埼玉県平和資料館の映画会「山河遥かなり」
2026年8月29日(土)の続きです。
定例の映画会も見てきました。
上映開始13:30、参加無料、各回160名先着順。
観客席は、ほぼ満席。
観客は、終始ポリ袋をガサガサさせているお婆さんなどですが。
上映終了時には、拍手が起こりました。
山河遥かなり
1948年公開のアメリカ合衆国の映画。
監督はフレッド・ジンネマン。
出演はモンゴメリー・クリフトなど。
第二次世界大戦でナチス・ドイツによって生き別れになった母と子を描いたヒューマンドラマ。
舞台は、第二次世界大戦終了後のドイツ。
廃墟に暮らす戦災孤児を収容する施設が描かれます。
ナチスの侵攻により失われた、チェコでの幸せな暮らし。
音楽はあれですね「スメタナのモルダウ」。
子どもたちからの聞き取りに、通訳が入ります。
字幕も出ないやり取りの後、通訳が「ハンガリー語だ」などと話します。
なるほど。
ヨーロッパでは、そもそも言葉が通じないところから、対応が始まるのですね。
収容施設で、女性が管理者として活躍しているのも印象的でした。
主人公の少年は、移送のため乗せられるクルマの赤十字マークを見て、殺されると誤解して脱走。
行くあてのない少年を、偶然知り合った若い米兵が家に連れ帰ります。
一方、母親は行方不明の息子を探して施設を尋ね歩いています。
結末は、言うまでもありませんね。
連合軍側のプロパガンダ映画とも思いますが。
シンプルなストーリーで、見やすくて良かったです。
タイトルについて。
原題は「THE SEARCH」です。
言うまでもなく「捜す、検索する」ですね。
施設を尋ね歩く母親はもちろんですが。
子どもたちの個人別カードを、書いたり探したりするシーンが何度も出てきます。
現代のネット検索に近いイメージですね。
時代感覚の違いもあるかと思いますが、シンプルで良いタイトルだと思います。
一方、邦題は「山河遥かなり」です。
有名な杜甫の漢詩の冒頭「国破れて山河あり」から採ったのかと思います。
この部分は「戦乱で都は破壊されたが、大自然の山や河は変わらない」といった意味だと思います。
ということは。
破壊されて遥かに遠くなったのは「国=都」なわけで、山河ではないですよね。
強いて言えば。
遥かに遠くなった「山河=美しいあの頃の暮らし」とでも解釈するのでしょうか。
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