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2026年9月 9日 (水)

見てきました!!! 「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」余談

「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」を、大変面白く見てきました。
可愛い絵柄ながら「人魚の肉を食べて永遠のいのち」というヘビーなテーマ。

またもや、ジジイの昔話。
昭和の漫画です。
少年マガジン連載の「8マン」です。
テレビアニメでは「エイトマン」になっています。
主人公は、瀕死の重傷を負った警視庁の刑事から、脳の情報を電子頭脳に転写したロボットです。
こちらの画像は、1995年の扶桑社文庫から。
8man_1_202608

外形的には「永遠のいのち」を得たことになりますが。
当時小学生だった私。
8マンが動き出した後の、東八郎の体はどうしたんだろう?
などと考えたものでした。
もう一つの疑問。
8マンを直してくれる谷博士が死んでしまったら、後はどうするんだろう?

この話は、こう続きます。
おねがいします
超小型原子炉のはたらきをとめて
わたしを永久にねむらせてください
8man_2_202608
いくじなしめっ
弱気になったエイトマンを𠮟りつける谷博士。
なんと、谷博士自身も記憶を転写したロボットだった。


谷博士とエイトマン。
二人で「永遠のいのち」を生きるのですね。
この点も、今回の映画と共通しています。

今回「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」を夢中で見た子どもたち。
私同様に「永遠のいのち」についても、思いを巡らせるのでしょう。
半世紀後にも(^^;

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2026年9月 3日 (木)

映画「山河遥かなり」から連想ゲーム

先日見た映画「山河遥かなり」の監督はフレッド・ジンネマン。
この監督の作品で、私が見たことがあるのは、この3作くらい。
・真昼の決闘 1952年
・地上より永遠に 1953年
・ジャッカルの日 1973年
「ジャッカルの日」は、高校生の頃に少し背伸びをした大人映画と言う感じでした。
後の2本は、学生時代の名画座やテレビで見ました。

この中の「地上より永遠に」について。
読み方は「ここよりとわに」です。
同名の歌謡曲を思い出しました。
1973年の映画「日本沈没」のイメージソングです。
作詞は阿久悠、作曲は筒美京平という当時のゴールデンコンビ。
歌は桑原一郎という方。

これと同様に、昔は名作映画などのタイトルを採用した歌謡曲が、色々あったように思います。
だらだらと思い出したものを、ネットで再確認。


アグネス・チャン「草原の輝き」1973年
→ 同名映画 エリア・カザン監督 ナタリー・ウッド主演 1961年

石野真子「狼なんか怖くない」1978年
→ ディズニー短編アニメ映画「三匹の子ぶた」挿入歌 1933年
→ 庄司薫 エッセイ集「狼なんかこわくない」 1971年

麻丘めぐみ「悲しみよこんにちは」1972年
斉藤由貴「悲しみよこんにちは」1986年
→フランソワーズ・サガンの同名小説 1954年

こちらはグループ名ですが、同名の映画が沢山。
鷲と鷹「さすらい渡り鳥」1973年
→ 映画「鷲と鷹」
アメリカ映画3作 1933年、1950年、1970年
日本映画 石原裕次郎主演 1957年
日本映画 大沢樹生監督、諸星和己主演 2014年


まだありそうですが、これくらいにしておきます。
ジジイの思い出語り。
だらだらと続けて済みません。

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2026年8月29日 (土)

ジリ貧…「スタジオジブリ映画」その3

2026年8月に、スタジオジブリのアニメーション作品3本が、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放映されました。
ノーカット放送。
何度も見ている作品ですが、今回も録画して見てしまいました。
放送された作品は、こちらです。
カッコ内は、私がネットで調べた視聴率です。
・2026年8月7日(金):借りぐらしのアリエッティ (7.4%)
・2026年8月14日(金):風の谷のナウシカ (8.3%)
・2026年8月21日(金):となりのトトロ (10.0%)


というわけで。
映画「風の谷のナウシカ」を見たあとは、こちらのコミックスも読み直しです。
Ghibli_3_202608
アニメージュ・コミックス・ワイド版 全7巻
風の谷のナウシカ
宮崎駿
徳間書店

アニメ映画は1984年公開。
こちらは、アニメージュの1982年2月号~1994年3月号までの連載。
映画は、大体3巻あたりまでの内容です。


D169353145233840
この表紙画像は、こちらのネット記事から拝借。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000016935.html
宮崎 駿監督『風の谷のナウシカ』原作コミックス 累計1700万部突破!
「マスクを手離せない」今だからこそ読みたい、ナウシカの物語。
徳間書店
2020年12月24日 15時43分

この記事の最後に、こういう注意書きがありました。
*表紙を使用される際は、下記クレジットを記載いただけますようお願い致します。
【書名】アニメージュコミックス ワイド判「風の谷のナウシカ」全7巻   
 宮崎 駿/作  発売:徳間書店

おぉー。
ネットでのデータの扱いに、配慮しているのですね。
この調子で、このコミックスもデジタル化してくれれば良いのですが。

じじいの私は、このような細かい字の紙の漫画を読むのが、きつくなってきました。
大型モニターで読めれば、助かるのですが。

大変不謹慎ではありますが。
宮崎駿監督の、目の黒いうちは、実現しないのかも知れません・・・

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2026年7月23日 (木)

ビッグコミックスピリッツ新連載「戦艦武蔵」

ビッグコミックスピリッツの新連載です。
記録文学の大家、吉村昭の同名小説の漫画化で、楽しみにしていました。

戦艦武蔵
この戦争の裏には、もうひとつの"戦場"があった―
命を削り 怪物を造る。
超弩級建造コミック 開幕。
作画は、高橋のぼる
原作は、吉村昭
Musashi_1_202607
いきなり、迫力あるカラーの見開きが、どーん。
1944年(昭和19年)10月24日10時25分。
場所は、フィリピンのシブヤン海。
とあります。
うーん・・・
「レイテ沖海戦」ですね。

一方、私の好きな、原作小説での冒頭はこうです。
九州では、漁具用関係者が使うありふれた資材「棕櫚」が市場から消えて騒ぎになる。
更には、鋼材や、ケヤキや松材などの木材の、相場を無視した大量買い付け。
このような、誰の仕業か分からない不思議な出来事が頻発。
人々の知らないところで、何かが動き始めている。
うーん、面白い。

小説ならこれで良いですが、漫画ですからね。
迫力あるカラー見開きでスタート。
良いと思います。


その後、舞台は昭和10年の長崎に移ります。
三菱重工業 長崎造船所 鉄工場長 渡辺賢介の出勤風景・・・
Musashi_2_202607

ここで脱力。
自転車がめちゃくちゃです。
Musashi_3_202607

大体こんな感じ。
シートステーがない
ダウンチューブが二本描かれ、どちらも接続点がおかしい
チェーン下側あたりに、謎の部品
チェーンカバーが左側
フロントフォークにオフセットが付いていない
前の泥除けがない
スタンドが短くて左右連結されていない
Musashi_5_202607
ヘッドライトが、かなり下向きですが。
これは当時のライトの性能や道路事情で、こうしているのでしょう。

まぁねぇ。
自転車なんて、メカと言うよりは「ただの道具」扱いでしょうからね。
文句をつけている私だって。
例えば、艦船や航空機はもちろん、ファッションや街並みや食事などなど。
それらの正確性なんて、分かりませんものね。


この第一話は、今ならネット上で無料で読めます。
ビッコミ
小学館の青年漫画誌5誌合同のWeb漫画サイト
・ビッグコミック
・ビッグコミックオリジナル
・ビッグコミックスペリオール
・週刊ビッグコミックスピリッツ
・月刊!スピリッツ
https://bigcomics.jp/series/6cb0c32a943df/new


余談ですが。
冒頭に、衝撃的な映像を持ってくる。
同型の一番艦「戦艦大和」がテーマの長編漫画の映画化でも、同じ手法でしたっけ。
・2019年8月20日(火) 見てきました!!! 映画「アルキメデスの大戦」

このような手法には、何か名前があるのでしょうか?
GoogleのAIに聞いてみると、以下の通りです。

問:映画などで、最初にクライマックスの映像を流し、その後に話を始める形式の呼び名は?

回答(抜粋):主な呼び名と技法
・倒叙(とうじょ)型構成 / 逆流型構成
時間のパズルを解くような構成全般を指します。
物語を時系列(順叙)ではなく、結末や事件のピークからスタートして過去へさかのぼる形式です。
・イン・メディアス・レス(In Medias Res)
ラテン語で「物事の中途へ」を意味する文学・映画技法です。
日常の導入部分(前置き)をすべて省き、いきなり物語の核心である激しいアクションや危機的状況からスタートさせる手法を指します。
・頭出し(フラッシュフォワードを用いた導入)
未来の映像を一時的に挿入する「フラッシュフォワード」という編集技法の一種です。
映像業界などでは、視聴者の興味を惹きつけるために「最初に一番盛り上がるシーンを頭出しする」という表現がよく使われます。

あまり一般的とは思えませんが。
今回の場合は、業界用語で「頭出し」と言うようですね。

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2026年6月21日 (日)

イラスト改変?「星の王子さま」

先日、映画「箱の中の羊」を見てきました。
その後、映画のタイトルにちなむ「星の王子さま」を図書館で借りて読み返しました。

星の王子さま
サン=テグジュペリ 作
岩波書店
内藤 濯 (ないとう あろう) 訳
1962年11月27日 第一刷 発行
2000年11月15日 新版第一刷 発行
Hosino_202606_5

青空文庫にタイトルの違う別訳があるのを発見しました。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001265/files/46817_24670.html
あのときの王子くん
LE PETIT PRINCE
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
Antoine de Saint-Exupery

大久保ゆう訳

こちらも、さくっと目を通してみたのですが。
あれ?
一枚目の羊の絵だけ、左右が逆でした。

岩波文庫版の該当ページでは「左向き」ですが。
Hosino_202606_8

青空文庫版では「右向き」です。
Hosino_202606_7

この映画のテレビ特番がありました。
・5月30日(土)14:30~フジテレビ『箱の中の羊』の中をのぞいてみる 
録画だけして見ていなかったのですが、こちらもチェック。
この本を、親子で読むシーンがありました。
どこの出版社か分かりませんが、横書きです。
あぁ。
こちらも「右向き」ですねぇ。
Hosino_202606_9

青空文庫版の「あとがき」によりますと、これらの挿絵は、、、
1943年にレイナル&ヒッチコック社から刊行されたフランス語版の初版第一刷を底本としています。
挿絵もそこからスキャンし、色彩の補正をかけたあと、すべて同じ倍率で縮小してあります。
だそうです。

さすがに、フランス語版の初版第一刷なんて見られませんが。
多数決で岩波書店版のイラストが反転なのかと思います。
ではなぜ、そんなことをしたのでしょう?
私の想像ですが。
印刷物のレイアウトについて。
「写真や絵は、ページの内側に視線が行くように配置する」が基本だと聞いたことがあります。
岩波書店版は、これに沿った改変なのかと思います。
何しろ1962年の出版ですからね。
当時は、オリジナルを尊重するような意識も低かったのかも知れません。

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2026年6月20日 (土)

見てきました!!! 映画「箱の中の羊」その3

是枝裕和監督の新作映画「箱の中の羊」について、もう少し。
これで終わりにします。
映画のタイトルについて。
かの有名な「星の王子さま」のエピソードから採ったようです。
ウィキペディアから抜粋。
https://ja.wikipedia.org/wiki/星の王子さま
「大切なものは、目に見えない (Le plus important est invisible)」を初めとした本作の言葉は、生命・愛とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られている。

この本は家のどこかの本棚にあるはずですが、何しろ半世紀前ですからね。
探すのも面倒なので、歩いて行ける近所の図書館から借りて来て、該当部分をチェック。
Hosino_202606_5
星の王子さま
サン=テグジュペリ 作
岩波書店 

内藤 濯 (ないとう あろう) 訳
1962年11月27日 第一刷 発行
2000年11月15日 新版第一刷 発行

飛行機でサハラ砂漠に不時着した「ぼく」。
突然現れた王子さまから、羊の絵を描いてと頼まれます。
ところが、なかなか納得してもらえない。
以下「」は、原文のままです。

失礼して、イラストをスキャン。
まずは一枚目。
「だめ! このヒツジったら、病気で、いまにも死にそうじゃないか。かきなおしておくれよ」
Hosino_202606_1

二枚目。
「そうだな……これ、あたりまえのヒツジじゃなくて、ツノが生えているもの……」
Hosino_202606_2

三枚目。
「これ、ヨボヨボじゃないか。ぼく、長生きするヒツジがほしいんだよ」
Hosino_202606_3

さすがにイラついた「ぼく」は、こうです。
「こいつぁ箱だよ。あんたのほしいヒツジ、その中にいるよ」
Hosino_202606_4
この絵で、やっと王子さまが納得してくれる・・・


別訳なら、青空文庫で読めます。
タイトルも変わっています。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001265/files/46817_24670.html
あのときの王子くん
LE PETIT PRINCE
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery
大久保ゆう訳


さて、この「箱の中の羊」ですが。
これを映画のタイトルにした理由は、どう考えれば良いのでしょうか。
私ごときが浅薄な解釈を述べても仕方ありませんので、遠慮しておきます。

三回も引っ張っておいて。
だらだらと、あらすじや引用ばかり長くて。
結局、自分の考えは、何もなし。
これも私の老化のあらわれ、でしょうか・・・

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2026年4月19日 (日)

奈良の参考書籍

2026年4月9日(木)~10日(金)です。
一泊二日で、奈良に行ってきました。

私の古い本棚の何冊かで、予習と復習をしました。
もう40年以上前の本ですが、今でも私の本棚の一等地を占めています。


木に学べ-法隆寺・薬師寺の美-
1988年3月1日 初版第1刷発行
著者 西岡常一
発行所 小学館
定価 1400円
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法隆寺や薬師寺の宮大工だった、有名な方。
ヤリガンナも、この方が復活させたそうです。
1995年に亡くなっています。
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たとえばこんな感じです。
千三百年前の飛鳥時代の大工は賢いな。
鎌倉時代は修理をケヤキでやった。
だからこんなふうにそっくりかえるんです。
構造を忘れて装飾的になってきた。
一番悪いのは日光の東照宮です。
装飾のかたまりで、あんなんは建築やあらしまへん。工芸品です。


日本人はどのように建造物をつくってきたか 2
奈良の大仏 世界最大の鋳造仏
1981年4月15日 第1刷発行
1981年5月15日 第3刷発行
著者 香取忠彦
イラストレーション 穂積和夫
発行所 株式会社 草思社
定価 1500円
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巨大な奈良の大仏の製造過程を、分かりやすい文章と精緻なイラストで伝えてくれます。
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建立に関わる様々な職種の紹介です。
他にも、様々な仏具の制作方法とか。
法隆寺や東大寺の仏像の解説とか。
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今回は回れませんでしたが。
こちらも近いうちに。

日本人はどのように建造物をつくってきたか 1
法隆寺 世界最古の木造建築
1980年10月25日 第1刷発行
1981年1月7日 第7刷発行
著者 西岡常一 宮上茂隆
イラストレーション 穂積和夫
発行所 株式会社 草思社
定価 1500円
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こちらは最近の本です。

ぜんぶ絵で分かる 8
日本建築の歴史
2024年9月3日 初版第一刷発行
著者 海野聡
発行所 株式会社エクスナレッジ
定価 本体2200円+税
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時代ごとの建築物の変遷が、コンパクトに紹介されています。
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例えば、組物の構成。
他にも、様々な建築物の構造などが詳しく説明されています。
なるほどと思って目を通すのですが、記憶力が・・・
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2026年4月12日 (日)

半七捕物帳に「桐屋の飴」登場

「本なら売るほど」がマンガ大賞2026大賞を受賞しました。
https://www.mangataisho.com/
Mangataisyo_2026
この機会に、書いておきます。


「本なら売るほど」第1巻で、着物好きの女性が「半七捕物帳」を買います。
「旺文社文庫 半七捕物帳 全6巻揃 ¥2,500ー」
この後、行き会った粋な老女と、この本について語り合う様子が描かれます。
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「半七捕物帳」は、良いんですよね。
明治時代の「わたし」が、江戸時代に御用聞きだった「半七老人」の思い出話を聞く。
起こる事件もあまり陰惨ではなく、半七も人情味のある粋な人物。
罪を自白した犯人を、縄を打たずに番所まで連れて行ったり。
軽妙洒脱というような、良い味わいです。
このシリーズを契機に「銭形平次」や「むっつり右門」などが登場し、捕物帳ブームが起きたようです。

懐かしくなって、青空文庫で読み直しをしています。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card1004.html
作品名:半七捕物帳
副題:08 帯取りの池
女は妹らしい十四五の小娘をつれて、桐屋の飴の袋をさげていた。
小娘は笹の枝につけた住吉踊りの麦藁人形をかついでいた。
「あら、三河町の親分さん」と、女は立ち停まって愛想のいい笑顔をみせた。
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おっ。
「桐屋の飴」が出てきました。
池波正太郎の「剣客商売」や「鬼平犯科帳」では、「桐屋の黒飴」が目黒の名物として度々登場します。
この機会に、ちょっと確認。


https://dl.ndl.go.jp/pid/2563386/1/56
国立国会図書館デジタルコレクション
江戸名所図会 7巻 [7]
著者 松濤軒斎藤長秋 著, 長谷川雪旦 画
出版者 須原屋茂兵衛[ほか]
出版年月日 天保5-7 [1834-1836]
Edomeisho_202604_4

説明書きをチェック。
これで合っているでしょうか・・・
ルビはタグの編集が面倒なので、カッコで失礼します。
目黒飴(めぐろあめ)
此地(このち)の名物(めいぶつ)として
是(これ)を商(あきな)ふ家多(いへおお)し
参詣(さんけい)の輩(ともがら)
求(もと)めて家土産(いへつと)とす
「家土産(いへつと)」は「家苞(いえづと)」のことですね。
Edomeisho_202604_2

店先の様子をチェック。
飴は、白く描かれています。
ということは。
「黒飴」は、池波正太郎の創作なのかも知れません。
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半七捕物帳に話を戻します。
この話の舞台は「雑司ヶ谷の鬼子母神」です。
先の江戸名所図会の「目黒の桐屋」とは、10キロ以上離れています。
雑司ヶ谷に、のれん分けしたお店があったのかも知れません。


雑司ヶ谷も目黒も、良いお散歩コースでしたっけ。
・2026年1月15日(木) 歩いてきました「雑司が谷七福神」
・2019年2月3日(日) 行ってきました「目黒不動尊の節分会」

この講座も、少しは役だったでしょうか。
・2026年1月22日(木) 受講開始です 埼玉県立文書館「古文書講座入門編」

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2026年2月 7日 (土)

睡眠不足確定「フーヴァー研究所 邦字新聞デジタルコレクション」

天然理心流や池波正太郎についてネットで検索していたら、こんなサイトに行き着きました。
HOOVER
INSTITUTION
LIBRARY & ARCHIVES
Hoji Shinbun Digital Collection
フーヴァー研究所
図書館・公文書館
邦字新聞デジタルコレクション
https://hojishinbun.hoover.org/
Hoover_202602_01
有名なアメリカのシンクタンク「フーヴァー研究所」の関連サイトです。
世界各国で発行された日本語の新聞のコレクション。
紙面の画像データと共に、テキストもデータ化されています。
おかげで、普通の日本語キーワードで邦字新聞の検索が出来ます。


先日の、剣客商売の登場人物「間宮孫七郎」を検索すると、この通り。
1979年2月6日「北米毎日新聞」第4面
Hokubei Mainichi (San Francisco, CA), 1979.02.06
池波正太郎 新妻 続剣客商売 八十八
間宮孫七郎が大治郎に木刀を渡すシーン。
この小説は「小説新潮」で連載されたものです。
第6巻「新妻」は1976年3月発行。
書籍が出た後に、連載小説として掲載されたようですね。
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下の方の広告も面白い。
昨年話題になった「特選キャルローズ米」や、カラオケ機、求人広告など。
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試みに「田中角栄」を検索。
1972年7月5日「ハワイ報知」
トップ記事は「自民党新総裁に田中角栄氏」
その脇には「南北朝鮮がトップ会談」
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「戦艦大和」を検索。
1945年4月7日「布哇タイムズ」
「米航空母艦 九州沖で 戦艦大和四萬五千頓級を撃沈」
その脇には、沖縄本島侵攻の美談。
「米兵は老爺の手を引き避難させ」
欄外には、戦時標語。
「外出禁止の時刻を守り 灯火管制する準備せよ」
「布哇では毎日が戦時公債購入日」
ハワイでも、戦時中はそれなりに緊張感のある日々だったことが窺えます。
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他にもビルマブラジル朝鮮大連南洋などなど、各地の新聞記事が沢山。
例えば。
1912年9月15日の「平壌日日新聞」
明治天皇の御大葬敬悼號 (号の字が出てきません・・・)
下の段は、講談水戸黄門
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いやーこれは面白い。
朝日読売などの過去の紙面検索は、費用が高額でお遊び利用はとても無理です。
こちらは断片的とはいえ、大昔の紙面そのままが無料で見られますからね。
これはもう、睡眠不足確定です(^^;

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2026年1月31日 (土)

新選組のふるさと歴史館「天然理心流の木刀」

2026年1月23日(金)です。
友人の用事に同行したついでに、ちょっと寄ってみました。

日野市立 新選組のふるさと歴史館
https://www.city.hino.lg.jp/shinsenr/
入館料:大人(高校生以上) 200円

近藤勇の道場「天然理心流」の木刀がありました。
普通の形のものと共に、反りがなく太くて短めのものが目につきました。

天然理心流「剣究会」というサイトから画像を拝借。
http://www.risinryu.club/
下から二番目のようなやつです。
Risinryu_202601

私は武道には疎いので、このような木刀は初めて見ました。
ネットで調べますと、「古流」と呼ばれるような流派では、結構使われているようです。

手にしてみると、ずっしりと重い。
あぁこれは。
池波正太郎「剣客商売」に出てくるアレではないですか。

秋山親子と親しい間宮孫七郎が大治郎に手造りの木太刀を送るエピソード。
第6巻「新妻」の「道場破り」という話に出てきます。
関連部分を転記します。


「先日、ふと、おもい立ち、枇杷びわの木で木太刀きだちをつくってみたら、大治郎殿にちょうどよいものができたので、通りがかりにお立ち寄り願いたい」
 と、いってよこしたのだ。
(中略)
 大治郎は居間へ通され、間宮が手づくりの木太刀を受けた。
 長さは柄つかをふくめて三尺二寸。無反むぞりで、わずかに刀身は丸棟まるむねのかたちに削ってあるが、ほとんど刀の形をなしてはいない。
 だが、両手に握りしめて見て、
「これは……」
 大治郎の目が、かがやいた。
「いかが?」
「かたじけなく……」
「気に入られたか?」
「はい。何よりでございます」
「それはよかった」
 はじめて、間宮孫七郎の顔に微笑が生れ、
 
・・・


池波正太郎先生も、こういった木刀をイメージして書かれたのでしょう。

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