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2026年3月26日 (木)

こうだい槙生 最新作 「みかづきたまねぎ恋してなに色?」

2026年3月15日(日)深夜に放送された、アニメ「違国日記 第11話」です。

主人公の叔母、小説家の「高代槙生」の打合せシーン。
ペンネームは「こうだい槙生」です。
赤ペンの入った原稿が、しっかり映し出されました。
タイトルは「みかづきたまねぎ恋してなに色?」です。
失礼して、全文転記します。
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 ホームルームが終わり、放課後が訪れた。クラスメイトたちは賑やかに談笑しながら、部活準備や、帰り支度を進めている。
 たまきはこの時間が好きだった。退屈な授業から解放された生徒たちの感情は、みんな穏やかな色をしている。そんなことを思いながら自分の荷物をまとめていると、隣の席の高倉君が声をかけてきた。
「結局一日来なかったね、南さん」
「うん、どうしたんだろう……。私もメッセ送ってるんだけど、見てくれてないみたい」
 メッセージアプリを確認しようと、たまきがスマホを開いたちょうどそのとき、教室のドアが音を立てて開いた。振り返ると、担任の山田先生が、手にしたプリントをひらひらさせながら立っている。
「おーい、みんな。帰る前にちょっと聞いてくれ」
 その声に、あちこちで騒いでいた生徒たちが、なんとなく手を止めて先生の方を向く。
「すまん、さっきホームルームで言い忘れてたんだが……今日休んだ南に、このプリント届けてくれるやつ、いるか?」
 一瞬、教室が静まり返った。遠くから「うち、方向違うんだよなあ……」という呟きが聞こえてくる。
 なんとなく手を挙げづらい空気の中でたまきが迷っていると、先生の視線が教室をぐるりと巡り、ぴたりと止まった。
「……新山。お前、南と中学一緒だよな?」
「え? あ、はい。そうですけど……」
「じゃあ頼むわ。ほら、これ持ってって」
 そう言って、先生がプリントの束を差し出してくる。たまきが面倒に思いつつそれを見ると、先生は意地悪そうな笑みを浮かべ、たまきの手元を指さした。
「一応言っておくが、校内でスマホの使用は禁止な? 没収されたくなかったら……」
 はっとして自分の手元を見ると、メッセージアプリを開いたままのスマホが握られていた。こうなってしまった以上仕方がない。背に腹は代えられないので、たまきはしぶしぶプリントの束を受け取る。
「よろこんでお届けさせていただきます……」
「よろしい」
 そう言うと先生は足早に教室を出て行った。クラスメイトたちはそれを見送ったあと、特になにごともなかったように再び騒がしさを取り戻す。
「災難だったね、新山さん。それ、届けに行くなら、俺も一緒に行こうか?」

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