« 行ってきました「埼玉県平和資料館」 | トップページ | 映画「山河遥かなり」から連想ゲーム »

2026年9月 1日 (火)

埼玉県平和資料館の映画会「山河遥かなり」

2026年8月29日(土)の続きです。
定例の映画会も見てきました。

上映開始13:30、参加無料、各回160名先着順。
観客席は、ほぼ満席。
観客は、終始ポリ袋をガサガサさせているお婆さんなどですが。
上映終了時には、拍手が起こりました。


山河遥かなり
1948年公開のアメリカ合衆国の映画。
監督はフレッド・ジンネマン。
出演はモンゴメリー・クリフトなど。
第二次世界大戦でナチス・ドイツによって生き別れになった母と子を描いたヒューマンドラマ。

舞台は、第二次世界大戦終了後のドイツ。
廃墟に暮らす戦災孤児を収容する施設が描かれます。
Sanga_1_202608

ナチスの侵攻により失われた、チェコでの幸せな暮らし。
音楽はあれですね「スメタナのモルダウ」。
Sanga_2_202608

子どもたちからの聞き取りに、通訳が入ります。
字幕も出ないやり取りの後、通訳が「ハンガリー語だ」などと話します。
なるほど。
ヨーロッパでは、そもそも言葉が通じないところから、対応が始まるのですね。
収容施設で、女性が管理者として活躍しているのも印象的でした。
Sanga_3_202608

主人公の少年は、移送のため乗せられるクルマの赤十字マークを見て、殺されると誤解して脱走。
行くあてのない少年を、偶然知り合った若い米兵が家に連れ帰ります。
一方、母親は行方不明の息子を探して施設を尋ね歩いています。
結末は、言うまでもありませんね。

連合軍側のプロパガンダ映画とも思いますが。
シンプルなストーリーで、見やすくて良かったです。


タイトルについて。
原題は「THE SEARCH」です。
言うまでもなく「捜す、検索する」ですね。
施設を尋ね歩く母親はもちろんですが。
子どもたちの個人別カードを、書いたり探したりするシーンが何度も出てきます。
現代のネット検索に近いイメージですね。
時代感覚の違いもあるかと思いますが、シンプルで良いタイトルだと思います。

一方、邦題は「山河遥かなり」です。
有名な杜甫の漢詩の冒頭「国破れて山河あり」から採ったのかと思います。
この部分は「戦乱で都は破壊されたが、大自然の山や河は変わらない」といった意味だと思います。
ということは。
破壊されて遥かに遠くなったのは「国=都」なわけで、山河ではないですよね。
強いて言えば。
遥かに遠くなった「山河=美しいあの頃の暮らし」とでも解釈するのでしょうか。

|

« 行ってきました「埼玉県平和資料館」 | トップページ | 映画「山河遥かなり」から連想ゲーム »

映画など」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 行ってきました「埼玉県平和資料館」 | トップページ | 映画「山河遥かなり」から連想ゲーム »