ビッグコミックスピリッツの新連載です。
記録文学の大家、吉村昭の同名小説の漫画化で、楽しみにしていました。
戦艦武蔵
この戦争の裏には、もうひとつの"戦場"があった―
命を削り 怪物を造る。
超弩級建造コミック 開幕。
作画は、高橋のぼる
原作は、吉村昭
いきなり、迫力あるカラーの見開きが、どーん。
1944年(昭和19年)10月24日10時25分。
場所は、フィリピンのシブヤン海。
とあります。
うーん・・・
「レイテ沖海戦」ですね。
一方、私の好きな、原作小説での冒頭はこうです。
九州では、漁具用関係者が使うありふれた資材「棕櫚」が市場から消えて騒ぎになる。
更には、鋼材や、ケヤキや松材などの木材の、相場を無視した大量買い付け。
このような、誰の仕業か分からない不思議な出来事が頻発。
人々の知らないところで、何かが動き始めている。
うーん、面白い。
小説ならこれで良いですが、漫画ですからね。
迫力あるカラー見開きでスタート。
良いと思います。
その後、舞台は昭和10年の長崎に移ります。
三菱重工業 長崎造船所 鉄工場長 渡辺賢介の出勤風景・・・
ここで脱力。
自転車がめちゃくちゃです。
大体こんな感じ。
シートステーがない
ダウンチューブが二本描かれ、どちらも接続点がおかしい
チェーン下側あたりに、謎の部品
チェーンカバーが左側
フロントフォークにオフセットが付いていない
前の泥除けがない
スタンドが短くて左右連結されていない
ヘッドライトが、かなり下向きですが。
これは当時のライトの性能や道路事情で、こうしているのでしょう。
まぁねぇ。
自転車なんて、メカと言うよりは「ただの道具」扱いでしょうからね。
文句をつけている私だって。
例えば、艦船や航空機はもちろん、ファッションや街並みや食事などなど。
それらの正確性なんて、分かりませんものね。
この第一話は、今ならネット上で無料で読めます。
ビッコミ
小学館の青年漫画誌5誌合同のWeb漫画サイト
・ビッグコミック
・ビッグコミックオリジナル
・ビッグコミックスペリオール
・週刊ビッグコミックスピリッツ
・月刊!スピリッツ
https://bigcomics.jp/series/6cb0c32a943df/new
余談ですが。
冒頭に、衝撃的な映像を持ってくる。
同型の一番艦「戦艦大和」がテーマの長編漫画の映画化でも、同じ手法でしたっけ。
・2019年8月20日(火) 見てきました!!! 映画「アルキメデスの大戦」
このような手法には、何か名前があるのでしょうか?
GoogleのAIに聞いてみると、以下の通りです。
問:映画などで、最初にクライマックスの映像を流し、その後に話を始める形式の呼び名は?
回答(抜粋):主な呼び名と技法
・倒叙(とうじょ)型構成 / 逆流型構成
時間のパズルを解くような構成全般を指します。
物語を時系列(順叙)ではなく、結末や事件のピークからスタートして過去へさかのぼる形式です。
・イン・メディアス・レス(In Medias Res)
ラテン語で「物事の中途へ」を意味する文学・映画技法です。
日常の導入部分(前置き)をすべて省き、いきなり物語の核心である激しいアクションや危機的状況からスタートさせる手法を指します。
・頭出し(フラッシュフォワードを用いた導入)
未来の映像を一時的に挿入する「フラッシュフォワード」という編集技法の一種です。
映像業界などでは、視聴者の興味を惹きつけるために「最初に一番盛り上がるシーンを頭出しする」という表現がよく使われます。
あまり一般的とは思えませんが。
今回の場合は、業界用語で「頭出し」と言うようですね。