄・芝山鉄道 東成田駅」です。
この先500メートル。
ちょっと行ってみることにします。


下り坂の後は、真っ直ぐな地下通路がはるか彼方まで続いています。
一人だけ、歩いている人が見えました。
100メートルおきに、このような案内板があります。
おかげで、異次元空間に迷い込まずに済みました。


ポスターも並んでいるのですが、この通り・・・


5分ほど歩いて「東成田駅」に到着。
周囲は誰もいません。
改札の奥から、駅員の話し声が聞こえるだけ。


喫茶店のメニューのようなパネルに、説明書き。
以前は、ここが「成田空港駅」だったのですね。


地上に出る、広くて立派な階段。
エスカレーターは故障中とありますが、埃だらけ。
かなり長期間動いていないようです。


外に出てみます。
がらーんと広いですが、何もありません。


反対側には「K-9Unit 田空港直轄警備犬」という表示があります。
元は空港に向かうゲートだったようです。


午後になって、連絡バスの車窓から撮影した「柴山鉄道 芝山千代田駅」。


うーん。
ウィキペディアで確認。
https://ja.wikipedia.org/wiki/東成田駅
・1970年：この駅の建設工事に着手
・1972年：突貫工事により駅設備が完成
　（その後、空港開港が大幅に遅れ）
・1978年：空港開港に合わせ、京成電鉄本線終点の「成田空港駅」として開業
　（その後、国鉄の成田新幹線計画が消滅）
・1991年：成田空港ターミナル直接乗入れの新線の駅ができ「成田空港駅」になる
　こちらの路線は「東成田線」になり、この駅は「東成田駅」に改称
・2002年：「東成田線」を延長する形で、たったひと区間の「芝山鉄道線」が開業

なるほど。
元々は、京成電鉄の成田空港最寄り駅だったのですね。
そう言えば、通路の奥の方には立派な壁画も見えました。
国鉄の成田新幹線計画のおかげで、離れた場所にしか駅が作れなかったのでしょう。
それが状況が変わって、京成線が空港と直結し、こちらの駅は盲腸のような存在になったと。

現在の「成田国際空港」が旧名称「新東京国際空港」として開港したのが、1978年5月20日。
今も禍根を残す、空港建設のドタバタの遺産というわけですね。