半七捕物帳に「桐屋の飴」登場
「本なら売るほど」がマンガ大賞2026大賞を受賞しました。
https://www.mangataisho.com/
この機会に、書いておきます。
「本なら売るほど」第1巻で、着物好きの女性が「半七捕物帳」を買います。
「旺文社文庫 半七捕物帳 全6巻揃 ¥2,500ー」
この後、行き会った粋な老女と、この本について語り合う様子が描かれます。
「半七捕物帳」は、良いんですよね。
明治時代の「わたし」が、江戸時代に御用聞きだった「半七老人」の思い出話を聞く。
起こる事件もあまり陰惨ではなく、半七も人情味のある粋な人物。
罪を自白した犯人を、縄を打たずに番所まで連れて行ったり。
軽妙洒脱というような、良い味わいです。
このシリーズを契機に「銭形平次」や「むっつり右門」などが登場し、捕物帳ブームが起きたようです。
懐かしくなって、青空文庫で読み直しをしています。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card1004.html
作品名:半七捕物帳
副題:08 帯取りの池
女は妹らしい十四五の小娘をつれて、桐屋の飴の袋をさげていた。
小娘は笹の枝につけた住吉踊りの麦藁人形をかついでいた。
「あら、三河町の親分さん」と、女は立ち停まって愛想のいい笑顔をみせた。
おっ。
「桐屋の飴」が出てきました。
池波正太郎の「剣客商売」や「鬼平犯科帳」では、「桐屋の黒飴」が目黒の名物として度々登場します。
この機会に、ちょっと確認。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2563386/1/56
国立国会図書館デジタルコレクション
江戸名所図会 7巻 [7]
著者 松濤軒斎藤長秋 著, 長谷川雪旦 画
出版者 須原屋茂兵衛[ほか]
出版年月日 天保5-7 [1834-1836]
説明書きをチェック。
これで合っているでしょうか・・・
ルビはタグの編集が面倒なので、カッコで失礼します。
目黒飴(めぐろあめ)
此地(このち)の名物(めいぶつ)として
是(これ)を商(あきな)ふ家多(いへおお)し
参詣(さんけい)の輩(ともがら)
求(もと)めて家土産(いへつと)とす
「家土産(いへつと)」は「家苞(いえづと)」のことですね。
店先の様子をチェック。
飴は、白く描かれています。
ということは。
「黒飴」は、池波正太郎の創作なのかも知れません。
半七捕物帳に話を戻します。
この話の舞台は「雑司ヶ谷の鬼子母神」です。
先の江戸名所図会の「目黒の桐屋」とは、10キロ以上離れています。
雑司ヶ谷に、のれん分けしたお店があったのかも知れません。
雑司ヶ谷も目黒も、良いお散歩コースでしたっけ。
・2026年1月15日(木) 歩いてきました「雑司が谷七福神」
・2019年2月3日(日) 行ってきました「目黒不動尊の節分会」
この講座も、少しは役だったでしょうか。
・2026年1月22日(木) 受講開始です 埼玉県立文書館「古文書講座入門編」
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