映画など

2024年4月14日 (日)

見てきました!! 映画「オッペンハイマー」

2024年3月29日(金)に公開された映画「オッペンハイマー」を見てきました。
Oppenheimer_202404
クリストファー・ノーラン監督の前作は「TENET テネット」
こちらは劇場公開はパスしましたが、その後に家のテレビで見ました。
いやもう、難解で参りました。

今度の「オッペンハイマー」も、ややこしい話のようです。
そこで「予習」してから見ることにしました。
この映画は、以下の三つのパートで出来ているようです。
・オッペンハイマーの生涯、1926年の学生時代から核開発、原爆投下、冷戦の頃まで
・1954年、ソ連のスパイ疑惑を受けたオッペンハイマーの聴聞会
・1959年、その事件の首謀者ストローズの公聴会 ※このパートのみモノクロ


さて感想ですが。
やはり「予習」しておいて良かったです。
異なるパートに突然切り替わったり、延々と続く法廷劇のようなシーンにうんざりしたり。
やたらと長い3時間、ついて行くのが大変でした。

不器用で実験下手な学生が理論物理学を志し、やがて原子爆弾の開発責任者になって。
その結果に対する苦悩も、ちゃんと描かれていたと思います。

私は初めて知ったのですが。
開発当初「熱核反応が連鎖して大気に引火する」という仮説が出てきました。
つまり「原爆を使用すると人類全体が滅亡するかも知れない」というわけです。
その可能性はゼロではないと知ったうえで、開発を推進したと。

結局「物理現象」としては、そのような連鎖反応は起きませんでした。
ところが「社会現象」としては、果てしない軍拡競争として人類滅亡の可能性を生じせしめた・・・

このように「自分が理解できた部分」について語りたくなる映画ですね、これは。


それよりも。
私が分からないのは「なぜこような複雑な構成にするのか?」ということです。
監督は、どんな意図でこうしているのか?
それが一体、観客に何をもたらすのか?

いくつかの解説サイトをチェックしてみました。
映画の構造について詳しく語っても、その意図について解説するサイトは見当たりませんでした。
単に「作家性」といった言葉が出てくる程度です。

やれやれ。
同じ内容を、普通に時系列で分かりやすく見せてくれれば良いのに。

この映画は、評価も高く観客動員も良いようです。
以前も書きましたが。
「オレには分かるけど、一般受けはしそうにない」
皆がそう思うような映画が、ヒットするのかも知れません。

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2024年4月13日 (土)

見てきました!!! 午前十時の映画祭14「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」

2024年4月からスタートした「午前十時の映画祭14」
まずは「インディ・ジョーンズ」3作からスタート。
1本目は「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」 2024年4月5日(金)~4月11日(木)。
画像はネットから拝借。
Raiders_202404
1981年公開。
監督は、スティーヴン・スピルバーグ。
製作総指揮は、ジョージ・ルーカスとハワード・G・カザンジャン。

2024年4月7日(日)に見てきました。

60代半ばの私には、たまらなく懐かしく面白い作品です。
パラマウントのロゴから、同じ形の山の実写に乗り替わるオープニング。
途切れなく続くアクション、コメディ、ロマンス。
まるでジェットコースターのような面白さ。爽快感。

もちろん、最近の映画に比べれば、スピード感や映像技術はそれなりです。
いやいや。
「それなり」というよりは、私には「ちょうど良い」という感じです。
以前も書きましたが。
動きが早くて、攻撃一つひとつがどう効いたか分からないようなアクションより、ずっと良いと思います。
・2019年11月25日(月) 見てきました! 映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」その4

ついでに書いておきます。
「スター・ウォーズ」が1977年。ジョージ・ルーカス監督・脚本・製作総指揮
「未知との遭遇」も1977年。スティーヴン・スピルバーグ監督・脚本
「E.T.」が1982年。スティーヴン・スピルバーグ監督・製作
「ターミネーター」が1984年。ジェームズ・キャメロン監督・脚本
映画ではないですが。
「東京ディズニーランド」開演が1983年。

良い時代でしたねぇ。
しみじみ。

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2024年4月 3日 (水)

さて2024年4月からは「午前十時の映画祭14」

懐かしの名画が映画館で楽しめる「午前十時の映画祭」
2024年4月からの「午前十時の映画祭14」の上映作品はこちら。
午前十時の映画祭14 上映スケジュール
https://asa10.eiga.com/2024/schedule/

・新たに上映される外国映画(15本) 前年比一本減
・新たに上映される日本映画(4本) 前年比一本増
・再上映される外国映画(8本) 前年同

日本映画の扱いについて。
昨年は「東宝特撮×1本 伊丹十三×2本」。
今年は「東宝特撮×2本 小津安二郎×2本」。
前年同様「再上映される日本映画」は、一本もありません。

外国映画について。
私としては、暴力的な作品がちょっと多いなぁ、という印象です。
それから「ティファニーで朝食を」は2021年に上映したばかり。
他にも、またこれか、、、という作品も目につきます。
まぁね。
「また」が嬉しい作品もありますからね。

公式サイトの公開スケジュールを転記します。
以下のように分類を追記してあります。
()内は公開年、[]内は、前記の通り。

インディアナ・ジョーンズ 4K降臨
・レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年)[再・外]
・インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年)[新・外]
・ インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年)[新・外]
オードリー♡
・ ティファニーで朝食を(1961年)[再・外]
ヴェンダースの宇宙
・ パリ、テキサス(1984年)[新・外]
・ ベルリン・天使の詩(1987年)[新・外]
小津安二郎 映画の魔術
・ 小早川家の秋(1961年) [新・日]
・ 宗方姉妹(1950年) [新・日]
きっと、みんなに明日がある
・ フェーム(1980年)[新・外]
・ シャイン(1996年)[新・外]
こいつを止められるか!?
・ マッドマックス(1979年)[新・外]
・ マッドマックス2(1981年)[新・外]
出会いと別れ 光と影の香港
・ 男たちの挽歌(1986年)[新・外]
・ 花様年華(2000年)[新・外]
過酷なる戦場
・ スターリングラード(2001年)[新・外]
・ プライベート・ライアン(1998年)[新・外]
底なしの悪たち
・ スカーフェイス(1983年)[新・外]
・ カジノ(1995年)[新・外]
フェイ・ダナウェイ 70年代のミューズ
・ チャイナタウン(1974年)[再・外]
・ ネットワーク(1976年)[新・外]
愛、そして涙
・ ひまわり(1970年)[再・外]
円谷英二 神様の特撮
・ 海底軍艦(1963年) [新・日]
・ 妖星ゴラス(1962年) [新・日]
デヴィッド・リーン 巨大なるスケール
・ ドクトル・ジバゴ(1965年)[再・外]
・ 戦場にかける橋(1957年)[再・外]
音楽が溢れ出す
・ 雨に唄えば(1952年)[再・外]
・ アメリカン・グラフィティ(1973年)[再・外]

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2024年4月 2日 (火)

SF小説「流浪地球」が全文無料公開

こんなアナウンスがありました。
KADOKAWAは、全国公開中の映画「流転の地球 -太陽系脱出計画-」の原作小説、劉慈欣(りゅう じきん/リウ・ツーシン)著「流浪地球」を3月25日(月)~4月7日(日)まで文芸WEBマガジンのカドブンにて全文無料試し読み公開いたします。
というわけで。
第54回星雲賞受賞作のSF短編集「流浪地球」のうち、表題作が無料公開中です。
https://kadobun.jp/trial/rurouchikyu202403/
Rurochikyu_202403
内容は、ざっとこんな感じです。
400年前に、やがて太陽の爆発により太陽系は壊滅することが判明。
世界政府は、地球まるごと4.3光年彼方の別の星系に移住することを決定。
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の平野部に12000基の「地球エンジン」を建造。
まず地球の自転を止めるのに43年。地表は壊滅し人々は地下都市に移住。
そして、別の星系に向けて2500年の旅がはじまる・・・

この小説を原作とする2019年の中国映画「流転の地球」というのがありまして。
その前日譚の新作映画「流転の地球 -太陽系脱出計画-」が、ただいま公開中です。
https://rutennochikyu.jp/

残念。
関東の上映館は、東京と神奈川だけ。
正直なところ、埼玉県から交通費をかけてまで、見に行く気にはなりません。
小説だけ、無料で楽しませていただきました。


なぜこんな話をしているかといいますと。
来年1月のお楽しみが、こちらです。

午前十時の映画祭14
Bグループ:2025年1月17日(金)~1月30日(木)
妖星ゴラス[映画祭初上映]
燃える妖星が地球に急接近! 人類滅亡の危機を描くSFスペクタクル
Gorath_202403
質量が地球の6000倍という黒色矮星ゴラスが地球に接近していた。
世界各国の科学者が一堂に会し、衝突回避のため、地球を40万キロ移動させ、軌道を変える計画が決定。
南極では巨大な推進装置、ジェットパイプの建設が始まった。

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2024年4月 1日 (月)

見てきました!!! 午前十時の映画祭13「愛と哀しみのボレロ」

午前十時の映画祭13。
Bグループのトリを飾るのは「愛と哀しみのボレロ」です。
公式サイトの解説を拝借します。
『男と女』の名匠ルルーシュの集大成ともいうべき3時間に及ぶ超大作。
指揮者カラヤン、作曲家グレン・ミラー、舞踏家ルドルフ・ヌレエフ、歌手エディット・ピアフという4人の芸術家たちをモデルに、1930年代から80年代の長きにわたる波瀾に満ちた人生が描かれる。
ジョルジュ・ドンが踊るラヴェルのボレロは、圧巻のクライマックス。
Bolero_202403
描かれるのは、ロシア、パリ、ドイツ、アメリカの四家族の二世代。
時代は、第二次世界大戦前の1930年代から戦中戦後を経て1981年まで。
それぞれの家族の栄光や挫折、戦中戦後の苦難が、これでもかとばかり続きます。

印象的なシーンも沢山。
収容所に連れ去られるユダヤ人夫婦。
幼い子どもだけでも助けようと、お金と手紙を添えて貨車から線路に置き去りにする・・・
戦後に名声を得た指揮者。
戦前にヒトラーから称賛された過去を理由に、屈辱を味わう。

映像は圧巻。
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線では、小銃を持つ兵士の背後を戦車が何台も通過。
戦後のシーンでは、巨大な航空母艦が登場したり。
これらが特にストーリーに絡むということもありません。
そして現代。
赤十字とユニセフの主催するチャリティで演じられる「ボレロ」。
背景にはエッフェル塔。
舞台両側には、赤十字マークを付けたヘリコプター。
ラストシーンでは、そのヘリコプターがパリの上空を飛ぶ。
見下ろすと、セーヌ川を越える橋には赤十字マークの大型トレーラーが長蛇の列。
「ボレロ」より、こんなシーンが気になる無教養な私。

何しろ、国も異なる四家族の物語が約50年間、平行して描かれますからね。
この間に、亡くなったり年老いたり子供が成長したり生き別れたり。
その上、ナレーションや説明的なセリフは一切なし。
世代交代すると、もう誰が誰の子なのかさえ、良く分からなくなります。

映画を見た後に、この映画をネット検索してみました。
検索候補ワード上位に「愛と哀しみのボレロ 相関図」が出てきます。
やはり、私と同じ思いの方も多いようです(^^;

この映画は、私は大昔にテレビの洋画劇場で見た記憶があります。
ストーリーも忘れてしまい、印象的なシーンだけ覚えていました。
数十年を経て映画館で見直して、やはり同じ結果になりそうです。

何と言いますか。
「すごいの見たなー」という感じ?


話は飛びますが。
太宰治「正義と微笑」という小説がありまして。
青空文庫で無料公開されています。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1577_8581.html
その中で、こんな言葉が出てきます。
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。
けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。
これだ。これが貴いのだ。

私にも、一掴み砂金が残ったでしょうか。

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2024年2月27日 (火)

見てきました!!! 午前十時の映画祭13「リバー・ランズ・スルー・イット」

午前十時の映画祭13「リバー・ランズ・スルー・イット」です。

公式サイトより。
原題:A RIVER RUNS THROUGH IT
製作国:アメリカ
製作年:1992年
監督:ロバート・レッドフォード
出演者:ブラッド・ピット
 クレイグ・シェイファー
 トム・スケリット
 ブレンダ・ブレッシン
受賞歴:アカデミー賞 撮影賞
Riverruns_202402
ネットで見つけたポスター画像を拝借。
コメントは「おすぎとピーコ」
懐かしいですねぇ。

概要は、ウィキペディアから抜粋。
舞台は1910~1920年代のアメリカ合衆国モンタナ州ミズーラ。
スコットランド出身で厳格な父のマクリーン牧師、真面目で秀才の兄ノーマン、陽気な弟ポール。
三人に共通する趣味はフライ・フィッシングだった。

ノーマンはやがてマサチューセッツ州ダートマスの大学に進学して街を離れる。
ポールはモンタナ州の州都ヘレナで新聞記者をしつつ、ポーカー賭博にのめり込んでいた。

モンタナ州ミズーラ。山にかこまれた田舎町なんですね。
大きく道が分かれた兄弟と、それを見守る両親。
雄大な山河を背景に、フライフィッシングとキリスト教を重ね合わせて。
家族の歴史が、しみじみと描かれます。

良い気持ちで見終えられると思ったのですが。
思いがけず、字幕でひっかかってしまいました。
気になったのは二か所です。
正確には覚えてはいませんが、大体こんな感じでした。

ひとつめです。
兄が、女性に自分の気持ちを伝えて、受け入れてもらう。
その嬉しい気持ちを、兄はこう表現します。
「ぼくは恋をしたんだ」
え?
「恋」は、片思いでも気持ちを伝えていなくても、関係ないでしょう?
例えば
「ぼくの気持ちが通じたんだ」
「ぼくの恋が実ったんだ」
なら分かりますが。

ふたつめです。
兄は、弟がらみで、何度目かの警察の呼び出しを受ける。
今度はついに「弟が亡くなった」という連絡。
「両親は・・・」
「銃床で殴られ、右手の指を潰され、路上に放置された」
弟の死の描写は、このわずかなセリフだけ。
弟の映像や関係者の会話などは、一切描かれません。
右手ということで、賭博がらみなのは伝わりますが。

両親に関するセリフが何だったのか、読み取れませんでした。
一瞬、両親が弟を殺したのかとさえ思ったのですが。

うーん。
肝心のシーンの字幕を見誤るとは。
字幕のせいにするのは、違うのでしょうか?
私が、ちゃんと見ていなかったのでしょうか?

というわけで。
もう一度見て確認するほどではないですし。
そのうちBSか何かで放送されることがあれば、録画してチェックしてみましょう。


おまけです。
映画館で見かけた「ドラえもん のび太の地球交響楽」の垂れ幕。
Dora_202402

しずかちゃんがトライアングルを持ち、スネ夫がバイオリン。
あれ?
しずかちゃんはバイオリンでしょ?
と思いましたが。
ひどい腕前なので、違う楽器にしたのかも知れません(^^;

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2024年2月13日 (火)

見てきました! 昭和映画(4)「あゝ軍歌」

2023年2月7日(土)の午後です。
こんな映画上映イベントを見てきました。
2023年2月6日(金) 行ってきました!!! イベント上映「よみがえる昭和 日本映画名作劇場」
Nihoneiga_202402_1

4本目は「あゝ軍歌」です。
制作年:1970年
監督:前田陽一
制作:東映
出演:フランキー堺、財津一郎、倍賞千恵子 他
カラーのシネマスコープ。35mmフィルムで上映です
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フランキー堺財津一郎
戦争中、精神病の振りをしてわざと野戦病院に入り、戦死を免れた二人。
今は東京で小さな旅行会社を経営。
そこへ、靖国神社に行くお婆さん、違法にアフリカ行きをたくらむ青年が客として登場。
彼らがなぜかフランキー堺の家に居候し、さらにニセの妊婦や少女まで加わり、ドタバタ事件が続く。

回想シーン。
野戦病院で軍医は「ニセキチガイ」を見分けようとする。
そこに空襲があり「キチガイ」の振りをしていた若い兵士は、正気に戻り逃げるわけにもいかず、銃撃を受け死亡。
その兵士が、先のお婆さんの息子・・・

倍賞千恵子は、靖国神社の巫女さん役。
フランキー堺のあこがれの人ですが、実は結婚していて子どももいて、がっかり。
若くて美しくて優しそうな巫女さんですが、特にストーリーには絡みません。

その後もあれこれあって。
後半では、なぜか皆で靖国神社の賽銭泥棒をたくらむ

うーん。
こちらも、あまり面白くはありませんねぇ。
1970年の映画です。
背景に何度も「エキスポ70」のポスターが映りこんでいました。


このイベントは、上尾市で毎年2月の恒例になっています。
過去の上映実績は、以下の通り。

2019年
木下啓介監督作品
喜びも悲しみも幾年月
カルメン故郷に帰る
二十四の瞳
野菊の如き君なりき

2020年
今井正監督作品
真昼の暗黒
純愛物語
また逢う日まで
青い山脈/続・青い山脈

2022年
小津安二郎監督作品
麦秋
東京物語
彼岸花
秋刀魚の味

2023年
黒澤明監督作品
わが青春に悔なし
酔いどれ天使
用心棒
天国と地獄

同じ作品が再度上映されることはないでしょう。
さて、来年はどうなることでしょう・・・

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2024年2月12日 (月)

見てきました! 昭和映画(3)「吹けば飛ぶよな男だが」

2023年2月7日(土)の午前です。
こんな映画上映イベントを見てきました。
2023年2月6日(金) 行ってきました!!! イベント上映「よみがえる昭和 日本映画名作劇場」
Nihoneiga_202402_1

3本目は「吹けば飛ぶよな男だが」です。
制作年:1968年
監督:山田洋次
制作:松竹
出演:なべおさみ、緑魔子、佐藤蛾次郎、ミヤコ蝶々、有島一郎 他
カラーのシネマスコープ。35mmフィルムで上映です。
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大阪のチンピラのなべおさみ、仲間は佐藤蛾次郎
「頭の弱い家出娘」緑魔子をだまして、仲間と「ブルーフィルム」を撮影。
必死に拒み「強姦シーン」になるのを見かねて、緑魔子を連れ仲間から逃げ出す。
仕事を探すという彼女をだまして、ミヤコ蝶々の経営する「トルコ風呂」に売り飛ばす
「シノギ」として、佐藤蛾次郎に女装させ客を脅迫する「美人局」をたくらむ。
仲間に見つかったなべおさみ、落とし前として「指つめ」
指を切り落とした後の「闇医者」の乱暴な処置や、その後の痛みもリアルに描写。

いやもう、猥雑で下品で乱暴で騒々しい映画でした。
上記のような、いかにも昭和な反社会的描写の連続です。
これらには、昨日の「喜劇 急行列車」のように「懐かしい」という言葉を添える気にはなりません。
これが、当時の山田洋二監督作品なのですねぇ。


ラストで、ミヤコ蝶々なべおさみの母親であることを匂わせるシーンが出てきます。
なるほど。
後の「男はつらいよ」では、ミヤコ蝶々寅次郎の母親役で登場します。
元芸者で大阪の「連れ込みホテル」の経営者。寅次郎は「非嫡出子」。
この設定の原型が、この映画だったのですね。
アニキについて回る佐藤蛾次郎「源ちゃん」そのもの。


というわけで。
渥美清は、1967年~1968年の「喜劇 急行列車シリーズ」3作に出演後、東映から松竹に移ります。
そして1969年の山田洋二監督×渥美清主演「男はつらいよ」に繋がるのですね。

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2024年2月10日 (土)

見てきました!! 昭和映画(2)「喜劇 急行列車」

2024年2月6日(金)の午後です。
こんな映画上映イベントを見てきました。
2024年2月6日(金) 行ってきました!!! イベント上映「よみがえる昭和 日本映画名作劇場」
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2本目は「喜劇 急行列車」です。
制作年:1967年
監督:瀬川昌治
制作:東映
出演:渥美清、佐久間良子、小沢昭一 他
カラーのシネマスコープ。35mmフィルムで上映です。
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国鉄の東京発長崎行き特急列車「さくら号」内でのドタバタが描かれます。
主演の渥美清は、その列車の専務車掌。

まずは、主な登場人物の年齢チェック。
映画公開年と生年の単純引き算です。
・主演:渥美清 1928年→39歳
・初恋の人:佐久間良子 1939年→28歳
・妻:楠トシエ 1928年→39歳
・食堂車のウェイトレス:大原麗子 1946年→21歳

念のため「さくら号」をウィキペディアで確認。
https://ja.wikipedia.org/wiki/さくら_(列車)
1959年から2005年まで、国鉄およびJRが東京駅-長崎駅間(1965年-1999年は佐世保駅発着の編成を併結)で運行していた寝台特急(九州特急)「さくら」
なるほど、これですね。

夜行寝台列車で、様々な事件が起きます。
偶然乗り合わせた初恋の人は、夫と別れるつもりで故郷への一人旅。
ホステスの五人組が酒を飲んで騒いだり、泥棒にあったり。
ちらちらと下着姿などのサービスショット。
主人公の奥さん、夫の浮気を疑って新幹線で追いかけて乗り込んできたり。
夫の仕事振りを見て夫を見直したり。

妊婦さんが列車内で産気付いたり。
「お客様の中に産科のお医者様はいらっしゃいませんか?」
あぁ、昔の映画やドラマではよくある展開ですねぇ。

若い車掌と恋仲の大原麗子、いかにも若々しくて美しい(^^)

私は現在60代半ば。この映画よりはひと世代後です。
それでも、記憶のある410ブルーバード、エアーサロンパス、ローマ風呂など、懐かしいものが出てきたり。
以前行った九州の、今も変わらない平和祈念像や大浦天主堂が見えたり。
ストーリー自体も、安心して見ていられる、昭和の定番展開。

これはこれで、楽しいですねぇ。

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2024年2月 9日 (金)

見てきました!! 昭和映画(1)「おかしな奴」

2024年2月6日(金)です。
こんな映画上映イベントを見てきました。
2024年2月6日(金) 行ってきました!!! イベント上映「よみがえる昭和 日本映画名作劇場」
Nihoneiga_202402_1
まずは1本目「おかしな奴」です。
制作年:1963年
監督:沢島忠
制作:東映
出演:渥美清、三田佳子、南田洋子 他
モノクロのシネマスコープ。35mmフィルムで上映です。
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渥美清主演で、実在の落語家「三遊亭歌笑」の生涯を描きます。
舞台は戦前戦後の昭和です。

極度の近視で徴兵検査では「丙種」=身体上極めて欠陥の多い者
父親に「家の恥だ」となじられる。
「落語家になりたい」と話すと「河原乞食など駄目だ」と怒られる。
なるほど、いかにも戦前の父親という感じ。
家出して汽車に乗る駅が「武蔵五日市」
今なら東京まで1時間半ほどですねぇ。

上京しても、あれこれ苦労が続きます。
三田佳子演じる初恋の人との別れに際して、石川啄木の詩集を渡される。
それをヒントに新作落語を工夫し、人気者になります。
南田洋子と結婚し苦しい戦中戦後を乗り切り、真打昇進。
両親もその姿を見て喜びます。
田中邦衛は寄席の下働きの頃からの友人。
成功して後援会の会長を自称します。

型通りの出世物語で、普通に面白く見てしまいました。
ちょうど同時代が舞台の「ゴジラ-1.0/C」を見たばかりですしね。

見覚えのある俳優さんたち、当時の年齢をチェック。
映画公開年と生年の単純引き算です。
・渥美清 1928年→35歳
・三田佳子 1941年→22歳
・南田洋子 1933年→30歳
・田中邦衛 1932年→31歳

なるほど、皆さんお元気で美しいわけですねぇ。

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