古い本棚

2020年2月28日 (金)

久し振り「松田梨子さん・わこさん」姉妹

新聞の短歌投稿欄「朝日歌壇」2020年2月23日(日)です。
Kadan_20200223
黒髪の私を見つけ見つめ合う就活中の駅の鏡に
  (富山市)松田 梨子
透きとおるセンター試験の朝の空名前を付けたくなるような青
  (富山市)松田 わこ

長年見ていると、様々な常連さんに気付きます。
ホームレス歌人こと、公田耕一さん
アメリカの刑務所から投稿していた、郷隼人さん あたりが特に有名。
最近ですと、お坊さんの、岡田独甫さん とか。

そしてこの、富山県の松田梨子さん・わこさん姉妹。
10年くらい前、小学生の頃から姉妹での常連さん。
 きっさ店ママのコーヒー飲んでみた苦くて口がガ行になった(松田わこ)

子どもらしい可愛い短歌から、だんだんと成長して。
 「リコちゃんは変わってしまった」妹が涙ぐむ話せないこと増えて(松田梨子)

妹が、お姉さんの恋を描いたりすることもありました。
 友チョコをパクパク食べるねえちゃんは質問禁止のオーラを放つ(松田わこ)
 ねえちゃんの大事な人が家に来るそうじ買い物緊張笑顔(松田わこ)

時には、お母さんの短歌も掲載されたり。
 子の髪を編み込みにしてやりながら誰と行くのか聞けないでいる(松田由紀子)

現在は大学三年と高校三年。
ここ数年は、掲載作を見かけることが減ってしまいました。
さすがに、率直な心情を吐露するのをためらうお年頃なのか。
もしかして、投稿しても入選できないとか。
まさか、ストーカー被害にあって投稿をやめたとか。

実際のところは分かりませんが。
とにかく、久し振りに二人そろっての掲載です。
お姉さんは、染めていた髪を黒くして就活ですか。
妹さんは、いよいよ大学受験。

私が気にしているくらいですからね。
ネットで検索すると、やはりファンは大勢いるようです。

年賀状だけで知る、遠い親戚の子どものように。
これからも、時々で良いので、成長した様子を見せてもらいたいものです。



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2019年12月19日 (木)

大佛次郎「赤穂浪士」

遅ればせながら。
12月14日は赤穂浪士討ち入りの日です。

これにちなみ、昨年の冬は講談や浪曲を聞いていました。
 2018年10月26日(金) 赤穂義士外伝・天野屋利兵衛の「槍梯子」

今年は、大佛次郎の長編小説「赤穂浪士」を読んでいます。

大佛次郎記念館の年表では、このように表現されています。
 1927年(昭2) 30歳 画期的な時代小説「赤穂浪士」を世に送る。

画期的と評するこの小説について、ウィキペディアから抜粋。
 従来の『忠臣蔵』では、主君の仇をとる「義士」として捉えられていた47人を、
 幕藩体制や時代風潮に抗う「浪士」として描いている。
 現行は新潮文庫上下巻で、討ち入りの時期に併せ、2007年(平成19年)暮れに改版した。

従来の「忠義による仇討」を超えた発想で描いたことを、画期的と評しているのですね。
新潮文庫版の上下巻で、約1400ページという長編です。

いずれにしても、文庫の長編は目が疲れるので(^^;
スマホとパソコンで読んでいるのですが。
Osaragi_201912_1 Osaragi_201912_2

これがもう、大変に面白い。

主人公は、浪人の堀田隼人、盗賊の蜘蛛の陣十郎、謎の美女お仙といった架空の人物。
話は、大石内蔵助と米沢藩上杉家江戸家老の千坂兵部との知恵比べのような形で進みます。
そこに、まるでルパン三世のような先のメンバーがからみ、既定の物語がぐっと面白くなっています。
更に、箸削り職人から犬医者として名士になった丸岡朴庵など、多彩な登場人物のエピソード。
架空の手紙の文面まで、事細かに描かれます。
大変長い小説ですが、全体の流れが整っていてキャラクターが明快なので、読みにくさはありません。

以前も書きましたが。
・物理的な本自体を楽しむなら、紙の本
・文章自体を楽しむなら、電子媒体
 2017年12月10日 (日) 購入しました(^^) 古本「復刻版 海底軍艦」

昭和初期のレトロな味わいの文章を、スマホで自由に楽しめる。
便利で、ありがたいことです。

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2019年12月12日 (木)

見てきました「世田谷文学館 小松左京展」その3

2019年12月7日(土)の続きです。

この機会に、予習のため「日本沈没」も再読しておきました。
20191207_10
出版は1973年です。
今になって読み返すと、描写が荒削りで何とも暑苦しい。
話は真夏の東京駅から始まります。
 35度を超す異常な暑さで、病気や死者まで出ている。
 胸とお尻を突き出したカンカン帽に短パン姿の若い女性。
 駅の「水飲み器」に向かい壁を見上げると、細い亀裂が上まで続いている。

まるで未舗装道路をボンネットバスが黒煙モクモクで走っているみたい。
当時の熱気が伝わってくるようです。

未曽有の大事件に遭遇した様々な出来事や人物の描写が続きます。
若い頃は読み流してしまったシーン。

 日本列島が沈むというニュースに驚く50代のサラリーマン。
 戦中戦後の苦しい時代を経験して、やっと穏やかで豊かな生活を手に入れた。
 妻と中高生の子どもを抱えて、俺はこれからもう一度頑張れるのか

 国連で演説する、タンザニアのンバヨ委員長。
 高い経済力と技術力を持つ極東の島国、勤勉で均質な一億一千万人の危機。
 この事態は、彼らの"因果応報"でも"自業自得"でもない。
 人類同胞の2.5パーセントに襲いかかる巨大な厄災は、私たち人類全員に対する試練なのだ。

じーん。じわー。
どうにも、たまりません。

1973年版の映画も見直したかったのですが、見ていません。
ですが、内容はしっかり覚えています。
 主演の藤岡弘。熱い男が危険も顧みず人々の救助に活躍。
 ラストは包帯ぐるぐるで、シベリアを走る貨物列車の中。
いつの日か、世界のどこかで、恋人いしだあゆみと再会できるでしょうか。


話は戻って。
イベントの最後「日本沈没」(2006年版)映画上映です。

原作や1973年版とは、設定が大きく異なります。
 深海潜水艇のパイロットは、草彅剛。
 ヒロインは柴咲コウ。
 原作や1973年版では大手財閥の令嬢ですが、こちらは東京消防庁ハイパーレスキュー隊員。
 政府で陣頭指揮を執るのも、女性大臣になっています。

ラストも大きく違います。
 豊川悦司演じる田所博士の尽力で、日本列島の全面沈没は回避。
 その計画のため、草彅剛ともう一人の深海潜水艇パイロットは命を落とす。

幾人かのカメオ出演。
あらかじめチェックしていたので、しっかり確認できました。
 ・京都の高僧:富野由悠季
 ・山城教授の娘:安野モヨコ
 ・山城教授の女婿:庵野秀明

今回の展示会で、樋口真嗣監督の思い入れは、しっかり伝わってきました。

映画自体の内容、特にストーリーにつきましては、ノーコメントとさせて頂きます。

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2019年10月 3日 (木)

聴いてきました!!!「さだまさしコンサートツアー2019~新自分風土記~」その3

我ながら、どうして今回こうも満足感が低かったのか。

古い棚から古いCDを探し出して、聞いてみました。

ソロの初期アルバム。
帰去来、風見鶏、私花集、夢供養。
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あれ、一枚見つからないですが。
まぁこの辺は良いとして。

ソロアルバム7枚目。
夢の轍
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1982年12月11日リリース。
この辺がターニングポイントでしょう。
例の「償い」をはじめ、なんと10曲中7曲が死や別れの歌。

・微熱
・極光 夫との出会いから先に行かれるまで
・虫くだしのララバイ 亡くなったおじいちゃん
・人買 都会に出た彼女
・前夜(桃花鳥(ニッポニア・ニッポン)) トキが絶滅の危機
・退職の日 父親の定年退職
・まりこさん
・Home ( Now I Know I'm Home )
・償い 死亡交通事故
・片おしどり 戦争未亡人の一生

グレープ「交響楽(シンフォニー) 」お粗末な替え歌で失礼します。

 今から思えば、あなたがこんな歌ばかり
 歌うようになったの~が
 新しいアルバムをフォローしなくなる兆しになった
 何故ならそれから、あなたは次第に
 説教臭くなったか~ら
 確かにトークは面白いけれど

とはいうものの。

改めて昔のあれこれを聞いてみますと。
以前はそれほどでもなかった曲が、妙に心に沁みたりします。

年月を経て作風が変わるのは、当然ですが。
受け手のこちらも、ずいぶん変わったのだなぁと実感します。

どうも、今回は、私の気持ちのあり方の問題だったような気がしてきました。

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2019年9月17日 (火)

缶コーヒーTVCM雑考「ほんの小さな出来事」

私の好きだった「缶コーヒー」(^^;

サントリーのBOSS「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」
先日から、和菓子店が舞台の新作が流れています。
サントリーのサイトで確認。
9月3日(火)から全国オンエア開始「老舗」篇。
なんとシリーズ第70弾ですって。
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バックに流れる曲は、おっさんには懐かしいフォークソング。
概要は、ウィキペディアから抜粋。

チューリップ「サボテンの花」
 1975年2月5日に発売されたチューリップの通算8枚目のシングル。
 フジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下』の主題歌として広く知られる。
 発売から18年が経った1993年にリバイバルヒットした。

話したいのは、その歌詞なのですが。

 ほんの小さな出来事に 愛は傷ついて
 君は部屋を飛び出した 真冬の空の下に
 編みかけていた手袋と 洗いかけの洗たくもの
 シャボンの泡がゆれていた 君の香りがゆれてた

おいおい。
一緒に暮らしていた彼女が、急に出て行ってそれっきり。
それも、洗濯機をかけっ放しという、衝動的な行動です。

何が起きたか分かりませんが。
彼女にとっては、よほどの出来事でしょう。
でも、彼の理解は「ほんの小さな」出来事・・・

客観的に見ても、小さな出来事なのでしょう、きっと。
ですが。
水滴がコップに溜り、ある瞬間に溢れ出すように。
彼女の心に中に溜まった気持ちが、その瞬間に閾値を超えたのでしょう。

歌詞の続きはこうです。

 絶えまなく降りそそぐ この雪のように
 君を愛せばよかった

え?
ちょっと何言っているか分からない。
キレイな言葉ですが、具体的な反省も対策もないようです。
どうもこの彼は、彼女が出て行った後も、彼女の気持ちを推し量る気はないようです。



そう言えば「結婚するって本当ですか」なんていう歌もありました。
こちらもウィキペディアで確認。
 1974年6月1日発売、ダ・カーポにとって最大のヒット曲。

歌詞はこうです。

 雨上がりの朝 届いた短い手紙
 ポストのそばには 赤いコスモス揺れていた
 結婚するって 本当ですか 机の写真は 笑ってるだけ
 ほんの小さな 出来事で 別れて半年 経ったけれど
 やさしい便りを 待っていた 待っていた

雨上がりとかコスモスとか、こちらも抒情的な風景が描かれます。
別れてわずか半年で、彼から「結婚する」という連絡。
なるほど。
彼にとって、彼女との関係は「反面教師」になったのでしょうね。
そして、そのあとすぐに、運命の人に出逢うことが出来たと。

こちらの彼女も同じですね。
半年たってもまだ「ほんの小さな出来事」だと思っている。
こちらの彼女も、ぜんぜん反省はしていないようです。

まぁね。
私ごときが、偉そうに語る話ではありませんが。

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2019年5月27日 (月)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫 その3

先日買い直した本を、読み終えました。
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この「白鳥」は、四部作で唯一の「死」をテーマにした作品です。

 いつもは勝気で元気で生意気な、幼馴染の由美さん。
 この頃、妙にしおらしい。

 先の小沢さんのお祖父さんは、今は死の床の中。
 由美さんは、その「滅びゆく生」に魅了されていく。
 まるで「白鳥の歌」に耳をすますように、、、

お祖父さん本人の描写は一切なく、小沢さんや由美さんから語られます。
若い薫くんたちには、到底たどり着けないような知識人。
自分にはどうすることも出来ない「死」に対峙する薫くん。

緊迫したラストシーンが素晴らしい。
一人称小説は良いですね。
もう大昔になってしまった「あの頃」に戻ったような気分です。


話変わって。

昨年話題になった「おらおらでひとりいぐも」
著者は63歳の若竹千佐子という方。
出版元の紹介は、こんな感じ。

 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし――
 新たな「老い」を生きるための感動作。
 青春小説の対極、玄冬小説の誕生! 
 第54回文藝賞、第158回芥川賞受賞作。

薫くんのような「青春小説」に対して「玄冬小説」だそうです。
陰陽五行説による四季の表現「青春・朱夏・白秋・玄冬」からの新語。
先日の「チコちゃんに叱られる!」でも取り上げられていました。
この中で普段目にするのは「北原白秋」くらいでしょうか。

先の薫くんと同じ、芥川賞受賞作というだけですが。
共通点はそれだけですね。
首都圏の新興住宅街で2児を産み育て、15年前に夫に先立たれて。
息子と娘とは疎遠になり、、、
帰るところは、ふるさと東北訛りの言葉。
宮沢賢治の短編童話「虔十」が出てくるので、岩手なのでしょう。

あぁ。
今の私は実年齢も心も、こちらの方がずっと近くなり、深く心に染み込みます。
暗い話になってしまうのかと思ったら。
最後にいくばくかの救いがあるのが、ありがたいところでした。

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2019年5月23日 (木)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫 その2

ウィキペディアから転記します。四部作の構成は以下の通り。

 ・赤頭巾ちゃん気をつけて 中央公論社 1969 のち文庫、新潮文庫
 ・さよなら快傑黒頭巾 中央公論社 1969 のち文庫、新潮文庫
 ・白鳥の歌なんか聞えない 中央公論社 1971 のち文庫
 ・ぼくの大好きな青髭 中央公論社 1977.7 のち文庫 

私が読んだのが、1970年代の後半です。
庄司薫は、当時大変人気のある作家でした。
神田の古書店街には、古本も沢山並んでいました。
私も、3作目までは古本で購入。
そして、完結版「青髭」を新刊で読むことが出来たのは、幸運でした。

古い本棚から4冊を探す前に、ふとネットで検索。
なんと。
2012年に新潮文庫から新版が出ていたのを発見。
Akazukin_201905
ウィキペディアでは、先のように「赤頭巾」「黒頭巾」だけ記載がありますが。
新潮社のサイトで確認すると「白鳥」「青髭」も出たようです。
嬉しいことに、私の好きな重松清さんの紹介文がありました。
さすがですねぇ。
その締めが、うまいんですよ。

 ああそうだ、最後にもう一つ、笛と太鼓を。
 今回の新潮文庫入りにあたって、庄司薫さんは『赤頭巾』に新たな後記
 『あわや半世紀のあとがき』を寄せている。
 その書き出しは、〈ぼくは時々〉――なんだぜ。

うわー、これはたまりません。
笛と太鼓に踊らされ、さっそく買おうと思ったら、、、
残念。
7年を経て、新刊が手に入るのは「赤頭巾」だけ。
ネットで見ると、他の3作は古本がプレミア価格になっています。
さすがに、文庫の古本を「あとがき」のためだけに1冊1000円以上は、、、ちょっとねぇ。

幸いにも、ヤフオクで「赤頭巾」「白鳥」が通常の古本価格で出ていました。
まずはこれを、同じ出品者から同梱でゲット。
Kodemari_201905_2
オリジナルの出版順序は「赤頭巾」「黒頭巾」「白鳥」「青髭」ですが、
物語の時系列は「赤頭巾」「白鳥」「黒頭巾」「青髭」ですので、ちょうど良いです。

残りの「黒頭巾」「青髭」は、アラートに入れて気長に待ちましょう。

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2019年5月22日 (水)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫

私はジジイですからね。
お台場で重機を見て五木野坂を思い出すように、昔話を持ち出しては嫌がられる。
分かっていて、延々と。

新宿御苑で見かけたコデマリで思い出されるのが、庄司薫の小説です。
芥川賞受賞作「赤ずきんちゃん気をつけて」をはじめとする四部作。
そのうちの「白鳥の歌なんか聞こえない」に、この花が登場します。

舞台は1969年。学生運動が激化し東大入試が中止となった、騒然とした時代。
主人公は日比谷高校の三年生、作者と同名の庄司薫くん。
シリーズ中唯一、人の死が重要なテーマになっています。

それはさておき。
幼馴染の由美さんが、薫くんを散歩に誘いにきます。
 斉藤さんちのモクレンが咲いたの。
こんな風に、誘われてみたいものですねぇ(^^;

その後、由美さんの先輩の小沢さんが登場。
 彼女のうち(正確には、彼女がいまいるおじいさんのうち)は、
 兄貴が言ったように、コデマリの生垣をグルリとめぐらした大きなうちで、

ここでコデマリの登場です。
えーと。
若い頃は、まったく気にならなかったのですが、今になって思います。
コデマリなんて、生垣に使うような樹木ではないですよね。
ネットで検索。失礼して画像を拝借。
Kodemari_201905_1
http://www.fukuoka-gardening.com/niwaki/niwaki0170/

小説中のお宅も、他の常緑樹と組み合わせた更に立派な生垣なのでしょうか。
立派なお祖父さんにふさわしい、立派な邸宅なのでしょう。

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2019年5月14日 (火)

古い映画「メロディ・フェア」その2

私はジジイですからね。
何かと昔話を持ち出しては、嫌がられる。
その上、話がくどくて長い。
 
新宿御苑で思い出した、1971年のイギリス映画「小さな恋のメロディ」から、もう一曲。
主題歌です。歌詞と私の適当な和訳。
 
メロディ・フェア Melody Fair
 
 Who is the girl with the crying face
 泣き顔の女の子はだれ
 Looking at millions of signs?
 沢山の signs を見ている?
 She knows that life is a running race
 彼女は人生が競争だと知っている
 Her face shouldn't show any lines
 彼女の顔は lines を見せてはいけない
 
二行目の最後にクエスチョンマークが付いています。
前の行とあわせ、二行でひとつの疑問文ですね。
 
 Who is the girl with the crying face looking at millions of signs?
 数百万もの signs を見ている、泣き顔の女の子はだれ?

なるほど、signslines で韻を踏んでいるのですね。
では先に lines ですが。
こちらは「しわ」と言いますか、冒頭行と同じ表情のことで良いでしょう。

 Her face shouldn't show any lines
 そんな泣き顔を見せてはいけないよ

くらいに、しておきましょう。

さて。
その前の signs って、何でしょうか?

困った時のネット頼み。
訳詞を載せているサイトを見て回ると、様々な解釈の意訳が。
 
 Looking at millions of signs?
 数百万もの 標識 と睨めっこ
 他人(ひと)の 態度 ばかり見て
 たくさんの 予兆 をみてるんだネ
 数えきれない 悲しみ
 たくさんの(心身の)兆候 が現れている
 
失礼ながら、いまひとつピンときません。
 
とにかく、泣き顔で見るような「もの・こと」なのでしょう。
そして、次の行では「人生はランニングレース」と続きます。
とすれば。
私の解釈としては、こんな意味でしょうか。

 Looking at millions of signs?
 沢山の(大人が突きつける、理不尽な)「世間の常識・道徳・不文律」を見せられている
 
子どもの頃って「こうしなさい」「あれはダメ」など言われて叱られて。
だけど、なぜそうなのか意味が分からない。
そんなことが、様々にあるかと思います。
 
この映画の中でも、退屈なラテン語の授業や、理不尽な大人の振る舞いが描かれます。
そういうことを、言っているのかと思います。

この解釈で、キレイな訳詞が作れれば良いのですが。
意味するところが、まぁまぁ納得できましたので、ここまでにしておきます。
 
ジジイの話は、長くてくどいのですが。
その反面、根気が続きません。

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2019年5月13日 (月)

古い映画「メロディ・フェア」

私はジジイですからね。
お台場で重機を見て五木寛之や野坂昭如を思い出すように、何かと言えば昔話。

先日の、新宿御苑ですが。
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新緑を眺めて、ビージーズ「若葉のころ」という歌を思い出しました。
古い映画の挿入歌です。
1971年のイギリス映画「小さな恋のメロディ」原題は Melody

幼いダニエルくんとメロディちゃんの、かわいい恋物語です。
メロディの方が背も高く、年上なのだと思っていましたが。
ウィキペディアで誕生日を確認。
 ダニエルを演じたマーク・レスターは、1958年7月11日生まれ
 メロディを演じたトレイシー・ハイドは、1959年5月16日生まれ
へぇー。
ダニエルの方が、ひとつ年上だったのですね。

で。
ビージーズ「若葉のころ」です。
原題は、First of May。つまり5月1日。
これを「若葉のころ」としたのが、良いですねー。
英国と日本の気候の差はもちろんのこと。
日本国内でも、場所によって5月1日の気候はずいぶん違いますからね。

曲も歌詞も平易なのも、良いですねー。
キレイで穏やかな曲調に、中学校レベルの単語が並ぶ歌詞が乗ってきます。
おかげで、今でも口ずさめます。

ですが。
今になって細かく見ると、やはり難しいところがあります。
以下、歌詞と私の適当な和訳です。

若葉のころ First of May

 When I was small and Christmas trees were tall
 ぼくが小さかった頃、クリスマスツリーは背が高かった
 We used to love while others used to play
 ぼくたちは愛し合った、みんなが遊んでいる間も
 Don't ask me why, but time has passed us by
 なぜかと聞かないで、でも時は過ぎて
 Someone else moved in from far away
 他の誰かが、遠くからやってきた

 Now we are tall and Christmas trees are small
 いま、ぼくたちは大きくなり、クリスマススリーは小さくなった

この辺までは良いのですが。
問題は次です。

 And you don't ask the time of day

単純に翻訳サイトにかけると、こうなります。
 あなたは一日の時間を聞いていない

時間を聞く、って何のことでしょうか?
ネットで訳詞を載せているサイトを、いくつか見て回りました。

 そして君はあの頃のことを訊かない
 君ともそんなに話さなくなったね
 そして君はどんな時期なのか聞かない
 そして誰も時を聞かない

うーん。
どうもピンときません。
英語の「ヤフー知恵袋」のようなサイトで、同じ質問を見つけました。
日本語はGoogle翻訳です。

https://forum.wordreference.com/threads/ask-the-time-of-day.2972544/

質問
In Bee Gees's song "First of May," quoted as follows, what does the phrase "ask the time of day" mean?
Does it mean literally asking what time it is?
Or is it similar to "pass the time of day," which means "to chat casually"?

次のように引用されるBee Geesの歌「5月1日」で、「一日の時間を尋ねる」というフレーズはどういう意味ですか?
文字通り何時ですか。
それとも、「気軽にチャットする」という意味の「時刻を渡す」と似ていますか。


答え
By Christmas, children ask frecuently the time of day, out of anxiety. . .
Regards
クリスマスまでには、不安から、子供たちはしばしば時刻を尋ねます
よろしく

frecuentlyはfrequentlyではないかと、チェックが入りましたが。

なるほど。
この解釈が、私もしっくりきます。

子どもが、楽しみなことを待ちきれず「ねぇねぇ、いま何時?」と何度も聞いてくる。
そんな情景が思い浮かびます。

では、歌詞に戻ります。

 Now we are tall and Christmas trees are small
 いま、ぼくたちは大きくなり、クリスマスツリーは小さくなった
 And you don't ask the time of day
 そしてきみはもう、クリスマスを待ちきれず「いま何時?」なんて聞いたりはしない

これでどうでしょう。

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